軽キャンパー「テントむし」人気の秘密

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 今やキャンピングカーのジャンルのなかで、人々の注目をもっとも引き付けているのが「軽キャンピングカー」だ。
 価格や維持費が安い、取り回しがいい、スタイルが可愛いなどと、軽キャンパーの魅力はいくつも上げられるが、人気の秘密を一言でいえば “気楽さ” である。

 キャンピングカーショーのようなイベント会場に行っても、軽キャンパーなら気楽に近寄って、中を覗き込める。
 巨大な高額モーターホームなどになると、「どうせ自分は買えないんだから … 」という卑屈な気分に襲われるのか、中を覗くのも遠慮がちになるし、気のせいか、エントランスドアあたりで “門番している” スタッフも偉そうに見えたりする。

 しかし、軽キャンパーなら、室内を覗き込むときも、夜店の金魚釣りの水槽を覗き込むように、顔をニュッと突っ込むことができる。
 高級モーターホームの場合は、エントランスから首を突っ込むと、ダイネットのテーブルしか見えないが、軽キャンパーは運転席からリヤドアまで一目で見渡せるからホッとする。

 このような軽キャンピングカーの気楽さを、「テントむし」の開発者バンショップミカミの見上喜美雄代表はこう語ったことがある。


 
 「軽キャンパーが気楽なのは、“キャンピングカーは遊びの車だ” という本来の性格をいちばん強く打ち出しているからでしょう。
 これ以上大きな車になると、バンコンでもキャブコンでも、“遊びの車” という以前に “生活の車” というイメージが出てしまいます。
 でも、軽キャンパーは、形自体が “オモチャ” みたいなので、“遊びの車” という印象がふくらんでいきますよね。だから、人々の好奇心を刺激するのだろうと思います」

 開発者がそう語るだけあって、軽キャンパーの「テントむし」は確かにチャーミングだ。

 上の写真は、今年の2月にデビューした最新型「テントむし」。
 とにかく、外形がプリティ !
 軽やかな “ポップフィーリング” に満ちている。
 薄いブルーと白いサイドパネルのカラーコーディネートが爽やかだし、エントランスドアの丸窓もおシャレだ。

 この小粋な感覚というのは、実はすぐには気づきにくい細かいところから積み上げられたものなのである。
 たとえば、タイヤハウスまわりの優美な盛り上がりに注目。
 パッと見では目立たないが、実はオーバーフェンダーになっている。
 

 見上さんは、こういう。
 「走行安定性を増すために、トレッドを広げました」
 スペーサーを入れて、前は片輪15mm。後ろは片輪20mm広げてあるという。
 「その分ボディにフェンダーカバーを付けて、タイヤが出た部分をカバーしています」
 とのこと。

 そう言われてみると、確かにオーバーフェンダーになっていることがはっきりと分かる。
 「でも、(このフェンダーは)合法的な寸法の範囲に収まっているので、車検は問題なく通ります」
 という。

 カッコよく盛り上がって見えるのは、実は視覚的な演出が施されているせいもある。
 「若干ですが、シェル幅を狭くしているんですよ」
 と見上氏は秘密を打ち明ける。

 シェル幅を縮めないと、ヒンジや窓枠が外側に出っ張ってしまって、軽自動車の枠に収まりきらなくなる。
 そのため、シェル幅を多少狭く設計したわけだが、それによる視覚的な効果として、フェンダー部分が優美な弧を描いて盛り上がって見えるようになった。

 なんと芸が細かいことか !
 テントむしの洗練された外形フォルムというのは、実はこういうディテールの作り込みの蓄積から生まれている。

 室内造形も冴えわたっている。
 冷蔵庫の天板(↓)がフラットになっているのが分かるだろうか。

 実は、この冷蔵庫のフタは、バンショップミカミのオリジナル天板なのだ。
 本来このスペースには、背中が盛り上がった上ブタ式冷蔵庫がビルトインされているにすぎない。

 しかし、それでは冷蔵庫の上に物も置けないし、見た目も味気ない。
 そこで、
 「FRPの型を起こして、オリジナルの天板をつくり、冷蔵庫のフタが平らになるように加工しました」
 と見上さん。

 しかも、冷蔵庫のフタの素材は、テーブルの天板の素材と同じものが選ばれているから、インテリア全体に見事な統一感が生まれている。

 あいかわらず “憎い演出” が随所に盛り込まれた新型「テントむし」。
 名車「テントむし」が生まれてくるまでの秘話も含め、くわしい情報は下記のネットでどうぞ。
 https://camping-cars.jp/taidan/3743.html
(キャンピングカースタイル 「テントむし成功の秘密を徹底解剖」)
 
 

カテゴリー: campingcar   パーマリンク

軽キャンパー「テントむし」人気の秘密 への4件のコメント

  1. 江草乗 より:

    今日、インテックス大阪でのキャンピングカー展に出かけてきました。
    そこでこのテントむしも展示されていて、妻はとても気に入ってました。
    パステル調の色使いも、とてもかわいいと喜んでみてました。
    大きなクルマは苦手だという妻も、このあたりなら買うのに同意するかな。

    夫婦二人で旅行するのにちょうどいいですね。

    「NUTS」というブランドが大人気で、行列ができてましたね。
    バッテリー能力のことを説明してる方が手品を交えて解説されるのが
    とても面白かったです。どうして鉛蓄電池が劣化するのか、少し専門的な
    解説が聞けてよかったです。高校化学レベルのお話しでした。

    • 町田 より:

      >江草乗さん、ようこそ
      インテックス大阪のキャンピングカーショーのレポート、どうもありがとうございました。
      このショーには行きたかったんですけれど、9日締め切りの入稿予定の仕事が11日までズレ込んでしまい、行きそびれてしまいました。
      そういえば、江草さんは確かに神戸のお住まいでしたよね。インテックスはそんなに遠くはないのですね。

      「テントむし」の印象。奥様が気に入られたとか。
      数ある軽キャンピングカーのなかでも、可愛らしさではこの車が一番ですね。
      ナッツさんのブースでは、「EVOシステム」の解説をしていたんですね。
      つい最近、ナッツの荒木社長にインタビューして、EVOシステムについて直接お話をうかがったことがあります。
      もし、興味をお持ちのようでしたら、こちらをどうぞ。
      (↓)
      https://camping-cars.jp/taidan/3704.html

  2. 江草乗 より:

    ナッツさんの情報ありがとうございました。
    神戸市民ならオシャレでカッコイイのですが
    我が家は残念ながら松原市という大阪南部の田舎です。
    西名阪と阪神高速が通じてるので自動車で移動するには便利な街ですけど。

    この日はお忙しかったのですね。
    もしかして町田さまがいらっしゃったら声を掛けようと
    キョロキョロしておりました。

    そうそう、キャンピングカーのレンタカーの案内パンフも
    この日手に入れました。思ったよりもかなり安かったので
    試しに借りて夫婦で旅行するのもいいかなと思った次第です。

    • 町田 より:

      >江草乗さん、ようこそ
      江草さんの住んでいらっしゃるエリアがようやく分かりました。
      ありがとうございました。

      関西でキャンピングカーショーが開かれたときには、一度会場などでお会いできればと願っております。江草さんのブログはいつも拝読しているので、より詳しいお話などもお伺いしたいと思いますので。
      社会に対する明察な洞察力にはいつも感心しております。

      レンタルキャンピングカーの旅もきっと面白いと思いますよ。
      ぜひ一度体験されてみてください。
       

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