気になった本120選

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 このブログで、「自分の好きな映画ベスト20」というのを公表したことがあった(2017年11月27日)。
 今回は、これまで読んできた本で、「気になった本120選」というものを掲げてみたい。

 「気になった」ということは、必ずしも “好きな本” とは限らない。
 むしろ、読んで納得できない箇所が出てきたために、「気になった」というものもある。
 そういう本に対しては、かなり辛辣な批判に終始したものもある。
 そのため、その著者のファンがいらっしゃれば、そうとう気を悪くされるかもしれない。お叱りはあまんじて受けるので、遠慮のないご意見を賜りたい。

 選んだ120冊は、いずれもこのブログで記事化したものに限定した。
 したがって、基本的には、2000年代に入ってから読んだものが中心となった。

 しかし、「ベスト20」として選んだものは、いずれも若い頃に影響を受けた好きな本ばかりになったので、古いものが並んだ。
 【寸評】を読まれて興味を持たれた方は、それぞれリンクされた記事に飛んでいただければ幸いである。
 
   
…………………………………………………………………………
 
① 塩野七生 「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」
  (歴史読み物) 1970年初版発行


 
【寸評】 チェーザレ・ボルジアとは、イタリアルネッサンス期を代表する悪名高い政治家(&武人)。著者が取り上げるまで、彼を擁護する言説はこの世にはなかった。それを筆の力一つで魅力的な主人公に変えてしまう著者のレトリックにはほれぼれする。どのページも人を酔わせる文章の見本。著者自身が主人公であるチェーザレとベッドをともにしたことがあるかのようなエロティシズムが全編に漂う
http://campingcar.shumilog.com/2007/04/22/%e5%84%aa%e9%9b%85%e3%81%aa%e3%82%8b%e5%86%b7%e9%85%b7/
 
▼ ドラマに登場したチェーザレ

 
 
② 山岸凉子 「日出処の天子」 (漫画) 
  1984年雑誌に連載開始

【寸評】 主人公の厩戸王子が放つ妖しい美しさが印象的。聖徳太子は超能力を持った同性愛者だったという荒唐無稽の設定ながら、この作品を読み終えると、定説よりもこっちの方が歴史上の真実のように思えてくる。読み終え得てから1年間ぐらいは、ここに描かれた厩戸王子の画像に萌えた
>http://campingcar.shumilog.com/2009/06/24/%ef%bd%82%ef%bd%8c%e6%bc%ab%e7%94%bb%e3%81%ab%e3%83%8f%e3%83%9e%e3%82%8b/


 
 
③ アルベール・カミュ 「異邦人」
 (小説) 1942年刊

【寸評】 人間的な情や、イデオロギーや、宗教にまったく振り回されることのない乾ききった内面を持つ主人公を描き、フランス実存主義哲学を見事に小説化したといわれる作品。純文学の体裁を保ったハードボイルド小説。個人史としては、「文学」というものに興味を持つきっかけとなった本
http://campingcar.shumilog.com/2010/09/04/%e3%80%8e%e7%95%b0%e9%82%a6%e4%ba%ba%e3%80%8f/
 
 
④ 司馬遼太郎 「燃えよ剣」
  (時代小説) 1962年雑誌に連載開始

【寸評】 幕末を苛烈に生きた一人の男の姿を日本刀の切れ味のような文章で描いた時代小説。300年続いた平和の果てに、江戸期の武士たちが失ってしまった「侍の精神」を、百姓上がりの喧嘩好きの主人公が見事に復権させるというドラマ。歴史的な評価では、残酷なテロリストだと思われがちだった新選組の土方歳三を一躍ヒーローに仕立てた奇跡の書。「新撰組血風録」とセットで読みたい
http://campingcar.shumilog.com/2008/11/16/%e3%83%86%e3%83%ad%e3%83%aa%e3%82%b9%e3%83%88%e6%ad%b3%e4%b8%89/
  
 
⑤ 徳大寺有恒 「ダンディー・トーク Ⅰ&Ⅱ」 
  (自動車評論&エッセイ) 1989年刊

【寸評】 自動車を芸術と文化の産物として捉えた画期的自動車評論集。ジャガー、フェラーリ、アストン・マーティンといった名車が、なぜ「名車なのか?」という理由を文芸的な香りの高い名文で訴求する
http://campingcar.shumilog.com/2011/11/20/%e5%be%b3%e5%a4%a7%e5%af%ba%e6%9c%89%e6%81%92-%e3%80%8e%e3%83%80%e3%83%b3%e3%83%87%e3%82%a3%e3%83%bc%e3%83%bb%e3%83%88%e3%83%bc%e3%82%af%e3%80%8f/
 
 
⑥ エド・ファン・デア・エルスケン 「セーヌ左岸の恋」
  (写真集) 1954年初版/2003年再販

【寸評】 ため息が出るほど洒落た青春恋愛フォトストーリー。ジャズ、麻薬、実存主義哲学。1950年代のパリに生きた若者群像が陰影に富んだモノクロ写真によって浮かび上がる
http://campingcar2.shumilog.com/2015/11/27/%e5%a4%a7%e4%ba%ba%e3%81%ae%e5%86%99%e7%9c%9f%e9%9b%86%e3%80%8e%e3%82%bb%e3%83%bc%e3%83%8c%e5%b7%a6%e5%b2%b8%e3%81%ae%e6%81%8b%e3%80%8f/

 
⑦ 中山公男 「西洋の誘惑」
 (美術評論集) 1968年刊

【寸評】 美術を鑑賞することの面白さを “謎解き” の形で教えてくれる名著。美術評論を親しみやすい読み物として広めた好著として中野京子氏の「怖い絵」などがあるが、文章の格調の高さでは、この「西洋の誘惑」の方が断然上。物書きなら、こんな文章を書いてみたいというお手本となる
http://campingcar.shumilog.com/2011/08/07/%e8%a5%bf%e6%b4%8b%e3%81%ae%e8%aa%98%e6%83%91/
 
 
⑧ 吉行淳之介 「驟雨」
 (短編恋愛小説) 1954年刊

【寸評】 中学生時代に「大人の世界」を教えてくれた一冊。恋のドロドロした部分をすべて捨象し、水彩画のようなサラリとした筆致で描く文章に憧れた。木の葉が驟雨のように一斉に散っていく描写がいつまでも記憶に残る
http://campingcar.shumilog.com/2011/12/04/%e5%90%89%e8%a1%8c%e6%b7%b3%e4%b9%8b%e4%bb%8b-%e3%80%8e%e9%a9%9f%e9%9b%a8%e3%80%8f/
 
 
⑨ エドガー・A・ポー 「アッシャー家の崩壊」
  (怪奇短編小説) 1839年刊

【寸評】 恐怖と美と頽廃で彩られた古典ホラーの最高峰。小説以外にもたくさんの詩を書いていたポーだけに、散文もまた詩のような美しさを帯びる。物語を読むことの愉楽を最初に教えてくれた本
http://campingcar.shumilog.com/2008/09/06/%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%81%ae%e6%80%aa%e5%a5%87%e5%b0%8f%e8%aa%ac/
 
 
⑩ 光瀬龍 「百億の昼と千億の夜」
  (SF小説) 1965年雑誌に連載開始

【寸評】 何億光年という時の流れの果てに「宇宙が滅亡する」というシナリオを書いたものがいる。それは誰なのか。宇宙の滅亡を阻止するために、正体の解らぬ相手に戦いを挑み続ける者たちの壮大なSF叙事詩。めまいを覚えるほどの広大なスケール感にただただ圧倒される。茫漠と広がる宇宙を満たしている東洋的無常観も切ない
http://campingcar.shumilog.com/2014/08/24/%e7%99%be%e5%84%84%e3%81%ae%e6%98%bc%e3%81%a8%e5%8d%83%e5%84%84%e3%81%ae%e5%a4%9c/
 
 
⑪ つげ義春 「海辺の叙景」
 (漫画) 1967年 雑誌に掲載

【寸評】 地味なストーリーながら、描かれた画面の<外>に世界が広がっている感覚が得られる不思議な作品。特に、見開き2ページを使って描かれる最後の1コマは、漫画の域を超えた不思議な世界へ向かう扉の機能を果たす
http://campingcar.shumilog.com/2012/08/08/%e6%b5%b7%e8%be%ba%e3%81%ae%e5%8f%99%e6%99%af-%ef%bc%88%e3%81%a4%e3%81%92%e7%be%a9%e6%98%a5%e3%81%ae-%e3%80%8c%e5%a4%8f%e3%80%8d-%ef%bc%89/
 
 
⑫ 塩野七生 「エメラルド色の海」 
 (歴史短編小説) 1975年刊

 

 
【寸評】 イタリア・ルネッサンス期の小国を舞台に、その宮廷に勤める女官長の貴婦人と、オスマントルコの海賊との切ない恋を描いたロマンチックな物語。恋する女の心を宝石のように描いた珠玉の恋愛小説
http://campingcar2.shumilog.com/2015/05/05/%e3%80%8e%e6%84%9b%e3%81%ae%e5%b9%b4%e4%bb%a3%e8%a8%98%e3%80%8f%e3%82%88%e3%82%8a%e3%80%8c%e3%82%a8%e3%83%a1%e3%83%a9%e3%83%ab%e3%83%89%e8%89%b2%e3%81%ae%e6%b5%b7%e3%80%8d/
  
   
⑬ 片岡義男 「スローなブギにしてくれ」
  (短編小説) 1976年刊

【寸評】 からっとした空気感を漂わせるお洒落で小粋な短編集。ムスタング・マッハ1の風切り音や、湾岸道路のバーカウンターで飲むバドワイザーの味。ポップコーンの匂いと、ウエストコースト系ロックサウンド。自分が持てなかった青春の一つのスタイルを、社会人になってからこの本で堪能した
http://campingcar.shumilog.com/2012/01/09/%e3%82%b9%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%81%aa%e3%83%96%e3%82%ae%e3%81%ab%e3%81%97%e3%81%a6%e3%81%8f%e3%82%8c/
 
   
⑭ 司馬遼太郎 「国盗り物語」 
  (歴史小説) 1963年雑誌に連載開始

【寸評】 歴史小説の面白さを高密度に圧縮した究極のエンターティメント。戦国時代を謀略で駆け抜けた斎藤道三からその婿である織田信長へと引き継がれていく “革命児の心意気” は何度読んでも痛快で爽やか
http://campingcar.shumilog.com/2009/07/01/%e6%96%8e%e8%97%a4%e9%81%93%e4%b8%89%e3%81%ae%e6%9c%80%e6%9c%9f/
 
 
⑮ 柄谷行人
  「畏怖する人間」/「意味という病」/「マルクス その可能性の中心」「日本近代文学の起源」/「探究Ⅰ」/「探究Ⅱ」 
 (評論) 1972年刊~

【寸評】 日本を代表する評論家(思想家)の初期から中期にかけての作品群をここでまとめて紹介。特に文芸評論を主体とした初期作品集は秀逸。なによりも文体が素晴らしい。この人の文芸評論はもはやそれ自体が分析対象を超えて独立した文学として鑑賞できるものばかりで、どんな小説や詩(ポエム)よりも想像力が刺激される。ただ、この人がみずみずしい感受性を維持していたのは1990年代までではなかったか。2000年代に入り、NAMの運動などを始めた頃から、文章家としての魅力は薄れる。2016年の「憲法の無意識」などはロジックそのものも怪しくなってきている
http://campingcar.shumilog.com/2009/09/05/%e6%9f%84%e8%b0%b7%e8%a1%8c%e4%ba%ba%e3%81%ae%e6%96%87%e4%bd%93/
   
  
⑯ 村上春樹 「風の歌を聴け」/「1973年のピンボール」
  (小説) 1979年初版/1980年初版


 
【寸評】 それまでの日本文学には見られなかった乾いたセンチメンタリズムとさびしい静寂感に満ちた初期の都会派小説。この時期の作品は、評判をとった後の作品群よりも透明度が高くて美しい
http://campingcar.shumilog.com/2007/12/22/%e8%ac%8e%e3%81%a8%e3%81%8d%e6%9d%91%e4%b8%8a%e6%98%a5%e6%a8%b9/
  
  
⑰ 司馬遼太郎 「坂の上の雲」
  (長編歴史小説) 1972年刊

【寸評】 日露戦争を戦った日本人たちの英知と勇気と忍耐を描く長編歴史小説。膨大な資料を駆使して描写される当時の社会状況や兵器の数々。心のヒダまであぶり出す人物描写。何よりも戦闘シーンの迫力ある展開が印象的。一度読み始めると、途中でとまらなくなる
http://campingcar.shumilog.com/2011/12/18/%e3%83%90%e3%83%ab%e3%83%81%e3%83%83%e3%82%af%e8%89%a6%e9%9a%8a%e3%81%ae%e6%82%b2%e5%8a%87/

 
⑱ 岩井志麻子 「楽園(ラック・ヴィエン)」 
  (小説) 2003年刊

【寸評】 ため息が出るような美しい文体で描かれた幻想的ホラー小説。昭和初期の詩人たちが好むような格調高い表現を駆使しながら、邪悪なものに極彩色の美を与え、死の誘惑を濃密なエロスで覆い隠すという危険極まりない禁断の文学
http://campingcar.shumilog.com/2007/11/05/%e6%80%a7%e6%84%9b%e3%81%a8%e9%97%87%e3%81%ae%e6%96%87%e5%ad%a6/
 
 
⑲ 東理夫 「あの車に逢いたい」 
  (短編小説集) 1986年刊

【寸評】 アメリカの空気を感じさせるお洒落な自動車短編集。荒野の彼方まで一直線に続く道路。その両脇に広がる乾いた大地。1940年型クライスラー・ロイヤルクーペ、1952年型シボレー・スタイルライン、1940年型フォード・デラックスクーペなどがそこを走り抜けていく。車のエンジン音が遠ざかっていった後の静寂まで美しく描き切った小粋な小説集
http://campingcar.shumilog.com/2006/10/11/%e3%81%82%e3%81%ae%e8%bb%8a%e3%81%ab%e9%80%a2%e3%81%84%e3%81%9f%e3%81%84/
 
 
⑳ 松本清張 「点と線」 
  (推理小説) 1958年刊

【寸評】 真犯人がわかってしまうと再読することがない推理小説ながら、純文学の香りをもった文章の美しさによって、たび重なる再読にも耐える
http://campingcar.shumilog.com/2011/05/07/%e6%9d%be%e6%9c%ac%e6%b8%85%e5%bc%b5%e3%81%ae-%e3%80%8c%e7%82%b9%e3%81%a8%e7%b7%9a%e3%80%8d/
  
 
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
(以下の番号は、好きな本としての順位とは無関係)

021) 夏目漱石 「こころ」 
(小説) 1914年

【寸評】 人の心の “判りにくさ” と切なさ描いた不滅の古典小説
http://campingcar.shumilog.com/2014/12/03/%e6%bc%b1%e7%9f%b3%e3%80%8e%e3%81%93%e3%81%93%e3%82%8d%e3%80%8f100%e5%b9%b4/

022) フランツ・カフカ 「城」/「審判」
(小説) 1926年/1925年

【寸評】 異次元世界へ通じる扉を内包した究極の不条理文学
http://campingcar.shumilog.com/2009/12/05/%e3%82%ab%e3%83%95%e3%82%ab%e3%81%ae%e4%b8%8d%e6%80%9d%e8%ad%b0/

023) ジャレド・ダイアモンド 「銃・病原菌・鉄」
(学術書) 2012年

【寸評】 人類の歴史をスケールの大きな視点で描いた刺激的な名著
http://campingcar.shumilog.com/2012/03/19/%e3%80%8e-%e9%8a%83%e3%83%bb%e7%97%85%e5%8e%9f%e8%8f%8c%e3%83%bb%e9%89%84-%e3%80%8f/

024) 水野和夫/萱野稔人  「超マクロ展望 世界経済の真実」
(経済書) 2010年

【寸評】 資本主義の歴史と未来を壮大な視点で読み解く。この本の出た当時は有効な解析であったが、2017年以降のマクロ経済まで説明しきれるかどうかは疑問。しかし、資本主義の構造を解明するにはまたとない入門書
http://campingcar.shumilog.com/2012/02/20/%e8%b6%85%e3%83%9e%e3%82%af%e3%83%ad%e5%b1%95%e6%9c%9b%e3%80%80%e4%b8%96%e7%95%8c%e7%b5%8c%e6%b8%88%e3%81%ae%e7%9c%9f%e5%ae%9f/

025) 水野和夫 「資本主義がわかる本棚」 
(書評集) 2016年

【寸評】 資本主義の終焉を予測する著者が、自分の論考を進める上で注目した数々の書籍にまつわる読書日記。本を選ぶセンスがいい
http://campingcar2.shumilog.com/2016/05/08/%e8%b3%87%e6%9c%ac%e4%b8%bb%e7%be%a9%e3%81%8c%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%82%8b%e6%9c%ac%e6%a3%9a/

026) 中沢新一 「雪片曲線論」
(評論) 1985年

【寸評】 1980年代に一世を風靡したニューアカブーム。そのなかで中沢新一は浅田彰と並ぶ若手のカリスマだった。そのニューアカの斬新さの一つに、それまでの思想界では使われなかったターミノロジーの新しさがあった。しかし、あれから40年経ってみると、当時の最新の言葉の方が劣化が早く、今は古色蒼然とした表現になってしまっている
http://campingcar.shumilog.com/2009/11/10/%e6%96%b0%e3%81%97%e3%81%84%e8%a8%80%e8%91%89%e3%81%ae%e3%83%af%e3%83%8a/

027) 桐野夏生 対論集 「発火点」 
(対談集) 2009年

【寸評】 現代文学が抱えた諸問題を対談という形でスリリングに展開
http://campingcar.shumilog.com/2009/09/16/%e5%af%be%e8%ab%96%e9%9b%86%e3%80%8c%e7%99%ba%e7%81%ab%e7%82%b9%e3%80%8d/

028) 桐野夏生 「ローズガーデン」
(短編小説) 2000年

【寸評】 小品ながら、桐野文学が生まれて来る秘密に迫る格好の短編
http://campingcar.shumilog.com/2010/01/11/%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%82%ba%e3%82%ac%e3%83%bc%e3%83%87%e3%83%b3/

029) 桐野夏生 編 「我等、同じ船に乗り」
(短編アンソロジー) 2009年

【寸評】 島尾敏雄、林芙美子、太宰治、坂口安吾など、戦争を体験してきた昭和の代表的作家たちの重厚な短編を作家・桐野夏生の視点で網羅
http://campingcar.shumilog.com/2009/11/14/%e6%88%91%e7%ad%89%e5%90%8c%e3%81%98%e8%88%b9%e3%81%ab%e4%b9%97%e3%82%8a/

030) 桐野夏生 「ファイアボールブルース」
(小説) 1998年

【寸評】 女子プロレスの世界に生きる逞しい女たちを描いたアスリート小説
http://campingcar.shumilog.com/2008/12/22/%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%82%a2%e3%83%bc%e3%83%9c%e3%83%bc%e3%83%ab/

031) 桐野夏生 「バラカ」
(小説) 2016年

【寸評】 日本社会の構造と日本文化の形を根底的に変えた東日本大震災。もしあの被害がもう少し変わった形で進行していたら? バラカという少女を軸に展開するもう一つの “震災後の日本” 。社会における「文明」と「野性」、人間における「神聖」と「獣性」が激突する鬼気迫る震災小説
http://campingcar2.shumilog.com/2016/04/03/%e6%a1%90%e9%87%8e%e5%a4%8f%e7%94%9f%e3%80%8e%e3%83%90%e3%83%a9%e3%82%ab%e3%80%8f/

032) 桐野夏生 「猿の見る夢」
(小説) 2016年

【寸評】 バブル文化の中で青春を謳歌し、順風満帆な人生を歩んできた主人公が、最後の最後になって転落への道を転がり始める。社会風刺にホラーの味をまぶした極上のエンターティメント小説
http://campingcar2.shumilog.com/2016/10/31/%e6%a1%90%e9%87%8e%e5%a4%8f%e7%94%9f%e3%80%8e%e7%8c%bf%e3%81%ae%e8%a6%8b%e3%82%8b%e5%a4%a2%e3%80%8f/

033) 堤未果 「政府は必ず嘘をつく」
(評論) 2016年

【寸評】 グローバル資本主義がいかにアメリカなどの先進国政府を利用して、地球規模の経済支配体制を広げているか。本書はそれを本格的に告発した啓蒙書。地球上に広がる格差社会の原因がよく分かる
http://campingcar.shumilog.com/2012/05/30/%e6%94%bf%e5%ba%9c%e3%81%af%e5%bf%85%e3%81%9a%e5%98%98%e3%82%92%e3%81%a4%e3%81%8f/

034) 岡田斗司夫 「世界征服は可能か?」
(評論) 2007年

【寸評】 子供向けドラマやスパイアクション劇などに出てくる悪役は、みな世界征服を目指すが、なぜそれが実現しないかということを、ユーモア溢れる筆致とユニークな分析で解き明かすエンターティメント型の評論集
http://campingcar.shumilog.com/2007/07/17/%e4%b8%96%e7%95%8c%e5%be%81%e6%9c%8d%e3%81%af%e5%8f%af%e8%83%bd%e3%81%8b/

035) 桐野夏生 「ダーク」
(小説) 2002年

【寸評】 連作ハードボイルド小説のヒロインとして登場したミロの新しい苦闘
http://campingcar.shumilog.com/2008/11/26/%e6%a1%90%e9%87%8e%e5%a4%8f%e7%94%9f%e3%81%ae%e3%83%80%e3%83%bc%e3%82%af/

036) 桐野夏生 「抱く女」
(小説) 2015年

【寸評】 1970年代の東京・吉祥寺を舞台に、当時の学生運動に敗北した学生たちの失意と頽廃に満ちた生活を描いた青春小説。ヒロインの姿に、作家桐野夏生の原点を見ることも可能
http://campingcar2.shumilog.com/2015/07/11/%e3%80%8e%e6%8a%b1%e3%81%8f%e5%a5%b3%e3%80%8f%e3%81%ab%e6%8f%8f%e3%81%8b%e3%82%8c%e3%81%9f70%e5%b9%b4%e4%bb%a3%e3%81%ae%e5%90%89%e7%a5%a5%e5%af%ba/

037) 五木寛之 「下山の思想」 
(評論) 2011年

【寸評】 高度成長期からバブルまでが、日本経済の “登山” 過程であったのなら、現在は “下山” の時代なのだと著者は説く。確かに、「失われた20年」の意味を解き明かすには便利な視点が提示されているが、「この作家は、その時代その時代の最も売れるものに対して敏感過ぎないか?」とどこか鼻白むところもなきにしもあらず。「この人は小説家というよりも、けっきょく時代を読むのに長けたジャーナリストだったんだな」と感じる
http://campingcar.shumilog.com/2012/03/08/%e4%ba%94%e6%9c%a8%e5%af%9b%e4%b9%8b-%e3%80%8c%e4%b8%8b%e5%b1%b1%e3%81%ae%e6%80%9d%e6%83%b3%e3%80%8d/

038) 林真理子 「野心のすすめ」 
(エッセイ) 2013年

【寸評】 「売れっ子女流作家」になるまでの自筆による青春奮闘記。若者に「野心を持て !」と激励する書だが、「野心」という言葉を使うわりには、そのスケールの小ささにがっかり
http://campingcar.shumilog.com/2013/09/22/%e9%87%8e%e5%bf%83%e3%81%ae%e3%81%99%e3%81%99%e3%82%81/

039) 林真理子 「最終便に間に合えば」
(小説) 1988年

【寸評】 1986年に直木賞を受賞した「最終便に間に合えば」を中心に、その当時の作品をまとめた短編集。小説としては確かに面白いものがそろっているが、作者のセコい人間性というものもにじみ出ていて、なんとなく後味が悪い
http://campingcar.shumilog.com/2013/09/05/%e6%9e%97%e7%9c%9f%e7%90%86%e5%ad%90%e3%81%ae%e7%9b%b4%e6%9c%a8%e8%b3%9e%e4%bd%9c%e5%93%81%e3%82%92%e8%aa%ad%e3%82%80/

040) 吉本隆明 「共同幻想論」
(評論) 1968年

【寸評】 既に理論書としての価値はないが、文学としては立派に生き残った古典的名著。60年代当時の若者たちを熱狂させた秘密は、その文学性にあり
http://campingcar.shumilog.com/2011/06/24/%e5%90%89%e6%9c%ac%e9%9a%86%e6%98%8e%e3%81%ab%e5%af%be%e3%81%99%e3%82%8b%e4%ba%8c%e5%ba%a6%e7%9b%ae%e3%81%ae%e6%8c%ab%e6%8a%98/

041) 小林よしのり/中森明夫 他 「AKB48白熱論争」
(評論) 2012年

【寸評】 前田敦子が退団し、大島優子がセンターを張った頃にその頂点を極めたAKB48ブーム。この本は、AKBファンを自称するオジサマたちがそのブームの意味を社会学的に語り合った座談集。小林よしのり、中森明夫、宇野常寛などの口うるさい中年論客が、常軌を逸していると思われるほどAKBをベタ褒め。「AKBは、ヨーロッパ的な一神教の世界から生まれた資本主義のヒーローではなくて、多神教的なアジア的宗教の風土から生まれた資本主義ヒーローで、恋人のいない途上国の青年たちの新しい神となる」などという発言も登場。いま読み返してみると、その大げさなオマージュに鼻白む
http://campingcar.shumilog.com/2012/09/17/akb48%e5%a5%bd%e3%81%8d%e3%81%ae%e3%82%aa%e3%83%a4%e3%82%b8%e3%81%9f%e3%81%a1%e3%81%ae%e7%99%bd%e7%86%b1%e8%ab%96%e4%ba%89/

042) 東理夫 「荒野をめざす 追憶のハイウェイ・ルート66」
(エッセイ) 1994年

【寸評】 古き良きアメリカの匂いで彩られたアメ車エッセイ集
http://campingcar.shumilog.com/2007/05/15/%e7%b1%b3%e5%9b%bd%e8%87%aa%e5%8b%95%e8%bb%8a%e6%97%85%e8%a1%8c%e8%a8%98/

043) アルジャーノン・ブラックウッド 「柳」 
(ホラー短編小説) 1907年

【寸評】 こんなに怖い思いをしたホラー小説はほかになかった
http://campingcar.shumilog.com/2007/02/01/%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%b3%e3%83%97%e6%80%aa%e5%a5%87%e5%b0%8f%e8%aa%ac/

044) 牟田口義郎 「物語 中東の歴史」 
(歴史読み物) 2001年

【寸評】 日本人にはなかなか理解できない中東の歴史とイスラム教文化を、非常に分かりやすく、かつ面白く解説した理想的な入門書
http://campingcar.shumilog.com/2008/07/05/%e7%89%a9%e8%aa%9e-%e4%b8%ad%e6%9d%b1%e3%81%ae%e6%ad%b4%e5%8f%b2/

045) 東浩紀 「動物化するポストモダン」 
(評論) 2001年

【寸評】 柄谷・蓮実に続く評論家といわれた著者の若い頃の出世作
http://campingcar.shumilog.com/2009/09/18/%e5%8b%95%e7%89%a9%e5%8c%96%e3%81%99%e3%82%8b%e7%8f%be%e4%bb%a3%e4%ba%ba/

046) 東浩紀 「弱いつながり」
(評論) 2014年

【寸評】 VR(バーチャルリアリティー)が日常生活のなかに浸透してきた21世紀。旅もVRで体験することが可能となった。そんな時代に、あえてリアルな旅を志向せよ、と著者は説く。その理由は「自分の身体性に根ざした欲望を自覚することこそが、急速に進みゆく文化の画一性に抗する力となるからだ」というのが著者の主張
http://campingcar.shumilog.com/2014/11/07/vr%e3%81%ae%e6%97%85%e3%81%a8%e3%80%81%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%83%ab%e3%81%ae%e6%97%85-%e3%80%80%e6%9d%b1%e6%b5%a9%e7%b4%80-%e3%80%8e%e5%bc%b1%e3%81%84%e3%81%a4%e3%81%aa%e3%81%8c%e3%82%8a%e3%80%8f/

047) 藤田令伊 「フェルメール 静けさの謎を解く」
(美術評論) 2011年

【寸評】 フェルメールの絵が生まれてきた背景をミステリーのように分析
http://campingcar.shumilog.com/2012/03/02/%e3%83%95%e3%82%a7%e3%83%ab%e3%83%a1%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%80%80%e9%9d%99%e3%81%91%e3%81%95%e3%81%ae%e8%ac%8e%e3%82%92%e8%a7%a3%e3%81%8f/

048) 伝承文学 「トリスタンとイゾルデ」 12世紀頃
【寸評】 西洋最古の恋愛文学が明かした恋愛における不倫の必然性
http://campingcar2.shumilog.com/2016/11/22/%e6%81%8b%e6%84%9b%e3%81%af%e3%81%84%e3%81%a4%e3%81%a9%e3%81%ae%e3%82%88%e3%81%86%e3%81%ab%e3%81%97%e3%81%a6%e7%94%9f%e3%81%be%e3%82%8c%e3%81%9f%e3%81%ae%e3%81%8b/

049) 高村薫 「レディ・ジョーカー」
(推理小説) 1997年

【寸評】 圧倒的な重厚感を持つ犯罪小説。ドラマも大ヒット
http://campingcar.shumilog.com/2013/03/17/%e3%82%a8%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%83%88%e5%b0%8f%e8%aa%ac%e3%81%a8%e7%b4%94%e6%96%87%e5%ad%a6/

050) 斎藤環 「世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析」
(評論) 2012年

【寸評】 ヤンキーの生態を描きながら、日本文化の本質に迫る
http://campingcar.shumilog.com/2012/10/07/%e4%b8%96%e7%95%8c%e3%81%8c%e5%9c%9f%e6%9b%9c%e3%81%ae%e5%a4%9c%e3%81%ae%e5%a4%a2%e3%81%aa%e3%82%89/

051) 斎藤環 「ヤンキー化する日本」 
(対談集) 2014年

【寸評】 日本の社会構造まで規定するようになったヤンキー文化の解析
http://campingcar.shumilog.com/2014/09/14/%e5%8f%8d%e7%9f%a5%e6%80%a7%e4%b8%bb%e7%be%a9%e3%81%ae%e6%99%82%e4%bb%a3/

052) 中川右介 「松田聖子と中森明菜」 
(音楽評論) 2007年

【寸評】 松田聖子と中森明菜という80年アイドル2大スターのヒット曲や生き方を対比させながら、昭和歌謡の特色を読み解く
http://campingcar.shumilog.com/2008/01/09/%e8%81%96%e5%ad%90%e3%81%a8%e6%98%8e%e8%8f%9c/

053) 朝井リョウ 「桐島、部活やめるってよ」 
(小説) 2010年

【寸評】 今の日本で活躍する若い作家の動向を知るには格好の小説
http://campingcar.shumilog.com/2013/02/16/%e3%80%8e%e6%a1%90%e5%b3%b6%e3%80%81%e9%83%a8%e6%b4%bb%e3%82%84%e3%82%81%e3%82%8b%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%82%88%e3%80%8f-%e3%81%a8%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%82%ab%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%83%88/

054) 磯田光一 「殉教の美学」
(三島由紀夫論) 1969年

【寸評】 三島由紀夫の謎に満ちた自決劇の前に書かれた本だが、この書には、彼が起こした後の惨劇の予兆が漂う。時代錯誤に思えるような右翼的な言動が目立ち始めた頃の三島を捉え、その内面に巣食っていた不可解な情熱の在処を「ロマンチシズム」という観点で捉え直した名著
http://campingcar.shumilog.com/2009/09/25/%e4%b8%89%e5%b3%b6%e7%94%b1%e7%b4%80%e5%a4%ab%e3%81%ae%e8%ac%8e/

055) 大塚英志 「物語論で読む村上春樹 - 構造しかない日本」
(評論) 2009年

【寸評】 ドラクエから世界の民話に至るまで、どんな複雑な構造を持つ物語であっても、「物語」であるかぎりは、最後はシンプルな構造に還元できる。その具体例を村上春樹の作品を使って展開した刺激的な評論
http://campingcar.shumilog.com/2009/08/13/%e6%a7%8b%e9%80%a0%e3%81%97%e3%81%8b%e3%81%aa%e3%81%84%e6%98%a5%e6%a8%b9/

056) 塩野七生氏 「コンスタンチノープルの陥落」/ 
スティーブン・ランシマン 「コンスタンチノープル陥落す」 
(歴史読み物) 1983年

【寸評】 両著とも、コンスタンチノープルの攻防戦を描いた歴史読み物。読み比べてみると、それぞれの著者の視点の違いが浮かび上がって面白い
http://campingcar.shumilog.com/2009/04/29/%e3%82%aa%e3%82%b9%e3%83%9e%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%83%88%e3%83%ab%e3%82%b3/

057) ホメロス 「イリアス」
(伝承文学) 紀元前8世紀中頃

【寸評】紀元前10世紀頃に起こったといわれる古代ギリシャとトロイの戦争を描いた世界最古のハードボイルド作品
http://campingcar.shumilog.com/2008/02/05/%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%83%89%e3%83%9c%e3%82%a4%e3%83%ab%e3%83%89%ef%bc%97/ 

058) 酒井順子 「ユーミンの罪」 
(評論) 2013年

【寸評】 新しい女性像を作り上げたといわれる荒井由実ソングの光と影
http://campingcar.shumilog.com/2013/11/19/%e3%83%a6%e3%83%bc%e3%83%9f%e3%83%b3%e3%81%ae%e7%bd%aa/

059) 小熊英二 「社会を変えるには」
(評論) 2012年

【寸評】 2012年当時の世界の先進国で起こっていた構造変化を、実に的確に、かつ解りやすく解説した社会学の入門書。「日本の失われた20年」も世界的な視点で解析されると、実に腑に落ちる
http://campingcar.shumilog.com/2013/02/26/%e6%96%b0%e6%9b%b8%e5%a4%a7%e8%b3%9e2013-%e3%80%8c%e7%a4%be%e4%bc%9a%e3%82%92%e5%a4%89%e3%81%88%e3%82%8b%e3%81%ab%e3%81%af%e3%80%8d/

060) ピーター・バラカン 「わが青春のサウンドトラック」
(音楽評論) 2009年

【寸評】 1960年代から現在に至るまでのロックシーンを振り返る自叙伝
http://campingcar.shumilog.com/2013/11/07/%e3%83%94%e3%83%bc%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%83%bb%e3%83%90%e3%83%a9%e3%82%ab%e3%83%b3%e3%80%80%e3%80%8c%e3%82%8f%e3%81%8c%e9%9d%92%e6%98%a5%e3%81%ae%e3%82%b5%e3%82%a6%e3%83%b3%e3%83%89%e3%83%88%e3%83%a9/

061) 貴志祐介 「天使の囀(さえず)り」
(ホラー小説) 1998年

【寸評】 ミステリー、SF、ホラーの要素をすべて盛り込んで、最後まで息をつかせない面白さで読者を引っ張っていくエンターティメント小説の理想形
http://campingcar.shumilog.com/2007/07/11/%e3%81%bb%e3%82%89%e3%80%81%e3%83%9b%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%81%a0%e3%82%88/

062) 村上龍 「55歳からのハローライフ」 
(小説集) 2012年

【寸評】 格差社会の負け組になったシニアたちが見つける新しい人生
http://campingcar.shumilog.com/2014/08/10/55%e6%ad%b3%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%ae%e3%83%8f%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%95/

063) 田中純 「建築のエロティシズム」
(評論) 2011年

【寸評】 20世紀の建築、芸術、哲学、文学などをウィーンを起点に概括
http://campingcar.shumilog.com/2011/11/18/%e5%bb%ba%e7%af%89%e3%81%ae%e3%82%a8%e3%83%ad%e3%83%86%e3%82%a3%e3%82%b7%e3%82%ba%e3%83%a0/

064) 町山智浩 「ブレードランナーの未来世紀」
(映画評論) 2006年

【寸評】 気鋭の映画評論家が鋭く追及した「ブレードランナー」人気の秘密
http://campingcar.shumilog.com/2011/07/12/%e3%83%96%e3%83%ac%e3%83%bc%e3%83%89%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%8a%e3%83%bc%e3%81%ae%e6%9c%aa%e6%9d%a5%e4%b8%96%e7%b4%80/

065) 加藤幹郎 「ブレードランナー論序説」
(評論) 2004年

【寸評】 映画「ブレードランナー」をフィルムノワールの系統を引き継ぐ映画と喝破するなど、これまでの “ブレードランナー論” を超える本格的な作品論
http://campingcar.shumilog.com/2010/08/30/%e3%83%ac%e3%83%97%e3%83%aa%e3%82%ab%e3%83%b3%e3%83%88%e3%81%ae%e5%91%bd/

066) 司馬遼太郎 「竜馬がいく」 
(長編時代小説) 1963年

【寸評】 幕末の隠れたヒーローとしてさほど人々に注目されなかった坂本龍馬を一躍有名にした司馬遼太郎の代表的な長編小説
http://campingcar.shumilog.com/2009/12/19/%e5%9d%82%e6%9c%ac%e9%be%8d%e9%a6%ac%e3%81%ae%e5%ae%9f%e5%83%8f/

067) 司馬遼太郎 「尻啖え (くらえ) 孫市」 
(小説) 1969年

【寸評】 小説のなかに音楽のようなリズムを持ち込んだ実験的文体
http://campingcar.shumilog.com/2007/01/26/%e5%8f%b8%e9%a6%ac%e6%96%87%e5%ad%a6%e3%81%ae%e3%83%aa%e3%82%ba%e3%83%a0/

068) 斎藤環 「関係する女 所有する男」 
(評論) 2009年

【寸評】 男と女の心理的な違いを精神分析学の手法によって解説
http://campingcar.shumilog.com/2009/11/27/%e9%96%a2%e4%bf%82%e5%a5%b3%e3%81%a8%e6%89%80%e6%9c%89%e7%94%b7/

069) つげ義春 「ねじ式」 
(漫画) 1968年

【寸評】 漫画表現の革命
http://campingcar.shumilog.com/2014/02/01/%e3%81%a4%e3%81%92%e7%be%a9%e6%98%a5%e3%81%8c%e8%bf%bd%e3%81%84%e3%81%8b%e3%81%91%e3%81%9f-%e2%80%9c%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%83%ab%e2%80%9d-%e3%81%aa%e3%82%82%e3%81%ae/

070) 諸星大二郎 「暗黒神話」 
(漫画) 1996年

【寸評】 おどろおどろしい作風ながら、シュールで美しい構図が魅力
http://campingcar.shumilog.com/2008/01/25/%e8%ab%b8%e6%98%9f%e5%a4%a7%e4%ba%8c%e9%83%8e%e3%81%ae%e6%bc%ab%e7%94%bb/

071) 庄子大亮 「アトランティス・ミステリー」
(古代史研究) 2009年

【寸評】 アトランティス大陸は存在したのか? その本当の姿に迫る
http://campingcar.shumilog.com/2009/12/26/%e3%82%a2%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%86%e3%82%a3%e3%82%b9%e4%bc%9d/

072) 岩崎純一 「音に色が見える世界『共感覚』とは何か」
(科学読み物) 2009年

【寸評】 通常の人間には持ちえない特殊なセンサーを持った人々の話
http://campingcar.shumilog.com/2009/11/12/%e9%9f%b3%e3%81%ab%e8%89%b2%e3%81%8c%e8%a6%8b%e3%81%88%e3%82%8b/

073) 庄野潤三 「プールサイド小景・静物」
(短編集) 1954年

【寸評】 一見、平和でのどかな日々の暮らしのなかに潜む目に見えない亀裂。変化に乏しい退屈な日常生活が、ふと異様な光景に見えてしまう不条理感。幽霊も変質者も出ないまま、静かに幕を閉じていくホラー?小説集。
http://campingcar.shumilog.com/2009/07/28/%e5%ba%84%e9%87%8e%e6%bd%a4%e4%b8%89%e3%80%8c%e9%9d%99%e7%89%a9%e3%80%8d/
 
074) 村上龍 「テニスボーイの憂鬱」他
(小説) 1985年

【寸評】 「きらきらしたシャンパンの泡のような人生だ」と退屈そうにつぶやく主人公。バブル期を生きたセレブの主人公たちが抱える寂しさとメランコリーを描いた「テニスボーイの憂鬱」。当時の人々の精神風景が伝わってくる
http://campingcar.shumilog.com/2009/02/27/%e6%9d%91%e4%b8%8a%e9%be%8d%e6%b0%8f%e3%82%92%e5%8f%96%e6%9d%90/

075) 穂村弘 「読書日記」
(評論) 2017年に単行本化

【寸評】 「週刊文春」で、現在も月1ぐらいで掲載されている歌人・穂村弘氏の書評コーナー。他の書評者たちが好んで取り上げる学術書などには目もくれず、穂村氏はひたすら絵本、漫画、詩集などにこだわるが、本を取り上げる視点そのものが “詩” になっていて、いつも知的な刺激を受ける
http://campingcar.shumilog.com/2014/04/27/%e7%a9%82%e6%9d%91%e5%bc%98%e3%81%ae%e3%80%8c%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98%e3%80%8d%e3%81%af%e3%81%84%e3%81%84/

076) 飛鳥部勝則 「殉教カテリナ車輪」
(推理小説) 1998年

【寸評】 自殺した絵描きが残した絵画のテーマを図像学的に読み込むことによって、真犯人の実態に迫るというユニークなミステリー。
http://campingcar.shumilog.com/2008/08/27/%e6%ae%89%e6%95%99%e3%82%ab%e3%83%86%e3%83%aa%e3%83%8a%e8%bb%8a%e8%bc%aa/

077) 高橋敏夫 「ホラー小説でめぐる『現代文学論』」
(評論) 2007年

【寸評】 それまでエンターティメント文学を代表するミステリー小説が、1990年代からホラー小説にとってかわられた。その理由を探りながら、90年代を境に大きな変容を遂げていった日本社会の秘密を暴く
http://campingcar.shumilog.com/2008/01/13/%e3%83%9b%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%81%ae%e6%99%82%e4%bb%a3/

078) 村上春樹 「若い読者のための短編小説案内」
(評論) 1997年

【寸評】 過去の名作短編を例にとりながら、村上春樹がその読み方・楽しみ方を読者に指南。同時に、村上文学の創作上の秘密も解き明かされる
http://campingcar.shumilog.com/2008/10/24/%e6%9d%91%e4%b8%8a%e6%98%a5%e6%a8%b9%e3%81%ae%e3%80%8c%e8%ac%8e%e3%80%8d/

079) コーマック・マッカーシー 「ザ・ロード」
(近未来小説) 2006年

【寸評】 文明社会が滅亡した後の世界を必死で生き抜こうとする親子の話
http://campingcar.shumilog.com/2008/09/28/%e3%82%b6%ef%bd%a5%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%83%89/

080) 辻井喬/上野千鶴子 「ポスト消費社会のゆくえ」 
(対談) 2008年

【寸評】 80年代のテレビCMなどの特徴から、ポスト消費社会の姿を解説
http://campingcar.shumilog.com/2008/08/20/%e6%b6%88%e8%b2%bb%e7%a4%be%e4%bc%9a%e3%81%ae%e3%82%86%e3%81%8f%e3%81%88/

081) 丸谷才一 「樹影譚」
(小説) 1988年

【寸評】 壁や地上に投影された樹の影。いつのまにかそういうものばかりに気を取られるようになった主人公の周辺に、次第に不思議なことが起こり始める。ホラーやミステリーの要素も取り入れた心理小説
http://campingcar.shumilog.com/2009/08/04/%e4%b8%b8%e8%b0%b7%e6%89%8d%e4%b8%80%e3%83%bb%e6%a8%b9%e5%bd%b1%e8%ad%9a/

082) 三猿舎編 「実は平家が好き」
(歴史読み物集) 2005年

【寸評】 源平合戦で負けた平家の方が、いかに文化レベルで源氏を圧倒していたか。平家一門が実現したきらびやかな世界を再評価した好著
http://campingcar.shumilog.com/2008/07/09/%e5%ae%9f%e3%81%af%e5%b9%b3%e5%ae%b6%e3%81%8c%e5%a5%bd%e3%81%8d/

083) 大塚英志 「物語消滅論」
(評論) 2004年

【寸評】 近代文学の限界を暴きつつ、同時に近代文学の再評価も主張
http://campingcar.shumilog.com/2008/02/29/%e7%89%a9%e8%aa%9e%e3%81%a8%e3%81%ae%e6%88%a6%e3%81%84/

084) 紺野慧 「ソウルミュージック・イン・ジャパン」
(ドキュメンタリー) 1973年

【寸評】 60年代末から70年代初期の日本におけるソウルシーンをレポート
http://campingcar.shumilog.com/2008/02/21/%ef%bd%92%ef%bc%86%ef%bd%82%e6%9c%ac%e3%81%ae%e5%90%8d%e8%91%97/

085) 石原千秋 「謎とき村上春樹」
(評論) 2007年

【寸評】 村上春樹の初期の諸作品を論評する本だが、原作以上に面白い
http://campingcar.shumilog.com/2007/12/22/%e8%ac%8e%e3%81%a8%e3%81%8d%e6%9d%91%e4%b8%8a%e6%98%a5%e6%a8%b9/

086) 荻原浩 「明日の記憶」
(小説) 2004年

【寸評】 アルツハイマーを患った主人公と、それを懸命に支える妻の姿を描いた闘病小説。最後の2行が感動を呼ぶ。映画も大ヒット
http://campingcar.shumilog.com/2007/07/02/%e3%80%8c%e6%98%8e%e6%97%a5%e3%81%ae%e8%a8%98%e6%86%b6%e3%80%8d/

087) 中野京子 「怖い絵」
(美術評論集) 2007年

【寸評】 美術を「怖い」という視点で取り上げ、日本に一大美術本ブームを巻き起こした画期的なシリーズ第一作
http://campingcar.shumilog.com/2007/12/24/%e6%80%96%e3%81%84%e7%b5%b5/

088) スティーブン・プレスフィールド 「炎の門」 
(歴史小説) 2000年

【寸評】 ペルシャの大軍を相手にたった300名のスパルタ兵が立ち向かったテルモピュライの戦いを描いた歴史小説。現代語にはない当時の比喩を使った叙述スタイルがむしろ新鮮
http://campingcar.shumilog.com/2007/06/03/%e3%80%8c%e7%82%8e%e3%81%ae%e9%96%80%e3%80%8d/

089) ジョン・スタインベック 「チャーリーとの旅」 
(エッセイ) 1960年

【寸評】 スタインベックが自作のキャンピングカーに乗り、愛犬のチャーリーとともにアメリカ中を回ったときの回顧録
http://campingcar.shumilog.com/2006/10/01/%e7%8a%ac%e3%81%a8%e4%bd%9c%e5%ae%b6/

090) 丸山健二 「夏の流れ」 
(小説) 1966年

【寸評】 田舎町の刑務所に勤務し、“人殺し” である死刑執行を業務とする男の淡々とした日常を、夏の暑さ、夏のけだるさを通して描く
http://campingcar.shumilog.com/2006/08/10/%e5%a4%8f%e3%81%ae%e6%b5%81%e3%82%8c/

091) 村上春樹 「女のいない男たち」 
(短編小説集) 2014年

【寸評】 理由はさまざまなれど、女と別れた男たちの切ない日常をさらりと描いた短編集
http://campingcar2.shumilog.com/2017/01/16/%e5%a5%b3%e3%81%ae%e3%81%84%e3%81%aa%e3%81%84%e7%94%b7%e3%81%9f%e3%81%a1/

092) 村上春樹 「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」
(小説) 2013年

【寸評】 この小説のなかでは、確かに「人が死ぬ」という出来事が起こるが、それを「殺人」と断じ、「小説全体が巧妙に仕組まれた推理小説だ」と断じる見方もある。その説に従って再度読み返してみると、まさに「殺人」が起こっていて、「真犯人」の姿も浮かび上がってくる。作家の村上春樹は、はたしてそこまで意図してこの小説を書いたのか? そう思うと、意外とこの作品は深い
http://campingcar2.shumilog.com/2016/03/24/%e8%89%b2%e5%bd%a9%e3%82%92%e6%8c%81%e3%81%9f%e3%81%aa%e3%81%84%e5%a4%9a%e5%b4%8e%e3%81%a4%e3%81%8f%e3%82%8b%e3%81%a8%e3%80%81%e5%bd%bc%e3%81%ae%e5%b7%a1%e7%a4%bc%e3%81%ae%e5%b9%b4/

093) 尾田栄一郎 「ワンピース」
(漫画) 1997年~

【寸評】 圧倒的なファン層に支えられて大ブレークした漫画だが、その成功の影には日本にすっかり定着したヤンキー文化の存在がある。「ワンピース」という作品から日本のヤンキー文化の特徴が浮かび上がってくる
http://campingcar2.shumilog.com/2016/08/23/%e3%80%8e%e3%83%af%e3%83%b3%e3%83%94%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%80%8f%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%a9%e3%81%93%e3%81%8c%e9%9d%a2%e7%99%bd%e3%81%84%e3%81%ae%ef%bc%9f/

094) 新雅史 「商店街はなぜ滅びるのか」 
(評論) 2012年

【寸評】 ともすれば、「大資本の進出によって圧迫される地元商店街」という見方をされがちだが、商店街が滅びていくのは意外な理由がある。本著はそれを解き明かすともに、商店街の歴史が意外と浅いことも伝える
http://campingcar.shumilog.com/2012/08/23/%e5%95%86%e5%ba%97%e8%a1%97%e3%81%af%e3%81%aa%e3%81%9c%e6%bb%85%e3%81%b3%e3%82%8b%e3%81%ae%e3%81%8b/

095) 速水健朗 「ラーメンと愛国」
(評論) 2011年

【寸評】 ラーメンはなぜ国民食になっていったのか? そしてラーメン文化はどこに向かおうとしているのか。ラーメンという最も身近な食べ物から現代史を読み解くユニークな論考
http://campingcar.shumilog.com/2012/01/15/%e3%80%8e%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%81%a8%e6%84%9b%e5%9b%bd%e3%80%8f/

096) 堀井憲一郎 「いますぐ書け、の文章法」
(評論) 2011年

【寸評】 文章を書くということは、その根本にサービス精神がなければならない。たとえ個人の日記のようなものでも、「自分自身が読んで笑えるような文章を書く」。それが文章上達のコツである、ということを述べた本
http://campingcar.shumilog.com/2011/09/28/%e5%a0%80%e4%ba%95%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%ae-%e3%80%8e%e4%bb%8a%e3%81%99%e3%81%90%e6%9b%b8%e3%81%91%ef%bc%81%e3%80%8f/

097) 合田正人 「吉本隆明と柄谷行人」
(評論) 2011年

【寸評】 1960年代後半から70年代にかけて、若者たちから絶大な支持を受けた思想界の2人のカリスマの足跡を追う
http://campingcar.shumilog.com/2011/06/24/%e5%90%89%e6%9c%ac%e9%9a%86%e6%98%8e%e3%81%ab%e5%af%be%e3%81%99%e3%82%8b%e4%ba%8c%e5%ba%a6%e7%9b%ae%e3%81%ae%e6%8c%ab%e6%8a%98/

098) 辰濃和男 「文章のみがき方」
(評論) 2007年

【寸評】 朝日新聞の「天声人語」を受け持っていたコラムニストが指南する実践的な文章読本。「良い文」は短い。「ダメな文」は長いというきわめて当たり前のことを、数々の名文を引用して教えてくれる
http://campingcar.shumilog.com/2008/01/27/%e3%81%a8%e3%81%ab%e3%81%8b%e3%81%8f%e6%96%87%e3%81%af%e7%9f%ad%e3%81%8f/

099) 橋本治 「乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない」 
(評論) 2005年

【寸評】 グローバル資本主義時代の市場原理の構造を、きわめて分かりやすい例と面白い文章で解説
http://campingcar.shumilog.com/2007/12/14/%e6%88%91%e6%85%a2%e3%81%ae%e5%8a%9b/

100) 益田ミリ 「沢村さん家のこんな毎日」
(漫画) 2017年

【寸評】 40歳を過ぎて婚期を失いそうなヒトミさんと、その父と母のさりげない団らん風景を描く漫画。3人の平均年齢は60歳。家族の誰も口には出さないけれど、老後の不安が3人の背後にこっそりと忍び寄っている。いかにもありそうな現代家族の生活の一コマをほのぼのとしたペーソスに絡めて活写
http://campingcar.shumilog.com/2015/01/20/%e7%9b%8a%e7%94%b0%e3%83%9f%e3%83%aa-%e3%80%8e%e6%b2%a2%e6%9d%91%e3%81%95%e3%82%93%e5%ae%b6%e3%80%8f%e3%81%ae%e4%b8%8d%e6%80%9d%e8%ad%b0%e3%81%aa%e7%a9%ba%e6%b0%97%e6%84%9f/

101) 笠井潔&白井聡 「日本劣化論」
(対談) 2014年

【寸評】 「反知性主義」という見地から、日本の戦後思想の流れを概括
http://campingcar.shumilog.com/2014/09/14/%e5%8f%8d%e7%9f%a5%e6%80%a7%e4%b8%bb%e7%be%a9%e3%81%ae%e6%99%82%e4%bb%a3/

102) 波戸岡景太 「ラノベのなかの現代日本」
(評論) 2013年

【寸評】 1970年~79年に生まれた世代を「ラノベ(ライトノベル世代)」と定義づけ、従来の小説とは異なるラノベを分析することで、現代社会を読み解く
http://campingcar.shumilog.com/2013/08/31/%e3%83%a9%e3%83%8e%e3%83%99%e3%81%ae%e3%81%aa%e3%81%8b%e3%81%ae%e7%8f%be%e4%bb%a3%e6%97%a5%e6%9c%ac/

103) 村上春樹 「東京奇譚集」
(小説) 2005年

【寸評】 ちょっぴりシュール感の漂う “都会生活者たちの孤独” がテーマ
http://campingcar.shumilog.com/2013/04/08/%e6%9d%91%e4%b8%8a%e6%98%a5%e6%a8%b9-%e3%80%8c%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e5%a5%87%e8%ad%9a%e9%9b%86%e3%80%8d/

104) 速水健朗 「都市と消費とディズニーの夢」
(評論) 2012年

【寸評】 「現代都市はいつしかショッピングモールに変わる」という刺激的な
分析によって考察される新しいショッピングモール論
http://campingcar.shumilog.com/2012/08/23/%e9%83%bd%e5%b8%82%e3%81%a8%e6%b6%88%e8%b2%bb%e3%81%a8%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%94%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%83%a2%e3%83%bc%e3%83%ab/

105) 鹿島田真希 「冥土めぐり」
(小説) 2012年

【寸評】 「もっとも聖なる者は愚者の姿を持つ」というギリシャ正教の教えを背景に持つ純文学。
http://campingcar.shumilog.com/2012/08/19/%e8%8a%a5%e5%b7%9d%e8%b3%9e-%e3%80%8c%e5%86%a5%e5%9c%9f%e3%82%81%e3%81%90%e3%82%8a%e3%80%8d-%e3%82%92%e8%aa%ad%e3%82%80/

106) 三浦展 「第四の消費」
(評論) 2012年

【寸評】 成長戦略に行き止まりが見えてきた時代の消費社会を「第四の消費社会」といい、そこでは「地方志向」、「手作り志向」、「他者との交流志向」が生まれるという。基本的には、2010年~2015年までの考え方
http://campingcar.shumilog.com/2012/07/13/%e3%80%8c%e7%ac%ac%e5%9b%9b%e3%81%ae%e6%b6%88%e8%b2%bb%e3%80%8d-%e3%81%a8%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%b3%e3%83%94%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%82%ab%e3%83%bc/

107) おちまさと 「絶望世代に告ぐ」
(評論) 2011年

【寸評】 “失われた20年” に育った若者たちを「絶望世代」と名付け、「サバイバル力を身に付けて、たくましく生きろ」と煽る本。どこかピントがズレている
http://campingcar.shumilog.com/2011/12/21/%e3%80%8c%e7%b5%b6%e6%9c%9b%e4%b8%96%e4%bb%a3%e3%80%8d-%e3%81%a3%e3%81%a6%e4%bd%95%ef%bc%9f/

108) エドガー・A・ポー 「モルグ街の殺人事件」
(小説) 1841年

【寸評】 今われわれが理解している「ミステリー小説」というものは、すべてこの作品が原型となっている。そういった意味で、この小説の誕生は、まさに歴史的な「事件」といえる
http://campingcar.shumilog.com/2011/12/09/%e3%83%9f%e3%82%b9%e3%83%86%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%81%af%e3%81%84%e3%81%a4%e7%94%9f%e3%81%be%e3%82%8c%e3%81%9f%e3%81%8b/

109) 堀井憲一郎 「いつだって大変な時代」
(評論) 2011年

【寸評】 世の中の誰もが「今は大変な時代」だと言いたがるが、昔から人々は「今は大変な時代」と言い続けてきた。そのことが理解できると、今の時代が覆い隠しているいろいろなものが見えてくるようになる、と説く本
http://campingcar.shumilog.com/2011/08/29/%e3%81%84%e3%81%a4%e3%81%a0%e3%81%a3%e3%81%a6%e5%a4%a7%e5%a4%89%e3%81%aa%e6%99%82%e4%bb%a3/

110) 小谷野敦 「評論家入門」
(評論) 2004年

【寸評】 戦後から現代までの評論家たちの業績をチャートとして整理するには便利な本だが、取り上げられる評論家たちの掘り下げが浅いので、さほどの読後感も残らない
http://campingcar.shumilog.com/category/%e6%98%a0%e7%94%bb%ef%bc%86%e6%9c%ac/page/2/

111) 池上彰 「伝える力」
(評論) 2007年

【寸評】 テレビの報道番組で確固たる地位を築いた著者が解き明かした「人にモノを伝える」極意。当たり前のことを当たり前に言っているだけだが …
http://campingcar.shumilog.com/2010/11/05/%e4%bc%9d%e3%81%88%e3%82%8b%e5%8a%9b/

112) 島尾敏雄 「贋学生」 
(小説) 1950年

【寸評】 人間が抱える “漠たる不安” を切り取った昭和初期文学の傑作
http://campingcar.shumilog.com/2011/04/02/%e5%b3%b6%e5%b0%be%e6%95%8f%e9%9b%84%e3%83%bb%e8%b4%8b%e5%ad%a6%e7%94%9f/

113) 塩野七生×アントニオ・シモーネ 「ローマで語る」
(対談) 2009年

【寸評】 塩野七生とその息子のアントニオとの対談集。映画関係への道に進み、現在は母親の仕事を手伝っているという息子と母の呼吸はぴったり
http://campingcar.shumilog.com/2010/01/20/%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%83%9e%e3%81%a7%e8%aa%9e%e3%82%8b/

114) 島田裕巳 「金融恐慌とユダヤ・キリスト教」
(評論) 2009年

【寸評】 現在のグローバル化した金融資本主義には、ユダヤ・キリスト教的な世界観がそのまま反映されていると指摘
http://campingcar.shumilog.com/2010/01/09/%e9%87%91%e8%9e%8d%e3%81%a8%e3%82%ad%e3%83%aa%e3%82%b9%e3%83%88%e6%95%99/

115) 小宮和行 「自動車はなぜ売れなくなったのか」
(評論) 2009年

【寸評】 2000年代に自動車消費が落ち込んできた理由を多角的に分析
http://campingcar.shumilog.com/2010/01/05/%e8%bb%8a%e3%81%af%e3%81%aa%e3%81%9c%e5%a3%b2%e3%82%8c%e3%81%aa%e3%81%84/

116) 山岡拓 「欲しがらない若者たち」
(評論) 2009年

【寸評】 若者消費が伸びない理由を、その時代背景から探る
http://campingcar.shumilog.com/2009/12/27/%e6%ac%b2%e3%81%97%e3%81%8c%e3%82%89%e3%81%aa%e3%81%84%e8%8b%a5%e8%80%85/

117) 中川淳一郎 「ウェブはバカと暇人のもの」
(評論) 2009年

【寸評】 ネットメディアを、テレビなどの旧メディアよりも新しいと錯覚する人が大半だが、ネット情報の大半はけっきょくテレビから拾われたネタが加工されているにすぎない、ということを暴露した本
http://campingcar.shumilog.com/2009/12/21/%e3%82%a6%e3%82%a7%e3%83%96%e3%81%af%e6%9a%87%e4%ba%ba%e3%81%ae%e7%89%a9/

118) 竹中正治 「ラーメン屋 vs.マクドナルド」
(評論) 2008年

【寸評】 日本のラーメン屋とアメリカのマクドナルドという “ビジネスモデル” を、両国の金銭感覚の違いなどから解き明かす日米比較文化論
http://campingcar.shumilog.com/2008/10/31/%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%81%a8%e3%83%9e%e3%83%83%e3%82%af/

119) 梅田望夫×茂木健一郎 「フューチャリスト宣言」
(対談) 2007年

【寸評】 ネット社会の未来を楽天的に肯定していくポジティブシンキングの代表者2人の対談
http://campingcar.shumilog.com/2007/07/20/%e6%98%8e%e3%82%8b%e3%81%84%e6%9c%aa%e6%9d%a5%ef%bc%81/

120) 山口文憲 「団塊ひとりぼっち」
(評論) 2006年

【寸評】 団塊世代マーケットが話題になっていた頃に出版された団塊世代に向けての生き方指南
http://campingcar.shumilog.com/2006/12/15/%e5%9b%a3%e5%a1%8a%e3%81%b2%e3%81%a8%e3%82%8a%e3%81%bc%e3%81%a3%e3%81%a1/
 
 

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気になった本120選 への2件のコメント

  1. タイムジャンクション より:

    本というのは好きな分野とかとは別に興味とか表紙の絵や題に含まれる文字の1つが気になったりします。

    • 町田 より:

      >タイムジャンクション さん、ようこそ
      おっしゃるとおりですね !
      表紙の絵やタイトル文字など、その中身以上に装丁のデザインに好き嫌いを感じることがよくあります。
      本の装丁が気に入ってしまうと、中身を読まないまま、本棚に飾っておきたいものも出てきます。
      デザインセンスのいいレコードジャケットやCDのジャケットと同じですね。
       

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