ボナンザ「コンパス23TK」

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▼ ボナンザ「コンパス 23TK」

 アメリカのモーターホームシャシーが世代交代を始めている。
 長らく “巨体” を誇っていたアメリカンモーターホームも、近年の省エネ志向の波に逆らえず、ようやくダウンサイジング化が始まったが、その影響を受けて、クラスCモーターホームシャシーとして圧倒的なシェアを誇っていたフォードエコノラインのE450とE350のうち、E350が姿を消し、代わりにメルセデスベンツ・スプリンターや、クライスラー・ラム・プロマスターといった軽量小型の次世代モーターホームシャシーが台頭するようになった。

▼ メルセデス・スプリンターシャシーを使ったソアー・モーターコーチの「シェスタスプリンター」

 エコノラインシリーズのE450が残っているのには理由がある。
 30フィートクラスのモーターホームになると、さすがにスプリンターやラム・プロマスターでは許容荷重が不足してしまうからだ。そのクラスでは、いまだにヘビーデューティーなE450の独壇場となっているという。
 しかし、それ以下の23フィート、24フィートクラスのモーターホームは次々と次世代シャシーに移行し、しかもその大半はメルセデス・スプリンターに切り替わったと聞く。

 次世代シャシーへの切り替えが進むなかで、近年評判がいいのがフォード・トランジットのカットウェイシャシーである。
 このシャシーはディーゼルエンジンでありながら、エンジンの搭載方向は縦置きで、駆動方式はFRというアメリカ人好みのスペックを維持しており、「フォード」というアメリカンブランドへの親近感も手伝って、モーターホーム関係者やユーザーの人気は上々。

▼ フォード・トランジットを採用した「コンパス 23TK」の室内

 しかも、後輪がダブルタイヤということで、耐荷重的にも信頼性が高く、走行安定性がいいことも評価ポイントになっているという。
 米国の大手メーカーの一角を成すウィネベーゴ社も、このトランジットベースの「フューズ」を製作して、そうとうな人気を集めている。

 このほどボナンザが扱うトランジットベースの「コンパス 23TK」を製作したビルダーは、クラスAモーターホームの「ベガス」でおなじみの 「ソアー・モーターコーチ」社である。

▼ コンパス 23TKの外形

 
 同社の親会社は、あの「エアストリーム」や「ジェイコ」というアメリカンRVの有名ブランドを傘下に収めた「ソアー・インダストリーズ」だ。
 「ソアー・インダストリーズ」の創業は1980年。
 その年に「エアストリーム」を買収。以降、全米のRVメーカーを次々と統合して、2016年には「ジェイコ」社も買収し、今や全米一どころか「世界一のRV企業」といわれるほどの規模を誇るようになった。

 また、同じグループ内での統廃合も活発に行われ、「コンパス 23TK」を製作する「ソアー・モーターコーチ」も、実はグループ内の二つの企業の合併から生まれている。
 親会社の「ソアー・インダストリーズ」の傘下にあった「デイモンモーターコーチ」と「フォーウィンズ・インターナショナル」が2010年に合併し、グループ名の「ソアー」の名を冠して「ソアー・モーターコーチ」という新会社として発足したのだ。

 新しく生まれた「ソアー・モーターコーチ」は、「ソアー・インダストリーズ」グループのモーターホーム部門の中軸に位置付けられる存在だけに、そこで製作される「コンパス 23TK」は、アメリカにおいても新世代モーターホームナンバーワンの期待がかかっている。

▼ 「コンパス 23TK」フロントビュー

 この車においては、まず省エネ時代の要請を反映したコンパクトなサイズが歓迎されているようだ。
 全長7.16m。全幅2.28m。
 アメ車だけに、さすがに国産キャブコンよりは大きいが、このサイズなら日本の道路事情にも適合し、駐車場選びにもそんなに困らない。

▼ 「コンパス 23TK」サイドビュー

 エンジン性能に対する評価も高い。
 ボナンザの比留間武社長は、1号車を運転したときの第一印象を次のように語る。

▼ ボナンザ比留間武社長

 
 「運転する前は、アメリカのディーゼルエンジンに対する懸念というものがありましたので、エンジンフィールはどうかな … と思っていたのですが、このトランジットに乗ってみて驚きましたね。とにかく音が静か。静粛性においては、もうガソリン車とほとんど変わりません。
 それでいて、アメ車らしくパワフルで、スムースで快適な走りが楽しめます」

 フロアプランに関しては、日本人にもなじみのあるオーソドックスなスタイルのものが導入された。
 すなわち、リビング部に対面対座シートが設置され、通路を挟んで、その反対側にキッチンというレイアウト。リヤには、常設ダブルベッドとトイレ・シャワールームが設定される。

▼ 使いやすいオーソドックスなフロアプラン

▼ 外から見たスライドアウトルーム

 最大の特徴は、このリビング部が約50cmスライドアウトし、そうとう広いフロアが出現することだ。

▼ スライドアウトさせると、室内が50cm以上広くなる

▼ 大人4人がゆったり座れる対面対座式ダイネット

 ダイネット部はベッドメイクすることが可能で、ベッド展開すると165cm×105cmの子供用ベッドが生まれる。

▼ リヤベッドの方は広大。188cm×125cmという大人2人分の就寝が可能になる


 
▼ リヤベッドの隣はトイレ・シャワールーム。清水タンク容量は113㍑あるから、シャワーの水を出すのにそれほど神経質になることはない

▼ コンパクトながら機能的にレイアウトされたキッチン。丸形のステンレスシンクは深さもあって使いやすい。2口コンロは耐熱ガラスカバー付き

 エクステリアで特徴的なのは、アームレスのサイドオーニング(写真下)。
 オーニングを支えるフレームがないので、その下で椅子・テーブルを並べるときの自由度が高くなる。
 しかも、ボタン一つで出し入れできる電動式。
 LED照明付きなので、オーニング下の明るさも確保される。

▼ エクステリアTVも設定されているので、オーニング下でのテレビ鑑賞も可

 室内のカラーコーディネートや家具の質感は、落ち着いて上品なヨーロッパタイプ。
 車両サイズ的にも、日本に入ってきている欧州のフィアット・デュカト系モーターホームと変わらないので、輸入車を検討している人には選択肢が増えたことになる。

 魅力あふれる新世代アメリカンモーターホームが登場したことによって、アメ車とヨーロッパ車の新しい競争が始まったといえるが、軍配は果たしてどちらに上がるのか。興味は尽きない。
 
 
コンパス23TK 基本スペック

車両名:Thor Motorcoach COMPASS 23TK
車両タイプ:クラスC
ベース車:フォード・トランジット
エンジン種類:3.2㍑ 直列 5気筒ディーゼルエンジン
エンジン出力:138kW(185hp)/3000rpm
エンジントルク:474N・m(48.4kgf・m)1500~2500rpm
燃料種類:軽油 
駆動方式:2WD/FR
ミッション: 6速AT 
車両サイズ:7163mm × 2286mm × 3175mm(ルーフエアコン含む)
室内高:2032mm
車両重量:4700kg
車両総重量:6123kg 
積載許容重量:1423kg
乗車定員:6名
就寝定員:4名

主要装備
助手席回転シート/SRSエアバッグ/クルーズコントロール/エマージェンシースタートシステム/リヤダブルタイヤ/フレームレススモークプライバシーガラス/電動シェード付天窓/電動アームレス3.5m LED付きサイドオーニング/脱着式LPガスボンベ(日本製5kg×2)/5000ポンドヒッチレシーバー/外部シャワー/外部スピーカー/エクステリアTV/3600w発電機(onan)/外部収納(717㍑)/ルーフエアコン(AC100V)/ディープサイクルバッテリー×2/USBチャージャー/デジタルテレビアンテナ/電動スライドドア(奥行50cm)/LPガスFFヒーター/パワーベンチレーター/32インチTVブルートゥース対応DVDプレイヤー付き(リビング)/24インチTVブルーレイ&DVDチューナー付き(リヤベッドルーム)/電子オーブンレンジ/ガラスカバー付き2バーナーガスコンロ/ 3 Way冷蔵庫(150㍑)/カバー付きステンレスシンク/清水タンク113㍑/グレータンク141㍑/ブラックタンク107㍑/リヤダブルベッド(188cm×125cm)/ダイネットベッド(165cm×105cm)/ナビゲーションシステム/360度オムニビューシステム他
  
車両本体価格 13,860,000円(税抜き)
  
ボナンザHP URL: http://www.bonanza.co.jp/
 
   

カテゴリー: campingcar   パーマリンク

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