米国ストックトン銀行カレンダー2018

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 アメリカ在住の日本人シンガーサミー(茅野雅美=ちの・まさみ)さんより、今年もアメリカのカレンダーを送っていただいた。

 このカレンダーは、サミーさんが住んでいらっしゃるカリフォルニア州ストックトンの銀行が毎年発行するもので、昔この町で暮らしていた人々の写真を集め、それを1月から12月まで並べたもの。
 原版は当然モノクロ。
 それに人工着色を施しているので、絵画のような味わいが生まれている。

 集められた写真の撮影年月日をみると、1893年、1898年、1900年、1910年など大第一次世界大戦あたりに撮られたものが中心となっている。
 ストックトンという町が、ニューヨークやサンフランシスコほどの大都市ではなかったせいか、街の風情にはどことなく西部開拓時代の匂いも残り、古い映画ポスターでも眺めているような気分だ。

 現在のような写真装置が完成したのは、1840年代だといわれているから、1890年代ぐらいの人々は、写真に撮られるというのは、テレビに出演するぐらい晴れがましい気分であったのかもしれない。

 下の写真は、「田舎町でポーズをとる人々」(1898年)。
 今風の “カメラ目線” ではなく、各自がいちばんお気に入りの角度に視線を向けてポーズを取っている。
 この家族にとって、一世一代の「晴れ舞台」だったのだろう。

 こちらの写真(↓)は、「獣医たち」(1900年)。後ろの建物は、獣医病棟のようだ。
 みんなインテリっぽい顔をしているので、“先生たち” といわれば納得するけれど、着ているものだけを見ると、「銀行ギャング団」といった雰囲気もある。

 下は、アスパラガスの出荷風景(1925年)。
 農村部に生きる人たちの生活の匂いが漂ってくる貴重な画像。
 

 
 この建物(↓)は理髪店(1895年)。
 3人の床屋さんが腕組みをして、ポーズを取っている。
 お客さん用の椅子がすごい。
 まるで王様が座る玉座のようだ。

 こういう写真を残した人々の住むストックトンという町は、いったいどんな町なのだろう。
 サミーさんによると、
 「町を出ると、関東平野がいくつも連なるような平坦な農業地帯が広がる土地」
 だという。

 東には、シェラネバダ山脈。
 西に行くと、サンフランシスコ。
 東南に向かうと、ラスベガス。

 遠い異国の歴史的風物を伝える貴重なカレンダー。
 おそらく、日本に住んでいる日本人で、この「ストックトン銀行カレンダー」の2018年版を持っているのは、この私だけではあるまいか。

 サミーさんに感謝。

参考記事 「伝説のソウルシンガーサミー」 2011年

 

カテゴリー: コラム&エッセイ   パーマリンク

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