カジノ法案も無策だよなぁ

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 TVの政治トーク番組を観ていたら、自民党がカジノ法案(総合型リゾート法 = IR法)というのを可決させたらしい。
 俺はこの法案の中身をよく知らないから、頓珍漢なことをいうかもしれないけれど、何をバカなことを考えているんだとあきれてしまった。

 カジノを解禁して、それを観光立国の目玉にするんだって。
 そんなんで外国人観光客が急増するとでも思っているのだろうか。
 シンガポールやラスヴェガスにすでにあるようなものを日本に作って、そこらへんに住んでいる連中がわざわざ日本に来ると思うかぁ?

 バックパックを背負って、安い宿を探して泊って、浅草の浅草寺で豆絞りの手ぬぐいを買って喜んでいる連中が、カジノなんていくかぁ?
 
 別にギャンブル依存症がどうのこうのというつもりはない。
 共産党あたりは、これを強く懸念しているらしいけれど、そんなものはカジノができようができまいが、すでにパチンコ、競馬、競輪で依存症になった連中もたくさんいるんだろうしさ。

 民進党あたりは、自民党の強行採決に反対したらしいけれど、よく聞くと、党内にはカジノ賛成派もたくさんいたっていうじゃない?
 だからカジノそのものには反対できなくて、「強行採決に反対」とか言ってやんの。
 この党も腰が据わってないよね。

 で、俺がいやなのは、とにかく「カジノ」さえあれば、外国人観光客が倍増するだろう思い込んでいる頭の単純さなんだよ。
 どうせ、いろんな利権を意識して、商売のネタにしようとしている連中が陰でたくさんうごめいているんだろうけれど、ま、それはいいとしてさ。
 「観光立国の目玉」なんていう看板の掲げた方だけはやめてほしい。
 そういうのを想像力の貧困というんだよ。
 
 いま日本に来ている外国人というのは、誰もが伝統化された日本特有の文化を見たいんであってさ、別に世界のカジノにはどこにでもあるようなルーレット盤とか、バカラのカードとか、スロットマシンを見たいわけじゃないのよ。

 でもさ、どうせカジノを作るのなら、俺にはひとつ提案があるわけさ。
 自民党は、「日本の文化、伝統に根差した新しいタイプのリゾート型観光施設を目指す」とかいっているわけだからさ、いっそのこと、時代劇や初期の東映ヤクザ映画によく出てきた丁半賭博か手本引きをやるのよ。

 それこそ、昔の博徒が出入りしていたような日本家屋を再現してさ。
 そこに、片肌脱ぐと真っ赤な牡丹の刺青が見える女賭博師に扮した女性スタッフを置いてさ。
 「さぁ、おのおの方、ツボ入ります」
 とか言わせたらよ、外国人観光客に大うけだって。


▲ 『緋牡丹博徒』のお竜さん

 「忍者」はいま世界的な人気だけど、今度は「女賭博師」も人気キャラクターになる。
 昔の東映映画の主役にちなんで、そういう女賭博師のスタッフを「お竜さん」とか呼んでもいいんじゃない?
 
 「ニホンに行って、オリュウサンと遊ぼう」
 って、外国人観光客がわんさか来るぜ。
  
 

カテゴリー: ヨタ話   パーマリンク

カジノ法案も無策だよなぁ への9件のコメント

  1. Milton より:

    興味深く拝読いたしました。そうですよね、私も年末になり突然湧いてきたカジノ法案に困惑する人間のひとりです。

    それより、おもてなしの国を自称するなら、もっと旅行客向けの英語表記や中国語表記を、地域をあげてあらゆる場所に増やさんかい!と、地方在住者である私は感じてしまうのですが。。。

    なんであれ、私の交友関係に限っていえば、たしかに日本のオタク文化に興味のある外国人は一定層いますが、もっと違った側面というか、私たちが日常的なものだと感じているところに、外国人は関心を抱いているように思いますね。たとえば、ドン・キホーテの売り場とか、あといわゆる「横丁」とか。

    あんまり国のやることに批判ばかりしてもよくないとは思ってますけど、自分からクール(ジャパン)を名乗る必要はないと思いますね。むしろ自然体な日本の姿に、外国人は魅せられていると思っているので。

    • 町田 より:

      >Milton さん、ようこそ
      いつも示唆的なコメントをいただき、ありがとうございます。
      ≫「外国人観光客がドン・キホーテの売り場に関心を抱いている」
      というのは、「ああっ !」と思わず声が出そうになりました。

      そうなんですかぁ ‼ 
      あの狭くてゴチャゴチャとしていて、今にも天井近くに積まれた商品が降ってきそうなドン・キホーテのディスプレイが外国人には面白いというわけですね。
      なるほどねぇ。
      それはキッチュに見えるということなんでしょうか?

      確かに外国人の方が、日本人だったら見過ごしてしまいそうな日常的な日本文化に関心を持っているということは、ときどき感じます。
      きっと彼らは、我々の目が慣れてしまって、見落としているものの中から、面白いものを拾っているんでしょうね。

      彼らの目から見ると、何が面白いのか。
      今度はそちらの方に興味が湧きました。
       

      • Milton より:

        キッチュ、まさにそれですね!高校生の時に購入して、今はもう手元には無いのですが、ミュージック・ライフという雑誌の1998年12月号(休刊号)で、まさに外国のミュージシャン(すいません、名前は忘れてしまいました!)が、日本文化は「キッチュ」であると定義していた記憶があります。

        印象的な言葉だったので、今でも覚えてるんですよね。

        それと、主要な観光客である中国人に関していえば、それこそ中国は偉大かつ壮大な歴史と文明がある国家だと思うのですが、資本主義に関していえば、正直まだ歴史が浅い。なので、消費することに無邪気というか、ショッピングを主要な目的にしている観光客が多い印象があります。

        しかし、たとえばフランスのように資本主義が成熟した国の人々は、日本でのショッピングには特に関心はなくて、むしろ日本の自然や古い文化に触れたがっている印象が強いです。というか、いわゆる欧米人全体に言える事ですね。

        個人的に、西洋至上主義の価値観には距離を置いているつもりですが、どちらに目を向けるかで、受け入れ側である日本の行政や社会の「おもてなし」も変わってくるように思います。

        どちらにせよ、快適な旅行を楽しんでいただくために、言語的な表記を今よりもっと柔軟にしつつ、こちら側があまり張り切らずに、自然体の日本を体験してもらうことが大切だと思いますね。

        少なくとも、カジノは無いかな(苦笑)

        • Milton より:

          ちなみに、真偽の程は不明ですけど、関税の兼ね合いで、中国から仕入れるよりも、ショッピングの名目で日本から直接仕入れるほうが安上がりな為、仕入れ目的で来日している人も多いそうですよ。それと、免税店にも何やら色々裏がありそうです。

          ともに、中国人の男女から仕入れた情報です(笑)。

        • 町田 より:

          >Milton さん、ようこそ
          「キッチュ」という言葉は、70年代後半から80年代ぐらいに流行った言葉でしたね。

          その言葉がどういう事象を表現するものなのか、実は、私もそれほど実感的につかんではいないのですが、私が理解している範囲でいうと、「パッと見では人が目を背けるような悪趣味な意匠のなかに、従来の価値観から外れた新しい面白さを見出す」というようなニュアンスを秘めた言葉であると思います。

          そういった意味では、今のピコ太郎の衣装などがそうですね。
          従来の価値観であの衣装を見ると、“悪趣味の権化” 。
          しかし、それがあのビートとあのダンスに乗って動き出すと、そこにまばゆいばかりの光彩が生まれてくる。
          そういう鮮やかな価値転倒をもたらす意匠が「キッチュ」。
          そんなふうに捉えています。

          中国人観光客についてのMilton さんの観察も面白く拝読。
          なるほど。≫「中国人は消費することに無邪気」。
          そういうこともいえそうですね。
          たぶん、我々が見すぎて不感症になっている家電とか、薬品・化粧品なども、彼らにはキラキラと輝いた物に見えるのかもしれませんね。

          それに対し、資本主義が成熟した国の人々は別のものを求めている。
          確かに、フランスあたりの人は家具でも、衣装でも、建築でも、食べ物でも、すべての文化領域でいちおう世界水準をクリアした経験がありますから、「オーソドックス」とか「スタンダード」というものを知っている。
          そうなると、逆に「キッチュ」なものが珍しいんでしょうね。
          日本の屋台のタコ焼き屋とか、縁日のお祭りの金魚すくいなんかが面白いのかなぁ。

          だから、やっぱりカジノはなしですよ(笑)。
          だって、あまりにも欧米基準ではスタンダードすぎるから。
           

          • Milton より:

            おっしゃる通りです。テクノロジーの領域なら理解できるのですが、文化的な領域で、西洋人と同じ土俵で勝負してもしょうがないですよ。たぶん、彼らは期待もしてないと思います。

            西洋人の反応を見る限り、彼らが求めているのは、リオ五輪の閉会式で安倍首相が「マリオのコスプレ」をしたような、あの(キッチュな)感性だと思います。海外の反応はかなり好評でしたし、東京五輪に期待している様子も伝わってきました。

            ちなみに、外国語の本来の印象(たとえば「キッチュ」)が海外でどう捉えられているのかを判断するとき、私はグーグルでその元になる言語を使って(たとえば英語やイタリア語)検索して、画像を見るようにしています。

            たとえば、Chill という英単語が、海外でどういう印象を持たれているかを可視化するために、グーグルで画像検索するような感じですね。

          • 町田 より:

            >Milton さん、ようこそ
            面白いお話でした。
            ≫「外国語の本来のイメージを知りたいときは、その国の言語でグーグルの画像検索をしてみる」
            これは、非常に面白い情報でした。
            おっしゃるとおりですね。

            ちなみに、ドイツ語の「kitsch」で画像検索してみました。
            ああ~ こういうことかぁ … と感じるものがありました。
            日本語の「キッチュ」では、もう少しグロいものが勝っているというイメージを抱いていましたが、ドイツ語で調べると多少印象が違いますね。

            東洋趣味というよりも、むしろエミール・ノルデとか、キルヒナーといったドイツ表現主義の芸術家たちの画風を想像させるものがありました。
            いずれも、ナチスによって「退廃芸術」のレッテルを貼られた画家たちですね。
            つまり反ドイツ的というか、色使いもデッサンも、均整の取れた古典的規範を逸脱した現代感覚がありました。

            もうひとつの印象は、アジア的といっても、中華や和ではなく、ロシア文化圏も含めたユーラシア大陸の意匠が感じられるということですね。

            「kitsch」に秘められた “脱・ヨーロッパ” 的なもの。
            その理由を考えてみるのも、面白い作業になりそうですね。
             

  2. Do-daro より:

    西でもカジノ作りたいって言っています。
    法案が通ったからって、私もいらないと思う。
    大阪では橋元知事の時代から、万博跡地の横に遊園地誘致するだとか言いだす。私はそういった観光集客センスが好きになれない。
    別の場所への巨大遊園地誘致なら「やりたきゃやれば。」と口を挟む気はないが、「あそこは美術館、民族博物館などの文化施設スポットだろう。」と思う。
    どうせやるなら太陽の塔を見ながら入れるように、お祭り広場にでっかい温泉を掘ってくれるとか、いっぱいデカい木があるのだから、ツリーハウスをいっぱい作って、観光客の泊まれるスポットにするとか。大きな人工池があるのだから、水の中に屋台風の店をいっぱい建てて、ボートで横付けして食事が楽しめるようにするとか、あくまで美術館、博物館主体で、それを楽しみに集まる客層も利用でき楽しめる範囲内で「何かアイディアを出すことを何故考えないのだろう。」と思ってしまう。
    美術館、博物館を赤字施設として無用の長物と思わせない、そこへ行きたくなる「新たな動機を作ることを考えないのは何故なのだろう。」と思う。ほんの少しの動機付けで人は博物館にだって足を運ぶ。たまに来てみると面白いものだなと思う人もおそらくいる。他府県の人はあまり知らないだろうけど、民族博物館なんて国立だから巨大だし、私もたまに行って、それぞれの国の昔からある生活用品なんかを見て回るけど、全くそんな分野の門外漢の私でもそれなりに楽しい。訪れる動機さえあれば、楽しめるだけの中身のある施設なんて全国あちらこちらにおそらくある。手っ取り早い金もうけばかり考えすぎ。金が欲しけりゃこういった方向で国も考えてほしい。
    同様に外国人が日本に求めているものはカジノではないと思う。集客企画をやるなとは言わないが「客層から企画は考えてくれ。」と思ってしまうなあ。町田さん風にいえば、効率って言葉が思い浮かぶ。国のくせに「利益効率だけから商売考えるな。」って思ってしまう。
    こんな部分では私はプリプリ怒っている。いつも思うのだが、役所などが集客企画などを募集するなら「変な条件ばかり付けず10年は続けてくれ。」と思う。
    例えば動物園が赤字で経営困難と聞けば、何とか役に立てないかと考える人間もいる。集客案募集の締め切り2か月で良いアイディアが思いつく人が現れるのは奇跡に近い。10年でも考える私みたいなもの好きもいるのだから。
    「お竜さんはない。」と思う。そんなことしたら、私がギャンブルにはまってしまう。

    • 町田 より:

      >Do-daro さん、ようこそ
      おっしゃること、よく分かります。
      ≫「美術館、博物館を赤字施設として無用の長物と思わせない、そこへ行きたくなる “新たな動機を作ることを考えないのは何故なのだろう” と思う」

      もうまったくそのとおり !
      この動機付けのところで、官公庁・自治体系管理者の発想が貧困ですよね。かといって民間企業がやれば必ず動機付けに成功するかといえば、そんなこともない。

      ヒントはインバウンド。外国人観光客ではないかと思います。
      この前テレビを観ていたら、東京のどこだったかで、映画のロケや舞台用に作られた戦国時代の甲冑を貸し出す商売が紹介されていました。
      それを何に使うかといったら、外国人観光客向けだという。
      外国人たちがその店にやってきて、甲冑を身に付け、街中に出ていって画像を撮り、それを自国の友人たちに送るというのがものすごく好評なんですって。

      美術館、博物館というのは、たいてい静かで品の良いたたずまいをしているところが多いから、若い人たちのデートスポットにするといいんでしょうね。ちょっとこじゃれたイタ飯屋とか、クレープの店などとタイアップしてね。

      いずれにせよ、これまで諸外国にあったようなスタイルのカジノだったら新味がないから、そんなに集客できないでしょう。
      ま、どんなアイデアが出てくるのか、ここから先が大事なんでしょうね。

      でも、「お竜さん」の賭場はだめですか?
      Do-daro さん自身がギャンブルにハマってしまう?

      そういうお茶目な一句でコメントを終了させるなんて、なかなか話の構成力も巧みですね(笑)。
       

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