タコス「NV ジャック(NV jack)」

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復活「男の美学」 !
 
 「タコス」というキャンピングカーメーカーは、増ひろ子さんという女性店長をスタッフの中軸に据えてから、とても商品バランスの良いショップになった。

▼ 「タコス」増ひろ子店長

 たとえば、現在同社の主力車種となっている「ハナ」シリーズなどは、彼女の発想がなければ、とても今のようなチャーミングな商品に育っていなかっただろう。
 女性に好まれる商品は、やはり女性の感性が発揮されなければ輝きが生まれない。
 そんな “当たり前のこと” が同社の「ハナ」などを見ているとよく分かるのだ。

▼ ハナ

 では、増ひろ子さんが店長になる前、社長の田代民雄さん(写真下)は一人でどんな車をつくっていたのか。
 ずばり、“男の車” ばかりだった。


 
 タコスというのは、どちらかというとキャブコン開発が得意なビルダーで、「ウィズ」、「ウィズ525」などという、アウトドアで使う遊びのギヤを積載できるスペースを持ったようなキャブコンが得意中の得意。
 
 この会社が、まだ「グローバル東京支社」を名乗っていた昔、グローバルのキャブコンに大型収納庫とバゲージドアを加えるというオリジナル車両を作りあげ、それに「タコス仕様」という名前を付けて売っていた。
 だから “タコス仕様” といえば、バイクや自転車、サーフボードや釣り道具が満載できるアウトドア仕様のキャブコンを意味した。

▼ タコスのキャブコン「ウィズ」

 田代氏ご本人の趣味もアウトドア。
 キャンピングカーを売りながら、時間があればバイクで放浪し、野山に張ったテントのそばで焚き火などを一人で楽しむ。

 とにかく “男の遊び” が好きなタコス社長の田代民雄さん。
 ここしばらくは「ハナ」などの売れ行きが好調なので、“男ぐるま” が前面に出てくることはなかったが、ついに我慢できなくなったらしい。
  
  
「NV ジャック」に込められたテーマとは?
  
 この春にデビューした「NV ジャック(NV jack)」は、久しぶりに田代氏の “男のロマン” が噴き出してきたことを感じさせるキャンピングカーである。

 といっても、この「NV ジャック」は、別に遊びのギヤを積んだりできるような車ではない。
 日産NV200バネットバンを使ったハイルーフ仕様のコンパクトなバンコンに過ぎない。

 だが、スタイルを見ると、男だけに分かるような “カッコよさ” が前面に押し出されている。

 鋭角的にスラントしたNV200のノーズに合わせるように、ハイルーフの前面が同じ角度の弧を描く。
 ルーフ部のリヤエンドも、直角に落とし込まれたリヤドアと同じ角度でストンと切れる。

 まさに、真っ直ぐな直線路を、空気を切り裂くようにひたすら走り抜くという意志がみなぎっているスタイルだ。
 バイクや自転車などを積み込むラゲッジスペースはないものの、このスタイルには、「走る喜び」をピュアに追い求める男っぽい嗜好が秘められている。
 
 
男は “艶消しの黒” だ !
 
 内装も、男の嗜好を満足させるような、渋い “艶消しの黒” 。
 もちろん内装色は顧客の好みに応じて、「ハナ」のような女性好みのファンシーカラーに替えることもできる。

 しかし、この “黒” の使い方に対するこだわりを見ていると、もう最初っから田代社長の頭には、「男のブラック」以外の選択肢は念頭になかったことが分る。

 装備類は、基本的にシンプルだ。
 キャンピングカーらしい装備といえば、ボディ右サイドに小振りなギャレーがあるのみ。

 ギャレーには、外部シャワーとして使える伸縮性を持ったフォーセット。浅めのシンク。そして鏡。あとはカセットコンロ。

 ここにあるのは、簡素であることを美学とするストイックな男のギャレーだ。

 … というか、まぁこれ以上大げさなギャレーを載せるのはスペース的にも無理であるという判断から生まれた工夫であるのだけれど、そういう構造的な要請を、あたかも “美学” であるかのように信じ込ませるのが田代社長の「タコスマジック」なのである。

 で、さらに “男っぽい” のは、そのギャレーがワンタッチ操作で格納されて壁側に折りたたまれ、ベッドメイクするときの邪魔にならない工夫が施されていることだ(写真下)。
 ここにも、「便利な道具を人に見せるのは恥だ」というストイックな男の美学が隠されている。



 … というか、まぁ、これも「ハナ」で女性たちから好評だった構造上の工夫の一つであるのだけれど、それを “渋い黒色” でコーディネートし、車を変えただけで、男の美学っぽく演じてしまうところが憎い。

 もともと、この「格納式シンク」は車中泊の朝など、女性が顔を洗ったりするものとして設けられたもので、だからこそ「鏡」も付いているのだけれど、男性だって車中泊の朝は鼻毛が伸びることが多いので、鏡は必要だろう。

 ちなみに、ギャレーを格納すると、フロアベッドの広さは1850×1350mmとなる。 
 
 
男同士で初恋の女を語ろう
 
 乗車定員は5名で、就寝は大人2名+子供2名。
 ハイルーフで屋根上げした分、そこに子供2人が寝られるルーフベッドが設けられるようになっているのだが、長さが1800以上取れているので、寸法的には大人でも問題ない。
 ということは、大人4名だって寝られないこともないのだ。

 オプションとなるが、運転席と助手性には、後ろ側に回転するシートを選ぶこともできる。
 そうなると、フロントシートとセカンドシートを向かい合わせる対面対座ダイネットも可能になる。

 奥さんとの2人旅もいいけれど、こういう車ならば、男の子との2人旅もいいだろう。
 あるいは、昔の親友を呼び出し、ダイネットテーブルにウィスキーグラスや氷などを並べ、淡く消えた初恋の女のことなど語り合うのもいいのではないか。

 この車のカタログのキャッチには、
 「疲れたら、JACKに寝かせてもらえればいい」
 というフレーズが書かれていた。

 男の “子守歌” になってくれるような車を目指した開発者のロマンが、その言葉からにじみ出てくる。
 
 
《 NV ジャック 諸元 》

ベース車両 日産NV200 バネットバン
エンジン種類 直4DOHC ガソリン
最高出力 80kW(109ps)/6000rpm
最大トルク 152N・m(15.5kgf・m)4400rpm
ミッション 4AT(5MT)
駆動方式 2WD FF
全長 4430mm/全幅 1700mm/全高 2330mm
乗車定員5名/就寝定員大人2名+子供2名
   
 
タコスHP URL http://www.tacos.co.jp/
 
   

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