「キャンプ イン カー」板谷社長インタビュー

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今レンタルキャンピングカーが面白い ‼
  
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レンタルキャンピングカーがブームに
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 今レンタルキャンピングカーに注目している人が増えている。
 「キャンピングカーを買うのではなくて、借りる」
 そういう風潮が台頭してきているのだ。
 
▼ レンタルキャンピングカー会社「キャンプ イン カー」が貸し出している「ナッツRVのグランツ」(九十九里有料道路)

 もちろん、これまでも、レンタルキャンピングカーのニーズはあった。
 しかし、乗用車のレンタカーと比べると、レンタルキャンピングカーの料金が高めであったことや、キャンピングカーで遊ぶというライフスタイルも浸透していなかったため、これまでは利用者の数も少なく、レンタル業務だけで採算が取れるほどの企業も出現してこなかった。

 ところが、様相がガラッと一変している。
 ここ数年、レンタルキャンピングカー業務に進出する業者の数が増加の一途をたどり、これまでレンタル事業にそれほど積極的ではなかったRVメーカーからも、新規にレンタル部門を立ち上げて、積極的にレンタル業務に乗り出す企業が現れるようになってきた。

 そこには、今後レンタルキャンピングカーの需要が伸びるという様々な計算が働いている。
 たとえば、インバウンド。
 年々増加傾向を強めている外国人観光客の間に、いま宿泊施設の問題が浮上している。
 観光地の宿が取りにくい状況が生まれつつあり、今後2020年に東京オリンピックが開催される頃には、さらにその問題が深刻化するのではないかといわれている。

 もう一つは、外国人旅行者のなかで、リピーターとして何度か日本を訪れたり、詳しい観光情報を取得した人たちの中には、既成のパックツァーでは飽き足らず、自分自身の “足” を確保して自分たちで旅行計画を立てたいと思う人が増えてきたことだ。
  
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人々のニーズが多様化してきた
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 これらのニーズを満たすのものとして、今レンタルキャンピングカーがにわかに脚光を浴びているのだ。
 特に、欧米のキャンピングカー先進国の観光客は、日本人以上にキャンピングカーを操る生活に慣れている。
 また、中国、香港、台湾、韓国、東南アジアなどの富裕層のなかには、若い頃に欧米に留学し、そこで運転免許を取得したり、キャンピングカーライフを楽しんだりする生活を経験している人が多い。
 だから、彼らが日本でレンタルキャンピングカーを扱うことは、われわれ日本人が考えている以上に楽なのである。

▼ アメリカ人観光客などはキャンピングカーの扱いに慣れている

 さらに、国内の市場においても、レンタルキャンピングカーへのニーズは高まっている。
 キャンピングカーでキャンプ場に行ってバーベキューを楽しんだり、温泉めぐりの足に使うといった従来の用途とは別に、市民マラソンのようなスポーツイベントの基地として使ったり、あるいは野外フェスティバルの宿泊施設として使うという新しいニーズが台頭しており、これまでキャンピングカーとはほとんど無縁だった人々がキャンピングカーの存在に注目するようになってきた。

 そのような種々のニーズが発生して、にわかに活気づいてきたレンタルキャンピングカー業界。
 今回は、その業界をけん引している若手グループのホープ「株式会社レヴォレーター」(レンタル事業部門名『CAMP IN CAR キャンプ イン カー』)の板谷俊明さん(写真下)に、レンタルキャンピングカー事業の現状とその将来性をおうかがいした。

▼ 株式会社「レヴォレーター」の板谷俊明さん

 
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キャブコンから軽キャンピングカーまで。
どんなキャンピングカーでもレンタルOK

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【町田】 レンタルキャンピングカー部門を作られたのは、いつ頃からですか?

【板谷】 3年前(2014年)ですね。自分自身がアウトドアが好きなものですから、アウトドア市場を開拓しようと思って、「Outdoor For Everyone」というキャッチを掲げて、幅広くアウトドア事業を展開するつもりだったんです。
 しかし、初心者をいきなり野山で焚き火するような「アウトドア」に引っ張り込むのはハードルが高いだろうと判断し、レンタルキャンピングカーを用意して、まずはそのハードルを低くしようと思ったんですね。
 そうしたら、意外とそのレンタル事業が好調だったので、ならばもっとこの分野を拡大しようかと思ったのがきっかけですね。
 
▼ 「キャンプ イン カー」で貸し出している車種の一例(バンテック ジル4WD)

 
【町田】 現在、レンタカーとしてストックされている車両は何台ですか?
【板谷】 68台です。
【町田】 それはすごい !
【板谷】 スタートしたときは3台でしたけれどね。拠点数としては全国で15拠点になります。
 各拠点では配車サービスもやっておりますので、ご連絡いただければご指定の場所まで車をお届けすることも可能です。また、引き取りサービスもやっています。
 拠点数が増えてきたので、そのうち乗り捨てをやりたいんですよ。東京で借りた車を京都で返すというような。
 そうすれば、お客様の便宜をもっと図っていくことになると思います。

▼ 拠点紹介
http://camp-in-car.com/kyoten/

【町田】 用意されている車種はどんなものが多いんですか?
【板谷】 キャブコン、バンコン、バスコン、トレーラー、軽キャンピングカー、輸入モーターホーム。何でもあります。
 変わったところでは、バイオトイレとシャワーを備えた車もあります。
 こういう車を業者さんが使って、もう1台、調理機能を充実させたキッチンカーと組み合わせると、どんな場所でも「ホテル」のようなサービスが可能になるんですね。
 そういう試みも新しい観光事業を立ち上げるときのヒントになるかな … と。
 また、こういう車両は災害時の生活防衛の拠点としても機能しますしね。

▼ バイオトイレ&シャワー機能を持った日産アトラス

▼ 「キャンプ イン カー」で貸し出している車種の一例(水陸両用トレーラー)。水にも浮かぶので釣りなどにも最適。災害時の津波などに襲われたきの緊急避難車両としても使える

【町田】 現在、レンタルキャンピングカーを借りるお客様層は?
【板谷】 6割がファミリー層。2割がグループ利用。残りの2割が学生さんのような若者たちといったところですね。

【町田】 その人たちが借りる目的としては、どんなものが多いんですか?
【板谷】 当初の狙いであった “アウトドアユース” というのは意外と少なくてですね(笑)、夏休みや年末年始の帰省に使うとか、大勢で借りて有名な観光地に行くとか。あと学生さんたちは卒業旅行みたいな使い方が多いですね。
 だから今のところ予約もGW、夏休み、年末年始に集中しています。
  
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ロックフェスティバルや合コンの会場にも
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【町田】 新しい使い方として注目できるような例はありますか?
【板谷】 若者たちの間では、「フジロック(Fuji Rock Festival)」のような野外コンサートを楽しむときに、宿代わりにキャンピングカーを借りる人たちが増えています。
 あのイベントもものすごく人気が出てきて、今では周辺の宿を取るのも難しくなってきているんですね。もちろん会場でテントを張るのも大変になってきています。そういうときに、「キャンピングカーを借りられて楽だった」という声はよく頂戴します。

▼ 「キャンプ イン カー」で貸し出している車種の一例(三菱キャンター AtoZ アーデンスペンド4WD)。パリダカでも参戦できそうなヘビーデューティー仕上げ

【町田】 ほかにはどんな使用例が報告されていますか?
【板谷】 市民マラソンのようなスポーツイベントの基地として使うという例も多いですね。あとはママチャリだけのレースとか(笑)。自転車競技も多様化してきて、ママチャリでないと走れないという競技もあるんですね。
 それと、目立って増えてきたのが芸能界系の使用。野外ロケのときに芸能人の休憩室とか更衣室として使われるケースですね。
 最近の面白い例としては、合コンの会場というのもありました(笑)。都心のバーや居酒屋を会場にするのではなくて、景色の良い郊外に集まって合コンするというのもブームなんですってね。

▼ ママチャリレース

【町田】 なるほど。最近は女子が積極的にアウトドアに進出するようになりましたね。そういう女子たちがキャンプ場などで食事を楽しむときに、お目当ての男子たちを呼ぶんですってね。
 で、料理などを作らせて、気にしている男の子がどれだけ家事に協力的なのか、あるいはどれだけ料理が上手なのか見極めるんですって(笑)。

▼ キャンプで楽しむ若者たち

 
【板谷】 なにごとも女性の方が積極的な時代になってきましたね。つまり、男の地位は相対的に後退している。
 でも、そういうときというのは、逆にいうと、男の腕の見せ所が生まれる機会なんですよ。キャンピングカーをカッコよく使いこなすというのは男の復権につながるんじゃないでしょうかね(笑)。
 うちでも「できるパパはカッコいい」(PAPA PRESENTS)というキャンペーンを展開して、各種のサービスを提供しているところです。

▼ PAPA PRESENTS
http://www.papap.jp/
 
▼ PAPA PRESENTS

   
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シンプルな方が使いやすい
レンタルキャンピングカー

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【町田】 昔は「キャンピングカー」というと複雑な機構のものもありましたけれど、最近のキャンピングカーはシンプルなものが増えていますから、経験のない男性がいきなりキャンピングカーに乗っても、そんなに戸惑うことはなくなりましたね。

【板谷】 そうです。特にレンタルキャンピングカーの場合は、“超シンプル” な作りでいいと思います。今やトイレなどは道の駅や高速道路のSA・PA、コンビニなどでもありますから、車内に設ける必要はない。
 バーナーもカセットコンロを置くだけで十分。必要なのは暖房機器のFFヒーターぐらいでしょうか。
 装備をシンプルにして、貸し出すときのコストを安くして、レンタル料金を低く抑える方が重要でしょうね。
 結局、装備よりもベッドメイクが簡単であるとか、掃除が行き届いていて、常に車が清潔に保たれていることが大事なんですね。

▼ シンプルなキャンピングカーの部類に入るバンコン

【町田】 お客様には、レンタルキャンピングカーを使って、今後どんな遊び方をしてもらいたいですか?

【板谷】 最初の話に戻りますけれど、私としては皆さんにもっとアウトドアを楽しんでほしいと思っています。 
 そのため、うちはチェア、テーブル、シュラフ、焚き火台、ランタンといったアウトドア用品やロードバイク、マウンテンバイクなどのレンタルギアも用意しています。さらに、将来はヨットのレンタルなども始めたい。

▼ 「キャンプ イン カー」で用意しているレンタルギア
http://camp-in-car.com/gear/
  
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インバウンド対策も万全
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【町田】 今後は、インバウンドにも力を入れていくんですか?

【板谷】 そのとおりです。そうなってこそ、レンタルキャンピングカー業も文化事業となっていくと思っています。
 いま外国から来られる観光客の人は、ものすごく日本の文化に関心を持っていらっしゃる。なかには既成の観光案内に頼らず、自分たちの足を使って日本文化を掘り起こすということまでやっている。
 レンタルキャンピングカーというのは、そういうときの足として最適なんですね。好きなときに、好きな場所に車を停めて、自由に休憩しながら、心行くまで趣味を掘り下げられるから。

▼ 「海外の人に日本文化を知ってほしいですね」と板谷さん

【町田】 外国人にキャンピングカーを貸す場合の障壁のようなものがありますよね。交通ルールの違いとか。そのへんはどうサポートされるんですか?

【板谷】 それに関しては、英語バージョンとか中国語バージョンという形で、独自のマニュアルを作っています。そのときに、日本における交通ルールなども全部載せます。
 国内に来られた観光客にそういう資料をお渡しするのでは間に合わないので、海外にもサーバーを置いて、海外のネット情報として流すようにしています。
 いま外国人観光客に日本のスキー場が人気なんですよね。雪を知らない外国人もいっぱいいますから、彼らは雪を見るだけで楽しいんです。
 そういう案内もできるように、うちの会社にも英語をしゃべれる専門スタッフを置いて、直接情報のやりとりができるようにしています。

▼ スキー旅行にも活用されるレンタルキャンピングカー

  
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レンタル用の車両提供をオーナーの方々にお願い
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【町田】 この事業に今後の課題があるとしたら、それはどういうものですか?
【板谷】 とにかく、うちの会社の課題をいうと、まず台数を増やすことですね。現在68台ですが、これを400台にまで増やしていくと、売上げ金額の計算から一部上場のめども立ちますから、そこまでは頑張りたいと思っています。

【町田】 台数を増やすというのはけっこう大変なことですよね?

【板谷】 ただ、うちはちょっと変わった方法を採用しておりまして、うちの資金だけで物件を買い揃えるのではなく、キャンピングカーを共同購入していただく方を集めて、「それをレンタルキャンピングカーとして貸し出しませんか?」という提案をしているんですよ。
 これを「シェアリングシステム」と名付けています。車両の名義はうち(株式会社レヴォレーター)となりますが、複数の人が共同運営されるので、一人当たりの負担額は少なくてすみます。
 また、現在個人でキャンピングカーを保有されている方にも、「使用しない期間があれば、それをレンタルキャンピングカーとして貸し出しませんか?」というお誘いもしています。これを「フランチャイズオーナーシステム」といってます。
 現在私たちが管理している68台というレンタルキャンピングカーのうちの30台はそういう形式ですね。
 台数が増えれば我々の売上げも伸びますし、車両を提供してくださる方々にも利益分配できます。

▼ FCオーナー募集
http://camp-in-car.com/fc/
  
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「買う」から「借りる」の時代が始まる
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【町田】 レンタルキャンピングカー業界としての将来的展望はいかがですか?
【板谷】 時代の空気として、「必要なものは買う」時代から、「必要なものは借りる」という時代へと流れているように感じます。
 いま断捨離などというムーブメントが起こっているように、自分の周りに所有物をたくさん抱え込むというのはカッコ悪いという風潮が生まれつつあります。
 そういう時代には、使うときにだけ必要なものを借りるというスマートさがますます要求されてくるように思います。

▼ 「これからは使うときだけ借りる」という時代になるのではないか、と語る板谷さん

 
▼ 「キャンプ イン カー」で貸し出している車種の一例(東和モータース「カービィR2B)。取り回しのよいコンパクトなライトキャブコン

【町田】 このままレンタルキャンピングカー事業が盛んになっていくと、これまでエンドユーザー向けのキャンピングカーを製作して販売していたRV業界との関係はどう変化していきそうですか?
 
【板谷】 私はキャンピングカー製作部門とレンタル部門は、今後はますます相互依存関係を強めていくようになると思っています。
 とにかく、いちばん重要な課題は、キャンピングカー全体の市場規模を大きくしていくことです。
 それには、まずキャンピングカーを安い料金で一人でも多くの人に知ってもらうことが大事。その分野を引き受けるのが我々レンタルキャンピングカー業界だと思っているんです。
 そうしてキャンピングカーに関心を持つ層が増えることによって、個人で買いたい人も増えるでしょうから、RV製造業の方々のお仕事も安定していく。
 そうなってくれば、我々もより安いレンタル用車両を入手することができる。そういう協力関係がこれから強固になっていくと思います。
  
  
レンタルキャンピングカーCAMP IN CAR
http://camp-in-car.com/
 
全国レンタルキャンピングカー情報ネット 「レンタルキャンピングカーネット」
http://www.rental-camper.jp/
 
 

カテゴリー: campingcar, 旅&キャンプ   パーマリンク

「キャンプ イン カー」板谷社長インタビュー への2件のコメント

  1. ようこ より:

    町田さん 今晩わ~

    ご無沙汰しておりまするう
    お身体の調子を取り戻されたのか、本分のキャンパーの
    お話が続いていて嬉しく拝、、、ムニャムニャ

    先日31才でいまだ独身の長男が突然 (私の耳には)
    僕はコンパクトなキャンピングカーが欲しいと思ってるんだあ
    などと申したのです。 ヘエ~

    で、 質問です。
    町田さんのブログに掲載されているような日本車を、こちらでも
    買うことが出来るのでしょうか !?!

    今日から夏時間になったのですが、日中気温は20度を越え
    こちらはすっかり初夏の陽気ですが、まだ肌寒かろう三月末に
    次男を引き連れ帰国する予定でいます。

    • 町田 より:

      >ようこ さん、ようこそ
      もう日中の気温が20度超え !
      まさに初夏の到来なんですね。
      日本はようやく春が来たかと思えば、冬に逆戻りというような微妙な陽気が続いております。それでも桜が咲き始めた地方もあるようです。

      ご長男さんがコンパクトキャンピングカーを欲しがっていらっしゃる !
      若い方はさすがに時代の先端を見据えていらっしゃいますね。
      アメリカのモーターホームも今はだいぶ小型化してきたようです。時代の趨勢なのでしょうね。
      日本の古い軽トラックが今アメリカで一大ブームを巻き起こしているようですので、アメリカ人の小型車への期待はけっこうふくらんでいるのでしょうね。

      日本の小型キャンピングカーの件ですが、残念ながら、今現在においては、日本のキャンピングカーをアメリカへ輸出するような正規ルートは整備されておりません。
      しかし、中国、東南アジアなどへ日本のキャンピングカーを輸出していきたいという希望をもっていらっしゃるビルダーの方々も増えてきているので、そのうちアメリカでも日本のキャンピングカーが発売される日が来るかもしれませんね。
       

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