ジェイコ・ジェイフライト

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アメリカントレーラーの魅力

Jayco JAY FLIGHT(ジェイコ・ジェイフライト)
19RD 2016年モデル
  
 

 堂々たる体躯と、圧倒的な居住性。
 アメリカのモーターホームは、その二つを極限まで押し進めたものが多いが、キャンピングトレーラーにおいても、アメリカのキャンピングトレーラーは、世界一の大国であるアメリカそのものを表したような豊かさ誇っている。

 しかし、ここ14~15年ほどは、日本に輸入されるトレーラーといえば、ヨーロッパ製が主流を占めていた。
 ヨーロッパトレーラーには、普通免許でけん引できるという条件(750kg以下)を備えたものが多かったという理由もあるが、内装デザインにおいても、モダンでソフィストケートされたものが目立ったということもあるだろう。

 それに対して、アメリカものはウッドを多用したアーリーアメリカン調のものが主流で、ナチュラルな温かみはあるものの、そのクラシカルな意匠が時代に合わなくなったと感じる人も出てきた。

 また、アメリカントレーラーは、「ライトトレーラー」と名が付くものでも、1.2~1.3トンを超えるものが普通であり、けん引免許が必要となるばかりではなく、けん引するヘッドの方も、外国製SUVやランクルクラスの堅固なものが要求されるとあって、トレーラーのベテランでなければ使い切れないという印象が強かったことも否めない。

 しかし、一度アメリカ製の “豊かさ” に触れてしまうと、「750kgクラスのヨーロッパトレーラーでは満足できない」と告白するアメリカントレーラーのファンは多い。
 居住空間の広さもさることながら、タフで堅牢な作りにおいて、だだっぴろいアメリカ大陸の隅々まで旅行できるように設計されていることへの信頼感が欧州トレーラーとは違うというのだ。
 
 
 アメリカントレーラーの魅力とは何か。
 このほど、ジェイコ社のジェイフライト(2016年モデル)を導入したボナンザの比留間武社長(写真下)に、ジェイフライト19RDを例にとって、それをお尋ねすることにした。


  
 
【町田】 アメリカントレーラーの特徴を、同じサイズのヨーロッパトレーラーなどと比べて、一言でいうと、何がいちばん違うのでしょうか。
 
【比留間】 いちばんの違いは、強度でしょうね。作りが頑丈なんです。強度というのは、見ただけでは分かりませんけれど、実は何年使っても分からないものなんですよ。どこもおかしくならないから。壊れないことが当たり前に思えてしまうんですね。
 だけど、強度の足りない製品は、すぐヘタってくるから分かる。それと比べたときに、はじめて頑丈にできているものの価値が分かる。そういうものなんです(笑)。

【町田】 具体的にいうと、その強度はどういう構造によって生まれてくるものなんですか?
 
【比留間】 たとえば、壁の厚み。壁厚で5cmもあるんです。もちろんその分、壁内の断熱材にも厚みが出るから断熱性も高い。さらに天井の厚みともなれば10~15cmぐらいあります。だから、上に人間が乗ったぐらいではびくともしないし、容量の大きいルーフエアコンを積んでもまったく問題がない。
 エアコンも、最近の国産車などでは家庭用のエアコンを積むことが多くなってきましたが、やはりルーフエアコンの冷えには敵わないでしょう。
 エアコン以外にも、アメリカントレーラーは装備内容も充実していて、大型2ドア冷蔵庫、電子レンジ、オーブンレンジなど、フル装備が魅力ですよね。

【町田】 ただ、その分、全体の重量も重くなってしまいますよね。
 
【比留間】 そうです。しかし、その重量とは、安全性とか堅牢性を保証するものとして必要な重量なんですね。
 たとえば、このジェイコのジェイフライトなどは、380kgぐらいの荷物も積めるようになっています。もちろん、そんなに重量のある荷物を積むユーザーはいませんけれど、それだけの積載量が保証されているシャシーを採用しているということです。そして、その重量に応じたブレーキも備えています。
 だから、アメリカントレーラーの重量とは、安全性を担保するための重さであると考えていいでしょうね。

【町田】 なるほど。そこがヨーロッパ製のものとは違うところなんですね。
 
【比留間】 そうですね。確かに、今は「軽い方が現代的な設計だ」という風潮があります。もちろん、それもRVの開発には重要なことですが、軽くすることで安全性に疑問符が付く場合は、アメリカントレーラーはそれを警戒して避けているということです。
 さらにいえば、重量がある分、各装備類を電動化することによって人間の負担を軽くするというのがアメリカンRVの設計思想なんですよ。この19RDなどは、リモコン操作による電動オーニングのほか、電動タンジャッキ、電動スタビライザージャッキが標準装備になっています。要は、人間が操作するもの軽くしたり、機能を確実なものにするというのが、電動化の意味なんですね。

▼ ジェイフライト19RD室内

【町田】 よくアメリカのRVは、ドライな気候を前提に設計されているから、日本の湿潤な気候には合わないという感想を述べる人もいますが … 。

【比留間】 それは違うように思います。アメリカ大陸は広いですから、いろいろな地域があるんですよ。もちろん雨の降らない砂漠が中心になっているエリアもあれば、降雨量の多い地方もある。冬は雪が多量に降る厳寒地域もある。ジェイコ社のあるインディアナ州などは、冬はマイナス20度ぐらいになりますし、逆に夏は驚くほど湿度が高くなる。
 そういうアメリカの変化の激しい環境に適合するように設計されているから、アメリカのRVというのは断熱性も高く、耐久性にも優れたものが多いわけです。
 特に、このジェイコ社のような、全米以外にカナダにもマーケットを広げている大メーカーは、そのへんの作り込みが徹底してますね。
 もちろん、すべてのアメリカ製品がそうだと言い切るつもりはありませんけれど。

【町田】 やっぱり、メーカーをチョイスするということが大事なわけですね?
 
【比留間】 そうです。その次は、それを販売しているディーラー。私たち(ボナンザ)は、アメリカンRVを扱って30年近い歴史を重ねてきましたから、アメリカ車の弱点も長所も知り尽くしています。
 だから、もう新車を導入した時点で、日本に適合するように、すべての対策を講じています。
 それでも、車である以上、不具合が生じる箇所も出てくる。そのメンテナンスにも対応できるように、自社内に専門のサービス工場(ボナンザ・サービスセンター)を設けています。

▼ ジェイフライト19RD トイレ・シャワー室

▼ キッチン

【町田】 自走式と比べての話ですが、たとえば同じジェイコ社のモーターホームなどと比べて、トレーラーの利点というのは?
 
【比留間】 やっぱり、予算的な問題がいちばん大きいのではないでしょうか。たとえば、このジェイフライトの19RDなどは、いま460万円という価格を付けていますけれど、室内の広さや使い勝手などは、自走式のモーターホームとほぼ変わらないんですよ。
 しかし、エンジン部分がないから、この値段で買える。やはりこのくらいの居住性とグレード感を自走式に求めるとなると、1,000万円以上かかりますから。

▼ ジェイフライト19RD ベッドスペース

 
【町田】 ジェイコのトレーラーのなかで、このジェイフライトシリーズというのは、どういう位置づけになるんですか?
【比留間】 この車に付いているエンブレムをご覧いただくと分かると思うんですが、「ナンバーワン・セーリング・フォー・テンイヤーズ」と謳っているんですね。つまり、全米でナンバーワンの売上げを10年間維持しているということなんです。
 それだけ人気もあるし、製品としての信頼度が認知されているということです。

【町田】 そのジェイフライトですが、この2016年モデルで変わったところはどこでしょう?
【比留間】 まず、外装でいうと、グラフィックデザインが変わりました。前モデルもツートンだったんですけれど、前モデルの場合は、中央部分が白で、下側がグレーだったんですね。
 2016年モデルは、それが入れ替わって、真ん中がグレーになりました。より精悍な感じになって、グレード感も上がりましたね。
 それから、オーニングもリモコン操作による電動式になって、操作が楽になりました。


 
 
【町田】 室内的な特徴は?
【比留間】 床がリノリュームからフローリング調に変わりました。やっぱりフローリング調の方が高級感が出ますね。

【町田】 内装・外装とも、最近のアメリカ製品の潮流を反映して、かなり質感が上がりましたね。ウィンドウなどもフレームレスになって、スマートできれいに仕上がっているし、昔のアメリカンRVに比べると、ずいぶん洗練されてきましたね。

【比留間】 そうですね。今はモーターホームでも、ウィンドウはみなこのフレームレスのスタイルですね。
 ただ、このジェイフライトの19RDは、この次からはさらに変わっていくんですね。そのなかで、うちはSLXというシリーズをメインにしていきます。新モデルは、これから生産が始まりますので、来年の導入になりますけれど、もう発注しています。

【町田】 新シリーズはどういう意匠になるんですか。
【比留間】 まず、外板が波板になります。そして、フロアプランも使いやすいアイランドベッドになります。当社としては、プライスもよりお求めやすい設定にするつもりです。

【町田】 次のモデルの波板と、今のこのフラッシュサーフェス化された外板とでは、どういう違いがあるのでしょう?

【比留間】 基本的な機能は変わらないんですが、波板の方がより軽量化を図れるんですね。見た目には、今のスムースなファイバーグラスの方が高級感はあるのですが、表面がゲルコート仕上げなので、長年使っていると変色してしまうんですよ。
 しかし、波板は焼き付け塗装なので変色しない。長く使っても外装のコンディションを保つことができるわけです。
【町田】 新シリーズの登場が楽しみです。いろいろありがとうございました。


 
 
ジェイコ ジェイフライト 19RD 2016年モデル
就寝定員7名
車両重量1,980kg
全長7086 全幅2460 全高3250
4,600,000円(税抜)
 
株式会社ボナンザHP
http://www.bonanza.co.jp/
   
  
アメリカントレーラー情報
 
ニートRV 「ウィネベーゴ『マイクロミニ―』」
 
エアストリームジャパン『トイホーラー・ホワイトウォーター』」
  
 
なお、アメリカンRVの使い勝手の情報は、こちらをどうぞ。
(↓)
車内でディナー (モーターホームでアメリカを走る 4)
 
 
 
  

カテゴリー: campingcar   パーマリンク

ジェイコ・ジェイフライト への4件のコメント

  1. 木挽町 より:

    これをアメリカンフルサイズピックアップで引っぱる。最高。理想だなあ。くぅ~。すげーかっこいい。このJayco社ってシカゴとデトロイトの中間ぐらいのマイケルジャクソンの出身のゲーリーって町のそばにあった?覚えがあります。西海岸や東海岸もいいけど、やっぱ中西部でしょ。グレートアメリカン。こんなクルマがライフスタイルにキチンとはまってて毎週末に走ってるイメージ。文句なしにかっこいいです。

    • 町田 より:

      >木挽町さん、ようこそ
      マイケル・ジャクソンの出身地がインディアナ州のゲーリーであるならば、このトレーラーを作っているジェイコ社もインディアナ州にある会社ですから、お互いに近い可能性はありますね。

      確かに、こういうアメリカントレーラーを、フルサイズのピックアップでけん引すると、ほんとうにサマになりますね。

      昔、レンタルモーターホームを借りてアメリカの中西部を回ったことがありましたけれど、アメリカという国はほんとうにトレーラー王国で、そういう光景を当たり前のように見ました。
      ラスベガスあたりのRVパークに行くと、巨大なトレーラーがわんさかいて、この19RDくらいのサイズは、ものすごく小さく感じられたのを覚えています。特にフィフストレーラーの大きなものになると、もう陸を走る旅客船ですね。

      そのとき、31フィートのモーターホームというのをはじめて運転してみましたけれど、街中に入らないかぎり、日本のワンボックスかミニバンの操作感覚でした。
      それだけ、向こうは土地も道路もだだっ広いということなんでしょうね。
       

      • 木挽町 より:

        アメリカの大地をこういうクルマで走ったなんてほんとうにうらやましい。そういう経験されている方ってなかなかいらっしゃらないと思います。モニュメントバレーからラスベガス、デスバレー周辺だとなおさらこういうクルマが似合いますね。アメリカを走るなら、こういうクルマで走らなきゃもったいないですよね。かっこいい。ほんとうにうらやましい。

        • 町田 より:

          >木挽町さん、ようこそ
          アメリカをモーターホームで走ったのは、もう7年ぐらい前になります。
          いろいろな意味で勉強になりました。

          やっぱり、自動車というのは、その国の文化や風土がつくり出すものなんですね。アメリカンRVの豊かさというのも、アメリカの国情がそのまま反映されているのだと思いました。

          当時の思い出をつづった記事があります。
          アメリカンモーターホームの様子とか、その宿泊施設について、もし興味があるようでしたら、ご笑覧ください。(↓)

          http://campingcar.shumilog.com/2008/06/11/%e5%8c%97%e7%b1%b3%e3%81%ae%ef%bd%92%ef%bd%96%e3%83%91%e3%83%bc%e3%82%af/
           

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