“在宅酸素療法” の日々

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 「祝 退院 ‼」
 … なんて、自分で祝ったってしょうがないか。
 
 でも、まぁ、2週間に及ぶ病院でのカテーテル治療が7割方ぐらい終了し、秋の手術が再開されるまで、2ヶ月ほど “娑婆(しゃば)” の空気を吸うことができそうだ。

 今回の入院では、2回手術を行った。
 「肺高血圧症」ということで、1回目の手術では右の肺に詰まった血栓(血の固まり)を取り除き、2回目は左の肺に詰まった血栓を始末して、血管の流れをよくした。

 おかげで、最初40mmHgぐらいあった肺動脈の平均圧が、手術によって30mmHgぐらいまで下がったという。(そのまま放置していたら、あと余命4~5年ということであったそうな)

 ただ、平常値は25mmHg以下であるらしく、取り切れていない血栓を完全に除去するには、あと1~2回ほどの入院加療が必要になるらしい。

 次の手術予定は10月。
 年内に健康体に戻れるかどうか、微妙なところである。
 ほんとうに病気療養のための1年になってしまった。

 退院はできたが、今回は病院から “お土産” ももらった。
 「酸素供給装置」
 これを家において、常に体内に酸素を送らねばならないようになったのだ。
 いわゆる “在宅酸素療法” というやつである。

 … というわけで、家にこんな装置(↓)がやってきた。


 
 これを「酸素濃縮装置」という。
 「TEIJIN」という会社の装置をレンタルすることになったので、商品名を「ハイサンソ」というようだ。

 在宅酸素療法においては、昔は大型酸素ボンベを室内に置き、業者が定期的に酸素の補充にやってきたという。
 しかし、この「ハイサンソ」という器具は、室内の空気を勝手に取り込んで、空気中の窒素、二酸化炭素、水素のようなものを識別して除去し、純粋な酸素のみを排出してくれるものらしい。

 この装置から取り出される酸素を、チューブを使って、鼻から体内に取り込む。
 このチューブ(↓)のことを「カニューラ」というんだそうだ (はじめて聞く名だった)。

 で、このカニューラ。
 20mほど伸ばすことができる。
 そうすると、ある程度、家の中を自由に移動できる。

 

 でも、鬱陶しい。
 家の中のどこに行っても、こいつの先っぽを鼻の穴に突っ込んでいなければならない。
 まるで、鼻輪を付けられた牛にでもなったような気分だ。

 しかし、酸素を常時補給することによって、
 ① 心臓や脳、肝臓、腎臓などの各臓器を守ることができる。
 ② 脳の酸素不足による記憶力の低下、注意力低下を改善できる。
 … という効果が得られるとのこと。

 実際に、今まで頻繁に襲ってきた「頭痛」、「胸やけ」、「だるさ」、「眠気」などが薄らいだ感じがする。
 それらの症状を、これまでは薬の副作用だと思い込んでいたが、「酸素不足」も原因になっていたのかもしれない。

 で、この「酸素濃縮装置」。
 もちろん屋外に持ち出すことはできない。
 そこで、外に出るときは、携帯用の酸素ボンベ(↓)に切り替える。

 

 このボンベもよくできていて、1本でおよそ10時間半ぐらい使えるらしい。
 こんな小さなボンベに、よくそれだけの酸素が詰まっているものだと驚いたが、どうやら、非常に繊細なセンサーが付いているようで、鼻が息を吸ったときだけ酸素を供給し、鼻が呼気を排出するときには作動しないようになっているとか。

 入院しているときも酸素ボンベを使っていたが、それは2時間もすると酸素がなくなっていた。呼吸のタイミングとは関係なく、酸素を出しっぱなしだったからである。
 しかし、このボンベは違うらしい。
 こういう医療用機器の発達は日進月歩である。

 夏休みも後半だ。
 さぁて、携帯用の酸素ボンベを肩に背負って、どこか旅行でも行ってみるか。
 
 

カテゴリー: ヨタ話   パーマリンク

“在宅酸素療法” の日々 への18件のコメント

  1. かたなねこ より:

    おめでとう御座います。秋のドック入りで完了ですね。私は睡眠時無呼吸症候群で就寝時にCPAPという電動スーパーチャージャーみたいな物を使ってます。これも吸気時のみ過給してくれますよ。町田さんのはニトロ噴射みたいで凄い!

    • 町田 より:

      >かたなねこ さん、ようこそ
      かたなねこさんが「睡眠時無呼吸症候群」に悩まされているとは知りませんでした。CPAPというのは、安眠を妨げたりしませんか?
      私の場合、鼻からチューブを垂らしていると、寝返りを打ったときなど、管が引っ張られて鼻から外れそうになります。
      最近少し慣れましたが。

      かたなねこさんも、お大事に。
       

  2. スパンキー より:

    まずは退院おめでとうございます。
    にしても妙なおみやげを持ってきましたね?
    で、もう一度手術ですか?
    やはり結構重いですよね。無理は禁物です。

    にしても、外出用の酸素ボンベ?は優れもだなぁ。驚きました。
    公園でお茶でも飲みますか?

    • 町田 より:

      >スパンキーさん、ようこそ
      退院してから約1週間。鼻からチューブを垂らす生活にもだいぶ慣れてきました。
      酸素ボンベを携帯して外を歩くと、前に比べ、多少歩く速度が上がったようにも感じます。
      でも、床にチューブの管が転がっていると、家具に絡まったり、足で踏んだり、けっこう大変ですね。

      そのうち、少し暑さが和らいだときにでも、公園でお茶でもしましょうか。
       

  3. タイムジャンクション より:

    退院おめでとうございます。
    前回のブログに書かれていた予定通りの流れでの退院&ブログ復帰でしたね!

    やはり退院したからには携帯用の酸素ボンベもあることだし外に出たくなりますよね~、しか~し外は暑いので無理はしないでください・・・笑 

    • 町田 より:

      >タイムジャンクションさん、ようこそ
      ありがとうございます。
      酸素ボンベは、見た目ほど重くはないので、キャスター付きの専用バッグに入れてゴロゴロ転がしていくとけっこう楽なもんです。
      でも、鼻からチューブを垂らしていると、見た目のインパクトがあるんですかね。
      バスの中で、自分と同じくらいの年齢の女性が席を譲ってくれました。
       

  4. guchi3 より:

    退院おめでとうございます。
    再度入院されるとのこと、なかなか一筋縄ではいかない病気みたいですね。

    ところで、「カニューラ」って、中南米系のグラマラスな美女を想像するのは私だけでしょうか?
    どうぞ「カニューラ」さんと二人だけの濃密な時間を楽しんでください‼

    • 町田 より:

      >guchi3 さん、ようこそ
      「カニューラ」って、確かに南米系のグラマラスな美女を想像させる響きですよね。
      その通りであります。
      しばらくは、このカニューラさんと濃密な時間を過ごしますよ。
      でも、一生付き合うのは嫌だな。
      南米系美女の情熱には、あまり長くつきあう体力・気力もなさそうなので。
       

  5. 木挽町 より:

    おめでとうございます。今後も楽しみにしています。無理せずマイペースでお過ごしください。

    • 町田 より:

      >木挽町さん、ようこそ
      ありがとうございます。
      そう、しばらくはマイペースでやっていきます。
      なにせ、暑いしね(;^_^A
       

  6. なかじまけいこ より:

    でもでも やっぱり 祝退院ですよ  みなさん喜んでいらっしゃいます
    今日は最高の暑さ、、 入院が一番涼しいかもです
    ゆっくり体調戻して またまたご教授くださいませ

    • 町田 より:

      >なかじま けいこ さん、ようこそ
      いよいよ日本列島も夏本番ですね。
      テレビを観ていると、「日本中が猛暑」という報道ばかりです。

      しかし、私の方は、酸素ボンベを外せないような生活を始めたために、戸外に出る機会もめっきり減り、ひたすらクーラーの効いた家に閉じこもるような日々を繰り返しています。

      おかげで熱中症のような病気に罹ることもないのですが、本来は夏が好きな性格なので、外に出ないとやはり寂しいですね。
      窓ガラスの向こう側に飛び跳ねている日差しを眺めながら、「この夏は病気療養で終わってしまうのかなぁ …」と、ため息をついています。
       

  7. なかじまけいこ より:

    町田様
    どうせならため息、、無駄につかないで アーテイステイックに ついてみましょう
    吹いた息の先に 今はどんな形が 何色で出たのか  シェーラザードは1,000夜分の
    お話を命のためにしましたよ
    、、、、って ひどいことを言ってると皆様からブウイングかも、、、
    そのときにしか見えないものがあるから 大事と思います ご祈念します

    • 町田 より:

      >なかじま けいこ さん、ようこそ
      ≫「アーティスティックなため息」 ‼
      う~ん、なるほど。
      『千一夜物語』のように、素敵な言葉として紡げるような “ため息” が大事だというわけですね。
      おっしゃるとおりです。
      ため息には、確かに「絶望的な気分」のため息から、「悩ましくて色っぽい」ため息まで、いろいろありますものね。
       

  8. オッチー より:

    退院おめでとうございます。
    私も睡眠時無呼吸症候群の為一泊以上の旅行にはCPAP装置を持ち運んでいますが、キャンピングカー(12V)で使えるものがなく旅行もままなりません。
    やっぱり健康が第一ですね。
    早くショーでもまたお会いしたいですね。

    • 町田 より:

      >オッチーさん、ようこそ
      「睡眠時無呼吸症候群」の場合は、CPAPという装置が必要になるのですかぁ? オッチーさんがそういう状況であったことに対しては無知で、たいへん失礼いたしました。くれぐれもお大事に。一刻も早く、快方に向かわれることをお祈り申し上げます。
      私も、現在家で使っている「酸素濃縮装置」というのが100V電源でしか使えないため、キャンピングカー旅行では少し不安が生じることが分かりました。
      ま、ACのとれるキャンプ場かRVパークに着くまでは、酸素ボンベを使うという手もあるのですが、ちょっと面倒くさいですしね。
      そんなわけで、夏の旅行にはいまちょっと消極的になっています。
       

  9. つかさ より:

    いやいや「祝 退院 ‼」ですよ。
    それとカニューラのイラスト大笑いしてしまいました。失礼・・・
    オリンピックもあることですし 長い人生の少しの休息ではだめですか?

    • 町田 より:

      >つかさ さん、ようこそ
      ありがとうございます。
      おっしゃるように、退院後の自宅療養として、カニューラをつけたままテレビでオリンピック観戦をしております。
      ≫「長い人生の少しの休息」
      ご指示いただいたとおり、そう思うようにしています。
       

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