MYSミスティック25周年アニバーサリーモデル

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MYSミスティック25周年アニバーサリーモデル紹介
 
① マティアス

② ミニポップビー

③ デルフィノ

 
 
 来年2016年に、会社を創立して25周年を迎えるMYSミスティック。
 同社ではそれを機に、これまでのラインナップをすべて見直して、全モデルに新しい意匠を盛り込んでいくという計画を立てている。

 25年の社歴を誇るミスティックの佐藤正社長(写真下)に、同社の社歴と25周年アニバーサリーモデルの具体的な特徴をうかがった。


  
   
MYSミスティック 25年間の歩み

【町田】 「25周年」ということですが、創業当時の思い出などをお話いただけますか。
【佐藤】 会社を設立したのは平成3年(1991年)の3月です。最初は「塾」だったんですよ(笑)。
 でも、私自身がRVが好きだったので、平成4年(1992年)からキャンパーの輸入を始めています。

【町田】 そのときは、まだトラックキャンパー(ピックアップキャビン)一本でしたよね。
【佐藤】 ええ。でも、最初の11ヶ月は売上げゼロでした。12ヶ月後に、ようやく2台売れた(笑)。

【町田】 トラキャンの訴求ポイントとは何ですか?
【佐藤】 やっぱり、ベース車と一体となったものと違って、キャンパーシェルだけでも買えるから、自分のベース車を持っていらっしゃるお客様にとっては、お買い得感があると思います。エンジンも駆動輪も付いていないので、価格も安いし、メンテナンスも楽。

【町田】 当初はどのような製品を輸入されていたんですか。
【佐藤】 シックスパックですね。それから平成7年(1995年)に、アルシーウィレットのテキサンを導入しています。
 テキサンは、モーターホーム並みの装備を備えていたので、高級なトラキャンということで売り出したのですが、ただ高温多湿で雨も多い日本の気候に合わないところもあったんですね。
 それに対して、シックパックは見た目は無骨なんですが、日本の気候にも適合して長持ちしたんです。今から思うと、あれはいい製品でした。

▼ シックスパック ノーブル(1996年)

▼ テキサン (1995年)

 
【町田】 キャンパーシェルは輸入するとして、それを載せるベース車は、当時は何を使っていたんですか。
【佐藤】 最初はダットサンでした。その後はプロシードですね。
【町田】 あの頃、国産ピックアップトラックがけっこうありましたね。

【佐藤】 だから、あの時代は国内にもトラキャンを手掛けていた販売店さんも多かったんですよ。ソモスさん、インディアナさん。東和さんもダブリンを入れていた時期があったし、アミューズさんもやっていた。
 みな、国産ピックアップトラックがなくなっていくに従って、やめてしまいましたね。
 残ったのはうちだけ。利益を追求するだけなら、うちも辞めていたでしょう。でも、自分が好きだから、これだけはどうしようもない(笑)。

【町田】 御社のターニングポイントになった思い出の車は何ですか?

▼ J -キャビンF (2003年)

【佐藤】 やはり、J -キャビンでしょうね。なにしろ国産初のオリジナルトラックキャンパーを目指した車だから。あれでその後の車両開発に弾みがついたと言っても過言じゃないです。
 それで、ウィンピュアJ’s(ジェイズ)のようなバンコンを手掛けてみる気も起きたんですね。
 ワタビーのような軽キャンピングカーを開発する意欲が湧いてきたのもJ -キャビンを作れたという自信があったからです。あの当時、まだ軽キャンピングカーは今のようなブームになっていなくて、作っていたのはフィールドライフさん、ホワイトハウスさん、ハタナカさんぐらいだったように思います。

【町田】 考えてみれば、これまでミスティックさんは、時代の常識と照らし合わせると、常に “予想外” の車両開発にチャレンジしてきましたよね。J -キャビンもそうだし、ワタビーやウィンピュアもそう。
 そういう大胆さが、今のミニポップビーのようなトラキャンシェルを活用した軽キャンピングカーとか、デルフィノやバルテオなどのミニバンキャンパーの流れにつながっている。さらにいえば、アンセイエのような個性的なキャブコンも、その延長線上にある。
 この意表を突くような発想は、いったいどこから出てくるんですか?

【佐藤】 いえいえ、ただ食べていくために、よそ様のやっていないニッチな透き間を探しているだけですよ(笑)。
【町田】 でも、まだこの世に生まれていないキャンピングカーの姿を模索するのはお好きでしょ?

【佐藤】 そうですね。自分がキャンピングカーで寝泊まりして旅をするのが好きだから、車中泊しながら、「こんな装備があれば快適かな」、「こんな車があったら便利かな」などと、寝ながらしょっちゅう考えてはいますけどね。
【町田】 なるほどね。ハーレーのようなロマンチックなバイクもお好きですし、基本的に旅が好きなんですね。

【佐藤】 ハーレーは、確かにロマンがありますね。
【町田】 あのバイクは、設計思想の根幹に「地平線の彼方をめざす」という夢を据えていますよね。
 日本やヨーロッパのバイクは、「いかに速く」。
 だけどハーレーは、「いかに遠く」。
 つまり、常に遠くをめざすロマンの象徴になっているんでしょうね。それが佐藤さんのキャンピングカー開発の原点にあるのかな。
【佐藤】 そういうものですかね(笑)。
  
 
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マティアス 25周年記念新型モデル

【町田】 では、25周年アニバーサリーとして企画された新マティアスの特徴からご説明いただけますか。
【佐藤】 マティアスは、現在うちでは一番出ている機種なので、とにかく使い勝手の向上を徹底的に追求しました。
 特にベッド展開が簡単にできるように工夫しています。
 前モデルまでは、椅子の間にパイプを通して、その上にベッドマットを載せるというやり方だったんですが、この新型からは、折りたたみ式のシートをそのまま倒せばいいような方法に変えました。

【町田】 これはミスティックさんが考案された新機構なのですか?
【佐藤】 いえ、こういうシステムは20年ぐらい前からあったんですよ。ロデオなどのシートもこういう構造でしたね。
 しかし、コストもかかったりするので、その後あまり採用されなくなったんです。
 そういうような、今は廃れたシステムをうちで作り直して、強度を上げ、操作性をより向上させたものに仕上げています。
 
【町田】 昔のものでも、良いものは復活させようということですね。
【佐藤】 そうなんです。やっぱり意匠は古びても、機構的に優れたものは、もう一度、日の目に当てたい。デジタルの時代になっても、アナログの良いものは価値があるように、優れたシステムは、時代が経っても古びてないですよね。
 そういうものを掘り起こして、今風にアレンジしていく。
 それが、うちの25周年のテーマかもしれないと思ったんですね。
  
【町田】 ああ、大事なことかもしれない。
【佐藤】 このスライド式の2段ベッドも同じ発想です。今は天井からダンパーで降りてくるようなベッドが新しいとされているけれど、昔からあるスライド式の方が、けっきょく操作も簡単で、機構がシンプルだから故障がない。

【町田】 うん、原点回帰ということかな。
【佐藤】 そうですね。雑誌屋さんとかメディアの方々は、新しい機構を開発すると、それを優先して採りあげてくれるので、古い機構を踏襲するのは確かにためらいがあります。
 でも、「時代が変わっても良いものは良い」という視線を失ってしまうと、「熟成」というテーマにたどりつけない。
 25周年を迎える会社になったのだから、キャンピングカーにおける「熟成」とは何かというテーマを真剣に考えてもいいのかな … と思い始めているんです。

【町田】 そうですよね。車両開発でも、レイアウトをちょこっと変えて「新車です」といえば、世間の注目は集まるかもしれないけれど、逆に考えれば、常に改良を施しながらも、ずっと同じブランド名を通すというのも手かもしれませんね。「ロングセラー」を謳えるから。

【佐藤】 ええ。マティアスなどはその路線ですね。いろいろなレイアウトパターンを作ってみましたが、それらをひっくるめて、お客様には「マティアス」という名前を憶えてもらうようにしています。
 もちろん、細かい改良は常に継続しています。
 今回も、ヨーロッパで普及している最新の家具板を導入しています。合板なんですけど、日本の合板にはなかったタイプなんですね。耐久性が高くて、傷にも強い。

【町田】 確かに艶があって、高級感がありますね。
【佐藤】 ちょっと、冷蔵庫の扉の色などと合わないところがあるんですが(笑)、そのコントラストが逆に面白いのかな … と。

【町田】 その他の改良点は?
【佐藤】 インバーターなども、新しく出た輸入物のインバーターを採用してみました。以前使っていた魚群探知機用のインバーターは、確かに出力もあって、故障もしないんですよ。
 しかし、漏電防止システムが付いていて、それがかえってシビアに反応してしまうために、キャンピングカーで使うには少し神経質なところがあるんですね。
 でも、性能はいいんで、今メーカーさんに改良してもらっているところです。
 そちらの方が安定度を増せば、また元に戻すかもしれない。

【町田】 なるほど。少しでも良いものを求めていく作業には、限りがないということですね。
【佐藤】 そうなんです。そういう努力を継続していく力になっているのが、けっきょくお客様の声ですね。
 このマティアスでも、「収納が少ない」という声もいただいていたので、上段ベッドの左右に引き出し式の収納庫を追加しましたし、「キッチン空間が狭い」という意見もあったので、キッチン上にあった電子レンジの位置もさらに上に移行させて、空間を確保しています。


  
 
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ミニポップビー 25周年記念新型モデル

【町田】 ミニポップビーの25周年アニバーサリーモデルは、どういう仕様になるのでしょうか?

【佐藤】 これは、ビジュアル面の改良がメインですね。レイアウトはもう完成形に近づいているので、見た目をどう魅力的にしていくかということがテーマでした。外板色のバリエーションなども増やして、いかに可愛く、カッコよく見せるか(笑)。けっきょくイメージで買ってもらう車なので。
 ただ、足回りだけは常に快適なものを志向して、いろいろ取り組んでいます。今カヤバさんにコイルスプリングとショックアブソーバーを開発してもらっているので、それが完成すれば、さらに走りが快適になりますね。

【町田】 それにしても、このミニポップビーはボディ横に張り出した「サイドテーブル」が雄弁に “語って”いますね。
 「この車でどう遊べばいいのか」。
 それを、言葉以上にディスプレイが物語っている。
【佐藤】 そうですね。でも、こういうディスプレイになると、もう私の理解が届かない部分(笑)。

【町田】 では、誰がこういう見せ方を提案されるんですか?
【佐藤】 うちの若いスタッフですよ。
【町田】 楽しそうだけどな。
【佐藤】 私などには発想しきれないですね(笑)。ただ、確かに一つの提案になっているんですよ。
 サイドテーブルの端に電気のアウトプットがあって、外部出力ができるようになっている。だから、このオーニングの下で、お茶など飲みながら、テレビを見たり、DVDを鑑賞したり、パソコンでも遊べる。仲間と集まって、車外でパーティーを開くときのコップや皿を載せる台にもなる。

【町田】 やっぱり、購入層は若い人が中心になるんでしょ?
【佐藤】 確かに、これを「お洒落だな」と思ってくれる人は、若い人たちですね。特に新婚ホヤホヤという感じのカップルなどが買ってくれますね。それと、独身の女性が自分だけで使うというケースも増えています。
 でも、意外と年配の方々も、このミニポップを購入されるんですよ。

【町田】 ほぉー! それはどうして?
【佐藤】 この車には、シェルとベース車が一体となった「ミニポップビー」と、シェルが脱着できる「ミニポップ」の2種類があるんですが、年配の方々は「ミニポップ」の方を買われるんですね。
 なぜかというと、脱着できるために、軽トラとしても使えるから。
 で、普段はシェルを載せて旅行したりするんだけど、時には、軽トラで薪を運んだり、砂を運んだりする。そういうトラキャン本来の利便性を評価される年配の方が多いんですよ。

【町田】 へぇー。外装や内装は、いかにも若者の感覚なんですけどね。
【佐藤】 年配の方が使われるベース車は、地味なシルバーとかグレーが多いですけどね。
 とにかく、購入層が極端に分かれる面白い車です。
    
 
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デルフィノ 25周年記念新型モデル

【町田】 では、デルフィノの25周年モデルを。
【佐藤】 この車は、基本は乗用車ですから、室内架装もなるべく乗用車に近い感覚のデザインを心掛けました。シート生地や家具色もノーマル車のテイストを損なわないものをチョイスしています。
 
【町田】 そうですね。これならメーカーのラインから出てきたようにも見えますものね。
【佐藤】 しかし、私のような昔からキャンピングカーになじんできた人間からすれば、「こんなのキャンピングカー?」と思う部分もあるんですけどね(笑)。
 でも、若いスタッフたちに言わせると、「ミニバンキャンパーを選ぶ人たちは乗用車を買うつもりなのだから、中も乗用車になっていないとダメですよ」ということになるんですね(笑)。

【町田】 それも一理ある。
【佐藤】 だから、精度の高い工業製品のような、あえて無機質なタッチを狙っています。

【町田】 これを求めるユーザー層はどんな感じですか?
【佐藤】 ミニバンを少人数で乗られる方ですね。ご夫婦2人か、子供が小さいファミリー。もしくは男性の1人旅。
 最近は、年配の男性が釣りや温泉めぐりといった趣味を生かすための足として使うというケースが増えてきましたね。


 
【町田】 確かに、“男の隠れ家” 的な落ち着きがありますね。これなら男1人でテレビなど見ながら、ビールを飲んでいてもサマになりそう。
【佐藤】 そうですね。だからテレビの前に引き出し式のテーブルを設けたり、小さいけれど冷蔵庫も用意してあります。

【町田】 バルテオなどを見ていても思うんですけど、ミスティックさんは、こういう乗用車っぽいクールな内装がお上手ですよね。ノーマル車の雰囲気を捉えるのがうまい。
 それでいて、一転してタフでワイルドなトラキャンも作り続けている。感性の幅が広いのかな。
【佐藤】 いえいえ、先ほども言ったように、業界のニッチな部分を探し当てるのに必死なだけですよ(笑)。
  
  
MYSミスティック HP (↓) 
http://www.mystic.ne.jp/
 
  
参考記事 「ANSEIE(アンセイエ)」 (2015年)
 
参考記事 「MYSミスティック『アンセイエ』」 (2014年)
 
参考記事 「MYSミスティック『マティアス』」 (2013年)
 
参考記事 「ミスティック『ミニポップ・ビー』」 (2012年)
 
参考記事 「MYSミスティック『バルテオ』 (2011年)
 
参考記事 「J キャビン ミニFC」 (2010年)
 
参考記事 「MYS ミスティック 『ウィンピュアJ’s』」 (2007年) 

参考記事 「これぞトラキャン!(トラックキャンパーの思想)」 (2006年)
  
  
 
「キャンピングカースーパーガイド2015」 発売中
定価 700円+税 756円

※ 上記のミスティックさんの新型車は収録されておりません


 
発売 日版IPS 東京都文京区湯島1-3-4 TEL:03-5802-1859
発行 自動車週報社 
  
 

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MYSミスティック25周年アニバーサリーモデル への2件のコメント

  1. 木挽町 より:

    ピックアップベースのトラキャン。最高にカッコいいなぁ。いかにもクルマらしくて。すごくカッコいいと思います。

    • 町田 より:

      >木挽町さん、ようこそ
      ピックアップトラック、私も好きなんです。
      あのボンネットが雄大に張り出したスタイルに憧れます。
      そんなわけで、最初に買ったキャンピングカーは、トヨタのハイラックスベースの4WD車でした。

      形はいかめしいけど、なにしろ架装部分が重くて、ほんとうに走らない車でした。
      でも、スタイル重視の私としては、その走らない車をキャンプ場などに止めて、コーヒーなどを飲みながら眺めるのが好きでした。
       

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