猫の表情には「物語」がある

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 空前の猫ブームというけれど、その理由はいったい何だろう?

 それに関しては、社会学的な考察から文明論的な考察まで、いろいろな議論が提出されているけど、ま、どれも当たっているような、当たっていないような … 。なかなか説得力のある回答にたどり着けない。

 でも、肝心なことが一つだけある。
 それは、
 「猫の表情には物語がある」
 ということだ。

 たぶん、猫好き人間というのは、猫の表情に浮かぶこの「物語」の面白さに気づいてしまった人たちなのだ。 

 猫が紡ぎだす「物語」とは、どんな物語か?

 男と女の物語である。

 たとえば、下の猫。
 『週刊文春』の5月5日・12日号のモノクログラビアページに掲載されていた「猫春vs犬春」という企画に登場する「ドロップ」ちゃんという猫だ。
 NHKの朝ドラ『あまちゃん』に登場したタレント猫ちゃんだという。


 
 思わず、ドキッとしないか?
 この妖しげな目つき。
 そして、色っぽい唇に寄せられたしなやかな手。
 こんな妖艶なメスを見たことがない。

 男の俺から見ると、「狙われた !」と直感する表情だ。
 しかも、この “女” は、俺を好きだから誘惑しているのではないことは、もうその目つきで分かる。

 財産目当て?
 それとも、愛人でも助けるために、密かに俺を殺人者にでも仕立てて、自分の欲望を遂げようとしているのだろうか?

 いずれにせよ、このドロップちゃんの表情からは、胸がドキドキするような濃厚な「物語」が、甘くて危険な蜜のように、トロリと滴り落ちてくる。

 たぶん、こんな海千山千の美人猫に誘惑されると、どんな男でも、下の「きぃ」君という犬のような表情になってしまうのだろうな。

 こっちの犬も、ドラマによく使われるスター犬らしいのだけど、もう表情で負けている。
 片目がつぶれちゃうくらい、表情がデレッと崩れちゃってさ。
 
 ドロップちゃんが、投げキッスしながら、
 「今晩、泊る?」
 って声かけてきたら、きっと犬の「きぃ」君は、
 「えへッ !! 俺でいいのかい? 今晩だけ君の番犬になるよ」
 なんていう冗談をいそいそとつぶやきながら、ドロップのお尻のあとを付いていくんだろうな。

 で、めでたくドロップちゃんのマンションで一夜を明かしたワン君。
 「あ~ … 結局寝なかったなぁ」
 とあくびの一つを噛み殺しながら、コソコソとご自宅に朝帰り。

 すると、下のような表情の猫に会うんだろうな。

 「あなた、朝まで飲んでいた割には、そんなに臭くないのね? どこで寝ていたの?」
 … なんてね。

 この顔 (↑) 。
 仮に、沈黙を守っていても、
 「私、一生あなたを許さない」
 と心の中でつぶやいている顔だよな。
 
 いやぁ、まったく猫の表情は「物語」の宝庫だ !
 この猫の「物語」の奥行きの深さに比べると、やはり犬は勝ち目がない。

 犬の浮気はすぐバレる。
 でも、猫の浮気を見抜く動物は、人間も含めて、まずこの世にいないだろうな。  
  

 
 
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猫の表情には「物語」がある への2件のコメント

  1. なかじまけいこ より:

    こんばんわ 5月いっぱいやっていただいている陶芸の個展に はじめて 長らく描いてきた絵を加えました
    昔は絵を描いていたので 当然と受け止めて下さるひと 描いてたのおと 吃驚するひと色々ですが 親の言によると2歳頃から壁から襖から無地のところへは描いていたらしいので 今があります
    猫の表情、、、たのしいコメント嬉しく読みました
    実はその絵の半分以上に猫を描いています  雀を狙ってガラスの向こうを匍匐前進する猫の影、、、私ががらっと硝子戸をひき開けたときの驚愕して見上げる猫の顔、
    私の本当に欲しい猫は 不機嫌な顔の猫、、
    ブスの、、小山のような親猫に 信頼と甘えのすべてをぶつけて振り仰ぐ子猫とか
    お見せしたいなあ

    • 町田 より:

      >なかじま けいこ さん、ようこそ
      けいこさんの “猫” って、どんな感じなのでしょう !
      ぜひ拝見したいものです。

      猫の表情って、やはり人間から見ると、どこか “傲慢不遜” な感じを受けますよね。ほんと “人を喰っている” ような。

      でも、そこが猫の表情の面白さですね。
      きわめて人間くさい。
      だから猫の表情を読み解くことに喜びを感じる人というのは、おそらく人間に対しても深い理解力を持っているインテリの人であるように感じます。

      私が知っている何人かの猫好きな人は、みな人間観察に鋭い人たちでした。
      彼らは、人を見抜く能力が高い。
      … ということは、敵に回すと手ごわい。
      なぜなら、そういう人たちは、相手の弱点を見抜くのもうまいから、こちらが攻撃されたらひとたまりもないという感じでした。
       

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