関東キャンピングカーフェスタ

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 関東キャンピングカーフェスタ
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Share on FriendFeed

  
 11月21日(土)~22日(日)の両日にわたり、東京・昭島市の「モリパーク アウトドア ヴィレッジ」にて、関東一円のキャンピングカー販売店が扱う推奨機種が一堂に会する「関東キャンピングカーフェスタ」が開かれた。
 
 「モリパーク アウトドア ヴィレッジ」とは、2015年にオープンしたばかりのアウトドアに特化した複合型商業施設。(写真下はその入口)

 約21,000平方メートル(約6,500坪)の敷地に、国際大会が可能なクライミングウォール、約200mのミニトレッキングコース、ミニキャンプ場、カヌー試乗用人工池まで備えられている。
 こういうアウトドア的要素の強いキャンピングカー展示会というのは、これまであまり例がなく、3連休初日と中日とも、会場はアウトドア気分を満喫したい入場者でにぎわった。
 
▼ アウトドアヴィレッジの中庭にあるクライミングウォール
 

▼ カヌー試乗ができる池(下は夜の風景)
 

 これらのスポーツ施設のほか、コールマン、ザ・ノース・フェイス、モンベル、コロンビアなどの登山やアウトドアに関連するブランド店が軒を並べ、敷地内は “アウトドア専門ショッピングモール” ともいえる光景が展開する。
 それらのショップのなかには、カフェやフードコーナーを設置している店も多く、アウトドア気分に浸りながら、グルメを楽しむことも可能だ。

 それにしても、なんだな。
 「アウトドア」といっても、とってもアーバンな雰囲気で、すっごくオシャレなわけよ。施設全体がかもし出す空気が。
 夕暮れが近づいてくると、もうイルミネーションが一足早いクリスマス気分にさせてくれるしさ。

 ここを訪れるシニアカップルを見ても、顔つきも着てるものも、一味違うんだよね。上品で、挙動にも落ち着きがあって。
 さりげなく身に付けているものも、けっこう一流のブランド品でさ。
 俺なんかの町で見かけるスーパーのレジ袋を提げて歩いている老夫婦なんかとは全然違うのよ。

 そういう人たちがつくり出すアウトドア文化というのは、サバイバルナイフを振るってジャングルの道を切り開いていくようなアウトドアとはもう違うんだろうな、と思った。 
 都会の一流レストランでフレンチディナーなんかを食べるよりも、アウトドア用マグカップでコーヒーを飲み、サンドイッチなんかほおばる方が断然オシャレという空気がここでは生まれている。

 こういうアプローチというのは、アウトドアに縁遠いものを感じていた人にはものすごく訴求力があるわけで、ここから生まれてくる「都会型アウトドア文化」が、アウトドアグッズなんかのブランド力を一層高めていくことなるんだろうな、と思った。

 キャンピングカーというのも、いわば典型的な「都会型アウトドア商品」。
 エアコン、ヒーター、冷蔵庫、テレビといった都市生活の中でこそ享受できるアメニティを、そのままパッケージにして郊外に持ち出すためのツールなわけだから、この「モリパーク」などが目指すアウトドア文化とはきわめて親和性が高い。

 そういった意味で、こういう会場でイベントを企画するというのは、すごく理にかなっていると感じた。

▼ 屋外展示エリアの入り口。

▼ 会場風景



▼ 広い敷地を利用して、キャンピングカーの試乗会も行われた。話題の新キャブコン「SAKURA」の乗り心地を試す人も。
 トレーラー未体験者には、トレーラーをけん引するときの操作感覚が理解できて、勉強になったのではなかろうか。

▼ 屋内の展示エリア

▼ 屋内ステージでは、キャンピングカー評論家の渡部竜生氏のトークショーも開かれた。

▼ 普通のキャンピングカーショーでは見ることのできないランドローバー・ディフェンダーのキャンピング仕様車も登場。ルーフ上で展開されるテントの威容もさることながら、ポールで支える必要のない強化型サイドオーニングにも驚かされる。
 出展したのは、愛知県のランドローバー店「サン・カーズ」。
 「このショーが普通のキャンピングカーショーとは異なり、アウトドア的施設展開とリンクしているものだということを知って出展することにしました」と、担当者は語る。

▼ 夕暮れ時というのは、キャンピングカーをひときわ美しく見せる時間帯。ワイルドなフォルムをしたアンセイエ(MYSミスティック)も、こうしてみると、西部開拓時代の “大草原の小さな家” という雰囲気だ。

▼ 夕焼けと美しさを競うように、エアストリームのテールランプが輝きを増し始める。エアストリームの室内からの眺めも心地よし。


▼ 昼間のにぎわいの中では隠れていた郊外の静けさが、徐々に会場を浸していく。
 

 「キャンピングカーって、夕暮れの美しさを招きよせる車なのかもしれない」
 そんな思いを胸に秘めながら、会場を後にする。 



 
  

カテゴリー: campingcar   パーマリンク

関東キャンピングカーフェスタ への6件のコメント

  1. スパンキー より:

    「キャンピングカーというのも、いわば典型的な「都会型アウトドア商品」。」
    ↑これって結構新鮮な捉え方のように思います。

    いわば、アウトドアにインドアを持ち込む?
    ついでに、これからは都会でも活躍する可能性もあるような…

    キャンピングカーって、
    いわば何処へでもマイルームを移動させることができるようなものなので、
    旅行、出かける等々、固定したカテゴリーに閉じ込めるのは勿体ないのかも知れません。
    その辺りが、キャンピングカーのこれからの可能性とも言えますね。

    ところで、当日会場に行ってみた一素人として感じるのは、
    やはりちょっとマニア度が高い、ということ。
    だってね、
    目の前のキャンピングカーの入口に鎖が…
    これ、敷居が高いですね。
    乗車してみなければ、まず体感さえできない訳でして。
    あと、ローンで買う人もいらっしゃると思いますので、
    そうした資金面での表示対策なんかも前面に出して欲しいですね。

    おっと、これは町田さんに言う話ではないですね?
    失礼!

    • 町田 より:

      >スパンキーさん、ようこそ
      そうですね、おっしゃる通りだと思います。
      「キャンピングカーは究極のインドア」などというビルダーの方もいらっしゃるくらいですから。

      つまり、それだけ “アウトドア” の捉え方の幅が広がってきたのでしょうね。
      インドア的なアメニティをしっかり確保しながらも、釣りの専門家のプロデュースによるマニアックな「釣り仕様」に特化した車とか、そんなキャンピングカーも出てきそうな気配も感じます。

      ここのところ、立て続けに、釣り仕様を極めるキャンピングカーを考えているユーザーさんたちの情報を仕入れることができました。
      そういう方々の考えている “釣り仕様” の車というのは、話しを聞いているとやはり面白いですね。
      これまでも、釣り仕様を謳ったキャンピングカーというものも参考出品のような形で出たことはありますが、マニアックな人たちが考えるものは、そのディテールの部分に、ほんとうに好きな人じゃないと思い浮かばないような、すごく掘り下げたものが表れるような気がします。

      さらに、ルアーをやるような人々は、前の晩にキャンピングカーをポイント近くに寄せて、車内で毛バリなどを作るときに、作業の楽しさを演出するための空間が大事になるとか。
      ちょっと雰囲気のあるテーブル、ちびりちびりとウィスキーを飲みながら聞く音楽などという空間の演出がすごく大事になるという話も聞きました。

      いま “何にでも使える” 汎用性の高いキャンピングカーが重要視される時代を迎えていますけれど、きわめて趣味的に特化した少数派のための車が、案外、裾野を広げる可能性もあるのではないかと思い始めました。
      つまり、たとえば「釣り」なんかにまったく興味のなかった人が、釣り仕様の車を見て、それがすごく素敵なものに感じられたのなら、「俺もこれから釣りを始めてみようかな」などと思い始めるとか。

      そして、これからは「シニア男性の一人旅」も増える。
      そんな予感もあります。
      現在、キャンピングカー旅行の中心は「夫婦の2人旅」によって占められています。
      しかし、自分だけの趣味を極めたい男性は、「奥さんを趣味の世界に付き合わせるのがしのびない」というんですね。
      たとえば、この前、田舎の古民家や寺社仏閣の写真を撮ることを趣味としているシニアユーザーから話を聞きましたけれど、奥さんがそういうものに関心がないと、奥さんも退屈してしまうし、自分も気分を集中できないというのです。

      今後は、キャンピングカーの使われ方もますます多様化していきそうですし、それに応じていろんなキャンピングカーライフが生まれてきそうに思えます。

      キャンピングカーの入り口の鎖。
      あれは、やっぱり子供さん対策のようです。
      キャンピングカーを遊園地の乗り物のように感じるお子さんが多くて、親の制止を振り切って、勝手に車内に入ってしまう子供さんが後を絶たないのだとか。
      大人が付き添っていないため、子供さんが展示車のベッドの上で乱暴に飛び跳ねたり、無理して引き出しを開けて壊したりするケースが非常に多いのだそうです。

      そのための鎖なので、大人が「中を観たい」と要望すれば、そばにいるスタッフは喜んで鎖を外してくれるはずです。

      ローンなどの資金面の対策表示などは、それを表示したものをボディに貼ってある販売店さんもいらっしゃいますね。
      でも、その率は少ないです。
      人によってローンの組み方もさまざまでしょうから、詳細は、商談コーナーで見積などを取りながらの相談ということになるのでしょうね。
       

  2. クボトモ より:

    町田さんこんばんは。
    先日は有意義なお時間をありがとうございました。
    キャンピングカーに対する見識を深める大きなきっかけを頂き、
    心より感謝しています。

    このフェスタが開催された「モリパーク アウトドアビレッジ」は、
    良い選択でしたね。
    風景に溶け込んでいたと申しますか、
    そこを訪れた方々の気持ちに無理なく歩み寄れたと申しますか、
    キャンピングカーをアピールする場として間違いなかったと思いました。

    アウトドアに対する関心は、人の暮らしがシンプルになってきて、
    タイミング良くその世界観がマッチしたのだと思います。
    しかしそれはあくまでもアウトドアの「ファッションスタイル」であって、
    「ライフスタイル」ではありませんね。
    泥だらけになって野外生活を堪能したいわけでは無いでしょうし、
    狩猟や野草の採取をしたいわけでも無いですし。
    だからゆえ、普段の生活を野外へ移すことができるキャンピングカーライフは
    可能性を秘めているように感じます。

    現在のキャンピングカーは、「キャンピングカーライフ」の域を
    出ていないと見ています。
    これを有効なギアとして何に活用し、何を豊にしたいのか、
    人それぞれの多様性に寄り添うことができたら、次の一歩になるのかも知れません。

    いやしかし楽しい時間でした!
    また情報交換をさせてくださいませ。
    今後ともどうぞよろしくお願いします。

    • 町田 より:

      >クボトモ さん、ようこそ
      こちらこそ、ほんとうにありがとうございました。
      クボトモさんとお会いできて、いろいろお話をうがっているうちに、クボトモさんのRV文化に対する考察の射程距離がとても長いことを感じました。
      とても参考になりました。

      このコメントで、クボトモさんが考えていらっしゃる >>「現在のキャンピングカーは、“キャンピングカーライフ” の域を出ていない」というご指摘はとても重要なことであるように思います。
      おっしゃるように、キャンピングカーは現在、人それぞれの多様性に応じた使われ方をしていますが、「多様」ではあっても、そこにまだ「厚み」が加わっていません。

      ユーザーは、いちおうアメニティを約束される空間と時間を確保することができましたが、今はまだそのアメニティの “快適度” を上げて行くことが一つの目的であって、その先に見えてくるのものは、まだぼんやりとした霧の向こうに隠れているという感じがします。

      今回、クボトモさんから釣りのお話をいろいろうかがうことができましたが、そこからいろいろなアナロジーが生まれてきそうです。
      自分も含め、多くのキャンピングカーユーザーは、ようやく水面に釣り糸を垂れた段階なんですよね。
      釣り糸の先に、何が引っかかってくるのか、それを目を凝らして見つめている状況であるような気がします。

      でも、水面下で「何かが食いついた !」という感触を得られた人も出てきているはずです。
      私も、初心者として、釣り糸を水面に垂らしたばっかりです。
      今後とも、いろいろご指導を賜りたく思います。
       

  3. ふうとふたり旅 より:

    読ませていただいて、星野リゾートの新しいアウトドア満喫の高級リゾートを思った
    都内から仕事帰りにスーツのまま高級セダンで乗りつけても、ロビーからはそのままアウトドア気分。
    いかにも時代をとらえた星野流という感じです。
    (以下山梨日日新聞)
    テラスに設けられた「たき火ラウンジ」に火を入れる星野佳路代表(右)ら=富士河口湖町大石
     ホテル・旅館を運営する星野リゾート(長野)は30日、富士河口湖町大石に高級リゾートホテル「星のや富士」を開業した。同社35カ所目となる施設で、県内ではリゾナーレ八ケ岳に次いで2カ所目。高級リゾートとアウトドアを組み合わせた新業態で、富士山麓を訪れる国内外の富裕層の取り込みを狙う。

    • 町田 より:

      >ふうとふたり旅さん、ようこそ
      おっしゃるように、「高級リゾート」と「アウトドア」の組み合わせというのは、今の時代の新しいトレンドになりつつあるようですね。星野リゾートさんの取り組みなどは、その最も商業的に成功した例ではないでしょうか。

      東京都内でも「ワイルドマジック」のように、東京の夜景を眺めながら、屋外バーベキューを楽しむ施設もすごい人気を呼んでいます。そこも仕事帰りのサラリーマンたちがスーツのままやってきて、バーベキューを楽しんでいるようです。

      根っからの「アウトドアマン」を自称する “自然派” 志向の人たちは、こういう風潮を苦々しく思うのかもしれませんが、「サバイバル」と「アウトドア」は違うので、アウトドアもレジャーであるかぎりは、高級リゾートとの親和性を高めていくのは時代の流れのような気がしますね。
       

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">