選ばなかった方の選択肢

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 選ばなかった方の選択肢
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Share on FriendFeed

    
 人間の不幸のはじまりは、常に、過去の選ばなかった方の選択肢にこだわることにある。
 「あのとき、ああすれば良かった …」
 という思いは人間には誰にでもある。

 選ばなかった方の選択肢は、いつまで経っても “輝かしい可能性” を保持したまま記憶の底で凍結している。

 でも、もしそちらを選んでいたら、今頃はとんでもない不幸の道を歩んでいたかもしれない。
 今の道を選んだからこそ、現状の生活を手に入れることができたのかもしれない。

 だけど、そうは思えないのが人間の常だ。

 「選ばなかった方の選択肢」は、今となってはすべてが無に帰しているにもかかわらず、残酷にも、試さなかったからこそ残る「可能性」という甘い幻想だけを紡ぎ(つむぎ)続ける。
 それが、人間の不幸の源泉である。
 
 
Bill Evans Jazz Trio
『My Foolish Heart(愚かなり我が心)』
  

 
 

カテゴリー: コラム&エッセイ   パーマリンク

選ばなかった方の選択肢 への4件のコメント

  1. Sora より:

    町田さん、どうしたのですか。半生記でも書かれるのですか(笑)。

    私も選ばなかった選択肢にこだわるタチです。
    人生の岐路にたってなんて、そんな重いことではなくても。例えば自由キャラバンに行きますよね。どこへ行くか、どこに泊まるか、時間はいつにするか、もうすべて選択肢の山。踏み出したコースが満足のいくものでなかったら、あっちのコースをとれば良かったとハンドルを握りながら、ウジウジといつまでも悔やんでいます。ただ家内と一緒であれば、彼女はそんな後悔など一蹴しますから、これは性格に根差していると思うのですよね。

    生き方で、常に最適解のコースを求める生き方をしていると(そういうタチだと)、それが最適解だったのか、そんなこと立証されませんから、悔やみだけ残りやすい。おっしゃるとおり、試さなかったからこそ残る「可能性」という幻想に悩まされるのですよね。

    明確に間違った選択をした場合は悔いるけれど、もうこの歳、経験則にするなんて考えずに、すっぱりあきらめる。ちょっと不満足の選択肢を選んでしまった場合は、別の選択肢を選んでいてもベターだった保証はない、もっと悪かったかもしれないと納得する、ようにする(笑)。スジとしてはこれしかないな(自分に言い聞かせています)。

    • 町田 より:

      >Sora さん、ようこそ
      「半生記」ですか。
      それもいいかも、ですね(笑)。
      そういう年になってきましたから。
      でも、私の場合は、きっと “反省記” になっちゃうんでしょうね。

      ≫「人間の不幸のはじまりは、常に、過去の選ばなかった方の選択肢にこだわることにある」
      …… なんて、ちょっと気取ってカッコつけて書いてみましたけれど、私の生活設計はすべて「成り行きまかせ」で、この年まで、「過去のことに頓着しない」まま生きてきてしまいました。

      で、この記事は、書きたいことが先にあったわけではなく、ビル・エバンスの『My Foolish Heart』のセンチなフレーズを聞いているうちに、「この音楽が心に沁みる状況とはどんなものなんだろうなぁ ……」と想像して捻り出したものです。

      秋になってきたので、こういう短い内省的な記事をセンチなBGMを添えて作ってみたいと思っているのですが、まだこの次が出てきません(笑)。 
       

  2. タイムジャンクション より:

    人生の中での選択・・・選んだ選択はすべて正しいんです!その時に回りの意見があろうが精神状態がどうであろうと、、その時の自分が選んでるんですから。
     

    • 町田 より:

      >タイムジャンクション さん、ようこそ
      そのとおりですね !
      ≫「そのとき選んだ選択がすべて正しい」

      それが幸福の基本であるように思います。
      過去に選ばなかった “もう一つの選択肢” にこだわるのは、人間の不幸の始まりだというように思います。
       

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">