ウィネベーゴ フューズ23T上陸

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ニートRV扱いのクラスC「フューズ」
に新レイアウトが追加

 2月初旬に開かれた「ジャパンキャンピングカーショー2018」で、ニートRVが扱う「ウィネベーゴ・フューズ23T」の2019年モデルがデビューした。

 「フューズ」は、長い間アメリカンクラスCのカットウェイシャシーとして人気を集めていたフォードエコノラインに代わる新シャシーを採用したモデル。すなわち、フォード・トランジットをベースとした新シリーズである。

 このニューシャシーの最大の特徴は、ディーゼルエンジンであること。
 長らくガソリンエンジンにこだわり続けていたアメリカのモーターホームとしては、劇的な転換といえる。

 アメリカ人がガソリンエンジンに愛着を感じていたのは、やはりスムーズな噴き上がりと、心地よいトルク感のためだったが、アメリカの原油価格が安いという消費構造も影響していた。

 ところが、「エコロジー」とか「省燃費」を意識しなければならない世界の趨勢に迫られ、ついにアメリカの消費者たちも環境問題に適合性の高いディーゼルエンジンの採用に首肯せざるを得なくなったのだろう。

 フォード・トランジットというのは、そういう時代的要請に従って誕生してきたシャシーであり、コモンレールディーゼルエンジンを採用したことによって、CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、NOx(窒素酸化物)などの排出量をかなり低いレベルに抑えたところに特徴がある。

 それでいて、駆動方式はFR。
 ディーゼルエンジンを搭載する欧州モーターホームの大半は、FF方式のフィアット・デュカトによって占められているというのに、トランジットは頑固にFRに固執している。

 もちろん、FRであることのメリットははっきりしている。
 すなわち、モーターホームとしての架装重量が増えすぎると、リヤヘビーになったFF車はフロントタイヤに掛かるトラクションが減って路面との摩擦係数も少なくなる。
 つまり、駆動力が不安定になるため、雪道・泥道などのスリッピーな路面ではFRより頼りない操舵感覚をもたらす場合もある。
 それに比べ、車体の下でプロペラシャフトが豪快に回転し、車全体を力強く後ろから押してくれるFRの手応えは、運転するドライバーに安心感と高揚感をもたらす。

 そこがこの車のアドバンテージともいえる。
 ヨーロッパ的なパワーユニットと、アメリカ的な駆動方式がバランスよく融合した新時代のモーターホームシャシーの誕生である。

 さて、この2018年型フューズ23T(アメリカでは2019年モデル)の特徴はどういうところにあるのだろう。 

▼ 23A

 昨年導入された23A(↑)とは、まったくレイアウトが異なる。
 上の図に見られるように、23Aは、スライドアウト機構によって、フロントのダイネットスペースが広がるという特徴を持っていた。車体後半部にはツインベッドが左右に振り分けられ、最後尾にシャワー・トイレルーム。
 乗車定員と就寝定員はともに4名だから、夫婦2人か少人数家族向けのレイアウトといえる。

▼ 23T

 それに対して、今回導入された23T(↑)は、ダイネット部分が充実している。
 すなわち、2人掛けシートがL字型にテーブルを囲み、さらに助手席が回転することによって、最大5名がテーブルを挟んで向かい合う団らんスペースが誕生する。
 したがって、乗車定員は7名(就寝定員4名)。
 夫婦2人で使うことを前提としながらも、移動するときは7名までがこの車でドライブを楽しむことができる。

▼ 23Tのダイネット

 
 最大の特徴は、リヤのベッドスペース。
 23Tは、リヤ側にスライドアウト機構が組み込まれているのだ。
 寝室がスライドアウトしたときに生まれるベッドスペースは、1900mm×1470mmというクィーンサイズ。
 23フィートクラスで、クィーンサイズのベッドを持つモーターホームというのは、非常に珍しい。普通はせいぜいダブルベッドサイズである。

▼ 23Tのリヤベッド

 フロントダイネットもベッドメイクすることが可能で、そこでも2人分の就寝スペースが確保される。
 ただし、扱いとしては、あくまでもエマージェンシー的なもの。
 寝心地などの快適性ではリヤベッドの方に軍配が上がる。

 リヤベッドと向き合う形で、トイレ・シャワールーム。
 水タンク容量は124㍑だから、余裕をもってシャワーを浴びることもできる。

▼ シャワー/トイレ室

 トピックスとしては、このモデルからは、冷蔵庫がDC12V専用のコンプレッサー式電気冷蔵庫に変ったことを挙げてもいい。
 「アメリカよ、お前もか !」
 である。
 日本と違って、LPガスの充填問題などに悩まされることのないアメリカが、ガスに頼ることも多い3ウェイ冷蔵庫を廃止し、電気のみの1ウェイに切り替えた理由はいったい何だったのだろう?

▼ 冷蔵庫

 「メンテナンス性の向上を狙ったのでしょう」
 と、ニートRVの猪俣慶喜常務(写真下)は説明する。
 確かに、キャンピングカーの熱源としてはLPガスがいちばん効率がよい。
 しかし、使用環境によって、ガスから電気などにいちいち切り替えるというのは操作性が悪いし、メンテナンス性も悪くなる。

 「だから、DC12V仕様に一元化したのだと思います」
 と猪俣氏。
 「それだけ最近の電気式冷蔵庫は、性能が上がってきたということです」

 冷蔵庫容量(150㍑)は、ガスを使うタイプとまったく変わらないという。
 そのこと自体、最近の電気式冷蔵庫の性能アップを実証しているようなものだとか。
 脱・ガス思想は、日本のみならず、ついにアメ車にまで広がってきたようだ。
 
 フューズ23Tは、果たしてどんな顧客のニーズを拾い上げるのだろうか。
 23Aとそろい踏みすることによって、レイアウトの選択肢が広がった。
 どちらのレイアウトが日本人の好まれるのか。
 その動きが多少気になるところである。
 
 
ウィネベーゴ・フューズWF423T 概要》
 
【ベース車】 フォード・トランジット
【乗車定員/就寝定員】 7名/4名
【全長/全幅/全高】 7,350mm/2,320mm/3,110mm
【排気量】 3,200cc
【最高出力】  137kW(185ps)/3000rpm
【最大トルク】 474Nm(48.4kg-m)/1500~2500rpm
【ミッション】 6速AT
【駆動方式】 2WD FR
【燃料】 軽油
【車両本体価格】 13,500,000円(税抜き) 
【主要装備】 エアコン/冷蔵庫/ガス式FFヒーター/水タンク(124㍑)/ブラックタンク(155㍑)/グレータンク(162㍑)/ビルトイン調理器具/温水シャワー/サブバッテリー/電動サイドオーニング/外部電源/ルーフベンチレーター/ルーフエアコン/マリントイレ/遮光カーテン/リヤクィーンベッド/外部収納庫(1024㍑)他
 
ニートRV URL:http://www.neatrv.com/
 
 

カテゴリー: campingcar   パーマリンク

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