リチウムイオンバッテリーのさらなる進化

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日産のリチウムイオン電池車
に2018年モデル登場

 今年2月初旬に開催された「ジャパンキャンピングカーショー」は、これまで各キャンピングカーメーカーが研究を重ねてきた新技術が、より実用的なレベルにまで高められたことをはっきりと示すショーでもあった。
 そして、そういう新技術には、グローバルなマーケットで得た実証実験の結果を反映したようなものが出てくるようになった。

 バンテック「V670」の記事でも書いた「キャンピングカー業界のグローバル化」というのは、ただ単に海外マーケットを意識した商品開発が始まったということだけを意味してはいない。国内マーケットにおいても、グローバルな世界で試された技術蓄積が反映されたものでなければ通用しなくなってきたということなのだ。

 その代表例が、日産自動車が進めているリチウムイオンバッテリーを搭載したキャラバンシャシーの開発である。
 この車に採用されたバッテリーは、なんと日産の電気自動車として世界に流通している「日産リーフ」と同じものなのだ。

 リーフは現在、世界で23万台走っており、それらを合わせた走行距離はおよそ27億km。
 つまり、今回のキャラバンに採用されたリチウムイオンバッテリーは、23万台の車両によって、27億kmの走行テストを繰り返した結果、はじめて実用化されたキャンピングカー用バッテリーと見なすことができる。

 実は、リチウムイオンバッテリーというのは、どのような環境で使用するのが最適なのか、まだ不透明な部分を残した電装品といわれ、トヨタのような大メーカーにおいてもその扱いは慎重な管理のもとに進められている。

 その点、トヨタよりもEV(電気自動車)開発で先行した日産は、様々な実験を経た結果、いち早く世界マーケットに打って出て、そこで実用化レベルに達したことを証明した。

 昨年(2017年)日産自動車が発表した「NV350キャラバン“グランピングカー”」(キャラバン・キャンピング特装車ワイドボディ)というのは、実はこういう日産の世界戦略から派生してきたキャンピングカーであったのだ。

 ただ、2017年に展示されたモデルは、キャンピングカーとしては開発途上のシステムを積んだものであったため、細かい部分での技術的解決課題を残したままの状態であった。
 しかし、今回の「ジャパンキャンピングカーショー2018」に登場した同車は、かなり市販車に近い状態にまで仕上げられた進化版としての体裁を整えてきた。

 いちばん大きな特徴は、前回総電力量12kWhであったバッテリーが8kWhにまでスリム化されたことである。
 これは、その後のテストによって、開発陣が求めていた基本スペックを満たすには8kWhで十分であり、むしろ12kWhというのは “過剰装備” になることが判明したからだという。

 バッテリーシステムをスリム化したことによって、様々なメリットも生まれた。
 すなわち、家具の架装効率が上がり、シートなどのスペースを広げることができるようになった。
 さらに、重量も20kg程度軽減され、それによって運動性能も向上した。

 バッテリーの充電システムに関しても、そうとうな進歩が見られる。
 前モデルでは、充電中は機器をすべてOFFにしなければならなかったが、現行モデルでは、電装機器を使いながらの充電が可能になった。たとえばエアコンを作動させながらの充電もOK。その場合は多少充電時間が長くなるが、それでも10時間あれば満充電となる。

 このバッテリーを搭載したキャラバンシャシーのデリバリが始まるのはいつ頃なのだろうか。
 日産のスタッフによると、「年内」という答が返ってきた。
 今年の秋口までには、販売価格も明らかにして、架装メーカーに案内を出すという。


 
 日産車をベースにしたキャンピングカーを手掛ける「日産ピーズフィールドクラフト」は、今回のショーで、すでにこのバッテリーを搭載した架装モデル(写真上)を登場させている。
 われわれがこの車を町で見かけるようになるのは、そう遠い話ではない。
 
 
  ※ この記事に関する詳しい情報や
  画像はこちらをどうぞ (↓)

 https://camping-cars.jp/camping-car-news/2159.html
 
 
 

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