高田純次になりたい

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病室での独り言
 
 あなたには憧れのシニアタレントって、いる?
 たとえばさぁ、「年取ったら、こんな人間になってみたい」というような人とかさぁ。
 そういう人、いる?

 俺の場合は、高田純次。
 いま69歳だよね、この人は … 。

 で、俺も69歳になったときには、高田純次みたいに、「いつも人をおちょくっている老人になりたい」と思っているわけ。
 
 相手をおちょくって、嫌味いって、からかって。
 それなのに、からかわれた人間からまったく恨まれず、むしろ喜んでもらえるというのが、この高田純次の才能というか人柄だよな。

 「肺高血圧症」の手術のために病院に入院している間、病室のテレビで、テレビ朝日で放映される高田純次の『じゅん散歩』を毎日観ていた。
 
 『じゅん散歩』ってのは、平日朝の10時からやってる散歩番組で、俳優の地井武男が出演していた『ちい散歩』や加山雄三の『若大将のゆうゆう散歩』の続編として企画されたもの。

 関東ローカルの番組らしく、かつては地井武男や加山雄三が、東京、神奈川、埼玉のような首都圏の商店街を歩き、ぶらっと立ち寄った店の主人と短い交流をするというもので、まぁ、どちらかという地味な番組であったのだ。

 それが、高田純次に代わってから、にわかに “お笑い番組” の様相を呈するようになった。
 立ち寄った店ごとに、奥から出てきた主人にかます高田純次の一言がきつい !

 たとえば、ぶらっと入る店のドアを叩くときの挨拶。
 「こんにちわぁ、ちょっと入っていい? 怪しい者ですが」

 ま、これは定番の言葉なんだけど、出た来た主人が年配女性の場合は、
 「まぁ、可愛い女の子。お母さんいる?」

 で、店の主人が中年男性の場合。
 「この店、いかにも古そうですけど、ご主人は何代目?」
 「私は2代目です」
 「あ、そう。2代目って、たいてい先代の店をつぶしちゃうんだよね」

 街中で、向こうから4~5人のオバサンが歩いてきたときは、
 「あら、久しぶりに女子大生の群れに会ったわ。あなたたち、どこから来たの?」
 オバサンたちが笑いながら、「あそこの保育園から来たんです」と答えると、
 「じゃ児童の方々?」

 商店街の裏道に、手押しポンプの井戸があると、すかさずそのポンプを押して、
 「井戸ってのはね、水が出ても出なくても、こうするもんなんですよ」
 といたずらしながら通り過ぎる。

 たまに東京近県を離れて、地方に行くこともある。
 三重県の伊勢神宮の茶店で、旅行中の女子二人組に話しかけたとき。
 「あなたたち、どこから来たの?」
 「三重です」
 「目は二重だけどね」

 テレ朝のアナウンサー室を訪ねたとき。
 社員たちのデスクが並ぶ室内にズカズカと入り、いきなり一人の女子社員に声をかける。
 「あなたは独身?」
 「はい。そうです」
 「じゃ、この部屋にいる男性社員のなかで、あなたがいま旦那さん候補として狙っている男はどれ?」

 その番組では、テレ朝に入ろうとしていた俳優の杉山蓮と偶然出会う。
 杉山連は、黒塗りのベンツだかBMWに乗っている。
 「いやぁ、ジュンさん久しぶり」
 と、杉山連の方が、自分の車の窓を開けて、高田純次に声かけた。
 「蓮さんなによ。この車くれるの?」

 散歩中、たまに、高田純次を知っているオバサンとすれ違うこともある。
 「あ~ら高田さん。いやぁ、本物だわ」
 「どうです? ナマ高田は?」
 「やっぱり本物の方がいいですね(笑)」
 「え、なんて言ったの? 最近耳が遠くなっちゃって」
 「本物の方がいい(笑)」
 「そう ! 抱かれたいくらい?」


 
 その口ぶりの軽さ、いい加減さ、無責任さ。
 5~6歳ぐらいの悪童のいたずらを、枯れた老人の表情でやってのける。
 なんという自由人 ‼
 
 観ていると、ほんとうにこういう老人になりたいと思うのだ。
 だから、『じゅん散歩』を観たあとは、病棟にいる看護師さんたちに話しかける言葉が少し変わってくる。

 「町田さん、採血の時間です。今日は全部で4本取ります」
 「あなたなら、さらに1本余分に取ってもいいよ。後で飲んでみて。おいしいから」

 「町田さん、これから心電図の検査です。検査室までは車椅子で行きますね」
 「ついでに家まで送ってくれる?」

 まぁ、こんなヨタを言っても、相手に好かれるようになるには、俺の場合はまだ修業が足りない。
 でも、今後の目標はいちおう高田純次 … ということで。
  
 

カテゴリー: ヨタ話   パーマリンク

高田純次になりたい への8件のコメント

  1. ようこ より:

    町田さん こんばんわ~

    退院 おめでとうございます、それにしても器具ごと動くのって
    慣れないと厄介そうですね、なんか足輪とかかませられてる感じ?
    必要でなくなる日がはやく来ますように。

    うふふ、私も高田純次がだ~い好き、とぼけてますよねえ
    あとは所ジョージも好きだなあ
    二人ともドンケアさがあって、ついニヤニヤしてしまいます。

    私もそんな風に誰かを目標にしようかしら。。。^__^ えっ ダレ ?

    • 町田 より:

      >ようこ さん、ようこそ
      家の中を移動するだけでも、器具ごと動くというのは、確かにちょっとメンドーです。
      でも、酸素が脳にまで行き渡ると、脳細胞の死滅を多少防ぐことになるらしいので、欠かせませんね。

      考えてみれば、これまでは肺高血圧症のため、酸素が脳に行き渡らず、そのため脳細胞が死んでバカになっていたように思います。でも、酸素吸入するようになって、ようやく自分の名前を思い出すようになったし、鏡に映っている人間をやっと自分だと分かるようになりました。

      ご指摘の通り、高田純次と所ジョージはかなり似た老人たちですね。
      ボケのかまし方が、ハイテンションではなく、ローテンションであるという意味で。

      同じ老人でも、明石家さんまなどはハイテンションでボケまくりますが、高田純次と所ジョージは、ボケるときに、相手と1呼吸ずらす程度のラグがあり、そのゆったりしたアフタービート感覚が心地よいです。
       

  2. 木挽町 より:

    同感です。おいらも高田純次さんみたいになりたいなと思ったことありますよ。カッコいいですよね。如才ないとこが抜群にカッコいい。すかしてないし。バカできるし。振る舞いが洒落てるし遊び方がうまそう。おいらも10月から新しい会社になるし高田純次さん目指してがんばろっと。ま、サラリーマンはなにをやっても中途半端でみっともない存在なんだけど。植木等さんもいいですよね。

    • 町田 より:

      >木挽町さん、ようこそ
      そうですよね、高田純次はカッコいい。
      人をおちょくりながらも、けっして上から目線ではないし、下ネタやってもどこか品の良さを保っている。
      こういうのを本当の「ダンディー」というのでしょうね。

      おっしゃるように、昔は植木等というお洒落ないたずら男がいました。
      当時彼はまだ「ダンディー」とは言われなかったけれど、今なら彼も「ダンディーな紳士」の部類に入ってくるのではないでしょうか。

      10月から生活が変わるとのこと。
      よりよき人生が広がっていくことをお祈り申し上げます。
       

  3. ムーンライト より:

    ご退院おめでとうございます!

    『じゅん散歩』を観たあとの看護師さんたちに話しかける言葉・・・
    そうかな・・・
    本当に、仰ってます?
    そんな風に言ってみたいだけでは・・・? 

    看護師さんの反応は?  ^__^

    • 町田 より:

      >ムーンライトさん、ようこそ
      アハハハハ …。
      見抜かれましたか。
      確かに病院では、ここに書いたようなはっきりとした言葉は使っていませんでしたが、こういう “気分” の発言はけっこう繰り返していました。

      ま、看護師さんたちはみな優しいので、それなりに “おかしそうな” 笑顔をつくって応えてくれましたが、内心は「うざい老人だな」などと思われていたかもしれませんね。
       

  4. 大変遅くなりましたが、ご退院おめでとうございます。
    いい歳ブッこいて、今尚しぶとく元気でいってる爺さんは、矢沢ではないでしょうか?
    ココに来てライブアルバムも発売して儲けてますよ。
    一度、町田さんなりの矢沢の検証をやってみて下さい。
    奥が深いと思いますけど。
    それはそうと、軽キャン購入を計画していましたが、もう少し贅沢をしようとハイエースベースを狙っております。
    しかも、スーパーGLで。
    ただ、装備でも色々と悩むんですよ。
    お金もないのにね。
    完治したら、お酒飲みましょ。

    • 町田 より:

      >カッチ木更津@軽キャンからハイエースベース狙います さん、ようこそ
      うれしいなぁ、完治したら、ぜひお酒の席に付き合ってください。
      10月以降 … もう秋が深まる頃だと思いますが、たぶん、その頃には酸素ボンベ生活からも解放されていると思います。

      スーパーGLベースのハイエースは、確かに魅力ありますね。
      両サイドのドアが開くというのも、使い勝手が高まりますよね。

      矢沢の検証。
      とても興味があります。カッチさんは矢沢の大ファンですものね。

      やっぱり、最近の自動車のCMで日産がものすごく光ってきたのは、矢沢の一言「やっちゃぇ ! ニッサン !」のインパクトが大きいからだと思いますね。

      あのキャラクターと、あの力強い一言。いま世界の最先端を走っているのは日産車だという印象が生まれますもの。
      GT-RのCMでも、「(技術には)やり過ぎってものはないんだよ」というセリフを堂々と吐けるのは矢沢だけです。

      矢沢に関しては、私もかなりこのブログで取り上げています。
      やはり、とても気になるアーチストなので。
      もし、お時間がありましたら、ご笑覧ください。

      「紅白の矢沢永吉 (60歳のツッパリ)」 2010年
      http://campingcar.shumilog.com/2010/01/03/%e7%b4%85%e7%99%bd%e3%81%ae%e7%9f%a2%e6%b2%a2%e6%b0%b8%e5%90%89/

      「GOLD ☆ RUSH (キャロルと矢沢永吉)」 2012年
      http://campingcar.shumilog.com/2012/10/12/gold-%e2%98%86-rush-%ef%bc%88%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%ad%e3%83%ab%e3%81%a8%e7%9f%a2%e6%b2%a2%e6%b0%b8%e5%90%89%ef%bc%89/
       

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