りゅうちぇるのオーラ

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 「オーラ」って、偉大な人の頭の後ろに、なんか後光のように指しているってもんでもないよな。
 フツーの “おバカキャラ” のタレントだって、眩しいばかりのオーラを発散することがある。

 今年になって、大ブレイクしている「ペコ&りゅうちぇる」のりゅうちぇる君。
 この子の放つオーラって、ほんとにドキッとする。

 彼は、特に得意芸を持っているわけじゃない。
 人を笑わそうという意識があるようにも思えないし、第一、笑いを生み出すテクニックを持っていない。

 だから「良い」ということもあるんだよね。 
 いわゆる “天然” っていうやつ。

 いちばん最初に彼を見つけたのは、明石家さんまが司会を務めるバラエティ番組だった。
 「建築関係トントントン」
 そう言いながら、明石家さんまが、体をのけぞらし、金づちで釘を打つように、虚空をトントントンと叩いてみせたのだ。
 

 途中から見たために、そのシーンに至る経緯がよく分からなかったが、どうやらさんまの動作は、りゅうちぇるのギャグを真似たものらしい。
 よほど、そのギャグが気に入ったのか、さんまは番組が終わるまで、ふとしたタイミングを見計らって、「建築関係トントントン」を繰り返していた。

 “笑いの達人” であるさんまをして、「おかしな子が出てきた」と思わせたりゅうちぇる君。
 確かに、すごい不思議なセンスを持った少年が登場したと感じた。

 りゅうちぇるのギャグは、「人を笑わそう」という意識から生まれたものではない。
 計算から来たギャグではないのだ。
 だけど、最近のお笑いタレントたちが生み出す “反射神経のひらめき” によって生まれるギャグとも異質。

 ギャグ以外の何か。
 意味とか、計算とか、意図とか、狙いとか。
 そういった人間の頭脳活動とはまったく無縁のところから飛び出してきた「おかしさ」。
 りゅうちぇるがかもし出す「おかしさ」というのは、そんな不条理に満ちた「おかしさ」だった。

 明石家さんまが、りゅうちぇるのギャグを同じ番組の中で何度も繰り返したのは、おそらく、その不条理性を見抜いたからだろう。
 
 
 りゅうちぇるの個性は、芸にあるのではなく、存在感にある。
 TBSの人気番組『モニタリング』で、彼は二度ほどインチキを仕掛けられている。
 一度目は、「ビルの屋上で(ニセの)宇宙人と遭遇する」という設定。
 二度目は、「スタジオでインタビューを受けているときに(ニセの)幽霊を見る」という設定。
 そのどちらも、パニックになったときのリアクションがすさまじかった。

 ニセの宇宙人と遭遇したときは、まさにバック転をするほどの勢いで、地面を転がりながら「ヤバい ! ヤバい !」と絶叫。
 相手の宇宙人が怒っているらしいと感じたときは、「自分は友だちになりたいだけなんです」と悪意のないことを表明するために、普通の番組では明かさない自分の本名(比嘉龍二)を連呼して許しを請う始末。

 「スタジオで幽霊に出会う」という設定を仕掛けられたときは、幽霊が現われると、「上京した !」と叫び、幽霊が消えると、「帰国した !」と青ざめる。

 その番組で幽霊が登場する前、彼は、女性のインタビュアーからこんな質問を受けている。
 「りちゅうちぇるさんの座右の銘(ざゆうのめい)は何ですか?」
 
 彼の答。
 「ともに1.2です。右も左も正常です」

 おバカ丸出しの反応なんだけど、もし意図的なおとぼけだとしたら、秀逸だよね、この答。

 別のグルメ番組でレポーターを務めたとき、出された料理に対するりゅうちぇるの感想は、次のようなもの。
 「あんまりおいしくて、病む」
  
 言語感覚も含め、表情、リアクションのすべてが、これまでのバラエティの規格外。
 もしかしたら、動作や発言のすべてが綿密な計算に基づいたものであるのかもしれないが、それをまったく感じさせることなく、すべて “天然” に見せているところが、このりゅちぇる君のすごいところだ。

 日常的な発語は、「きゃぁ ! やばい ! うっそー !」だけの “おバカ全開” のりゅうちぇる君だが、その発語に伴う表情、動作はものすごく洗練されている。
 そして、これが他のタレントと違うところだけど、彼は品がいい。

 
 
 オーラを放つおバカ !
 いゃぁ、この異色のタレントの出現に、しばらく目が離せない。
  
 

カテゴリー: ヨタ話   パーマリンク

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