ふられた気持ち

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 いまカラオケで歌ってみたいなぁ … と思っている曲がある。

 1964年に、ザ・ライチャス・ブラザーズによって歌われた『ふられた気持ち(You’ve Lost That Lovin’ Feelin’)』(↓)である。


 
 たまたまなんだけど、BS-TBSの『SONG TO SOUL』(2016年8月10日)で取り上げられていたのを聞いたからだ。

▼ ザ・ライチャス・ブラザーズ『ふられた気持ち』
 

 もちろん、はじめて聞いた曲じゃない。
 昔、このレコードを持っていた。
 中学生の頃だった。

 当時、ラジオから流れてくる洋楽を聞くのが唯一の楽しみだった僕は、「全米TOP40(フォーティー)」のような番組を逃さず聞いていた。
 ライチャス・ブラザーズの曲は、ビートルズの『プリーズ・ミスター・ポストマン』とか、『アイ・フィール・ファイン』などと一緒に流れてきた。

 当時、僕のお目当てはビートルズだったけれど、彼らのヒット曲の合間をかすめて流れてくるライチャス・ブラザーズの曲は、ビートルズとはまた一味違う “大人の匂い” を持っていた。

▼ ザ・ライチャス・ブラザーズ

 音がカッコよかった。
 ライチャス・ブラザーズの音には、ビートルズのような独創的なコード展開とか、シンコペーションを多用した刺激的なリズム感というものはなかったけれど、メロディーがきれいだったし、何よりも、重厚で荘重な演奏がズシリと腹に響いた。

 あとから知ったことだが、そのサウンドこそ “フィル・スペクターサウンド” といわれる、複数のテイクを重ねていく独特の録音スタイルであったのだが、そういう音楽的な知識も持ち合わせないまま、単に “華麗な音” として楽しんでいた。

▼ ザ・ライチャス・ブラザーズは、高音域を得意とするボビー・ハットフィールド(右)と、低音域を受け持つビル・メドレー(左)によるディオ。黒人R&Bのフィーリングを感じさせる歌唱スタイルで、当時 “ブルーアイドソウル(青い目のソウルミュージック)” などとも呼ばれた

 
 買ったレコードは、4曲入りだった。
 45回転のドーナツ盤ではなく、17cmサイズながら、30cmLPと同じ33回転のレコードだった。
 当時、それを「コンパクト盤」などといっていたと思う。

 本当はLPが欲しかったのだけれど、当時レコードというのはえらく高い商品だったので、中学生ぐらいの小遣いではなかなか買えるしろものではなかったのだ。

 仕方なくコンパクト盤を買ったわけだが、そこに収録されていた曲はみなライチャス・ブラザーズの代表曲であり、どの曲も満遍なく聞いて楽しんだ。

 トップは、『アンチェインド・メロディー(Unchained Melody)』
 次が、『引き潮(ebb tide)』
 3曲目が、『ソウル&インスピレーション(Soul and Inspiration)』
 4曲目が、『ふられた気持ち(You’ve Lost That Lovin’ Feelin’)』

▼ ライチャス・ブラザーズ ベスト4

 
 どれも名曲だと思う。
 今ではみなポピュラーミュージックの “スタンダード” といっていいのではないか。
 特に、『アンチェインド・メロディー』は、1990年の映画『ゴースト』の主題歌に採用されてから、再ブレイクした。

 この1990年代に、カラオケスナックなどに行ったときは、僕はこの『アンチェインド・メロディー』を得意げに歌っていた。

 今は、気恥ずかしくて、もう歌う気がしない。
 あの、いかにも “俺さま歌うまいだろ?” 的な、ほら『マイウェイ』とか『昴』とかうたう初老のオヤジっているじゃない?
 まさに、あんな感じで歌っていたのだから、いま思い出すと、自分のことながら恥ずかしくてジンマシンが出る。

 で、“俺さま歌うまいだろ?” 的な『アンチェインド・メロディ』はもう卒業して、これからは、この『ふられた気持ち』を覚えようと思っているのである。

 こっちの方が “2枚目的” じゃなくて、“しゃしゃり出てきた感” があまりなくて、適度に渋いところがいいような気がする。

 ただ、問題は、掛け合いのところ。
 『アンチェインド・メロディー』は、ボビー・ハットフィールドがソロで歌っているからいいけれど、『ふられた気持ち』は低音域を歌うビル・メドレーと、高音域を受け持つボビーの掛け合いが入る。

 歌詞でいうところの、
 Baby baby, I get down on my knees for you  (ビル)
 If you would only love me like you used to do, yeah (ボビー)

 We had a love a love a love You don’t find everyday
 So don’t, don’t, don’t, don’t let it slip away (コーラス)

 … という部分。
 さらに、その次。

 Baby(ビル)、 baby(ボビー)、 baby(ビル)、 baby(ボビー)
 I beg you please(ビル)、please(ボビー)、please(ビル)、please(ボビー)
 I need you love(ビル)、need your love(ボビー)
 I need you love(ビル)、need your love(ボビー)

 ここが掛け合いとなる。

 このBaby baby と、I need you love,need your love の繰り返しのパートがこの歌では最も盛り上がる部分である。
 「ブルーアイドソウル」とも言われた彼らのR&Bっぽいサウンドが最高潮に達するところだ。

 カラオケに行って、ここをソロで歌うとき、同じトーンで歌い切るか。
 それとも、声音(こわね)を変えて、一人二役でいくか。
 目下のところ、結論は出ていない。
 … というか、まだカラオケで練習したこともない。
 
 ま、今のところは、そういうことで悩んでいることが楽しいのである。
 今は体調もよくないので、しばらくはカラオケに行けそうもないからだ。
 
 
 なお、BS-TBSの『SONG TO SOUL』によると、ライチャス・ブラザーズを結成していた高音域のオジさん、つまりボビー・ハットフィールドは2003年に他界したらしい。

▼ 一人残された現在のビル・メドレー

 
 番組では、ビル・メドレーだけがインタビューに答えていたが、彼が相棒のボビーのことを、ことあるごとに、「天才だった」「素晴らしい男だった」とリスペクトしていたことが印象的だった。
 現役時代からお互いにいいパートナーとして認め合っていたのだろう。

▼ 映画『トップガン』

 なお、『ふられた気持ち』は、1986年のアメリカ映画『トップガン』でも使われた。
 バーで、トム・クルーズたちが女性を誘うときにこの歌をうたい始め、それが次第に周りの男たちを巻き込んで、大合唱になっていく ( ↓ )。

 ビル・メドレーは、「昔の持ち歌が最近の映画に使われている」と知人に知らされて、この『トップガン』を観に行ったらしい。
 そこで、今もアメリカ人たちの “心の歌” のようになっていることを知り、かなり感激したということをインタビューで語っていた。

▼ 『トップガン』

 実際にこの『ふられた気持ち』は、アメリカのラジオで最も多く流れた曲だともいわれ、これまでに800万回以上オンエアされているという話もある。
 
 それだけにカバーするアーティストも多く、エルヴィス・プレスリー、ニール・ダイヤモンド、ディオンヌ・ワーウィック、ロバータ・フラック&ダニー・ハザウェイ、ダリル・ホール&ジョン・ウォーツなどが歌っている。
 ビル・メドレーは、後発ではホール&ウォーツのバージョンを一番気に入っているようである。

▼ トップガン(クロージング・シーン)

 こういう映像付きで『ふられた気持ち』を聞いてみると、あらためて “名曲” であるという思いを強くする。

歌詞はこちらを(↓)

You’ve Lost That Lovin’ Feelin’

You never close your eyes  anymore when I kiss your lips
And there’s no tenderness like before in your finger tips
You’re trying hard not to show it, (baby)
But baby, baby I know it

You’ve lost that lovin’ feelin’
Whoa, that lovin’ feelin’
You’ve lost that lovin’ feelin’
Now it’s gone,gone,gone,woah

Now there’s no welcome look  in your eyes when I reach  for you
And now you’re starting to  criticize little things  I do
It makes me just feel like crying (baby)
‘Cause baby,  something beautiful’s dying

You’ve lost that lovin’ feelin’
Whoa, that lovin’ feelin’
You’ve lost that lovin’ feelin’
Now it’s gone,gone,gone,woah

Baby baby, I get down on my knees for you
If you would only love me like you used to do, yeah
We had a love a love a love You don’t find everyday
So don’t, don’t, don’t, don’t let it slip away

Baby baby baby baby
I beg you please,please,please,please
I need you love,need your love
I need you love,need your love

So bring it on back, so bring it on back
Bring it on back, bring it on back

Bring back that lovin’feelin’
Whoa,that lovin’ feelin’
Bring back that lovin’feelin’
‘Cause it’s gone,gone,gone
And I can’t go on,woh

Bring back that lovin’feelin’
Whoa,that lovin’ feelin’
Bring back that lovin’feelin’
‘Cause it’s gone,gone,gone
 
 

カテゴリー: 音楽   パーマリンク

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