インスタにハマっているのは誰だ?

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 いまスマホを使っている人口のなかで、インスタグラムを活用している人の比率はどのくらいなのだろうか。

 自分はインスタどころか、LINEにも、Facebook にも関心がないので、そういうことにまったく疎いのだけれど、知り会いに聞いたら、「今の若者の大半は当たり前のようにインスタを楽しんでいて、おそらく70~80%の若者はインスタ “常習者” である」という。

 ほんまかいな … ?
 と思って、街を歩くときに少し周囲を注意してみたが、たしかに、レストランに入ってもラーメン屋に入っても、みな食べる前にパシャパシャと写真を撮っている。

 誰もが自分の健康チェックのために、「何月何日の昼飯は豚カツ 910Kカロリー」とか記録しているわけでもないだろうから、そういう画像はやっぱりインスタにアップする目的で撮っているのだろう、とにらんだ。


  
 
インスタは日本の文化を変えた
  
 すごいもんだな … と、そういう光景を眺めて感心した。
 インスタは、「日本の文化を変えた !」感すら漂う。 
 だって、ラーメンだろうが、スイーツだろうが、絶景スポットだろうが、みんな対象をじっくり観察するのではなく、とりあえずスマホを取り出して、バシャバシャ撮ることだけが目的になってしまったんだからな。
 「見たり」「食べたり」という本来の目的はどこに行ったのよ?
 … という感じだ。

 で、ちょっと気になって、ネットで調べてみたら、「年代別SNS利用状況」というデータを掲載しているページがあった。
 それによると、20代のSNS利用率は、
 ツィッターが63.6%。
 インスタグラムが50.0%。
 フェイスブックが47.7%だとか。
 2017年のデータだそうだが、その地点で、すでにインスタがフェイスブックを超えているのだ。

 いったい、なぜ若者は、インスタにハマってしまうのか。
 その答を求めてネットをさまよっていたら、「平成生まれ」の2人のインスタ世代の女性に、「昭和生まれ」の1人の女性記者が取材した記事が掲載されていた。

 それによると、インスタの魅力は、その気楽さにあるという。
 取材に応じたインスタ世代の女性2人は、それまではツィッターをやっていたけれど、最近はほとんどインスタだけしかやらないとか。
 理由は、
 「ツィッターは文字を書かないといけないけれど、インスタは画像だけでもいいから」
 … なのだそうだ。
 
  
人間見た目が一番 !
 
 さらに、その女性の1人から、こんな発言も。

 「SNSで自分の情報を発信するときは、みんな “自分をよく見せたい” という気持ちがあると思う。
 そのとき、フェイスブックは、“私って意識高いでしょ?” というようにマインドに焦点を当てる。
 それに対して、インスタはあくまでもビジュアルが主体。見た目がいかに美しいかということが一番重要」

 そのときに、リアルなものは “排除” される。
 生活臭が強すぎたりするものは、「汚いもの」。
 だから、「自分の美意識」はそういう実生活とはほど遠いところにある、ということを人に見てもらいたいので、それがうまくいった画像を「インスタ映え」という言葉で表現しているとも。
 
 
欲しいのは「いいね!」の数だ
  
 そのときに、自分と一緒に画面に映る人も重要になってくる。
 若い女子にとって、隣に並んでくれる男性は “単にイケメン” というだけでは不十分なのだ。
 「普通のイケメンよりも、さらに顔立ちがはっきりしていて、お洒落な人」
 つまり、画像を送られてきた友だちが、
 「いやだぁ、カッコよすぎ !」
 と、思わず嫉妬してしまうくらいのイケメンが望ましいのだとか。
 
 インスタ世代は、そこまで神経をつかって、いったい何を求めているのだろうか
 
 「いいね !」の数だという。
 たとえば、「みんなが行きたい場所にいち早く行って写真をアップしたりすれば、あっという間に『いいね!』が集まってくる」。
 そのときの快感は、味わった人でなければ分からないとも。
 

 
 こういうのを、巷では「自己承認欲求」というのだろうな。
 いわゆる “人に認めてもらいたい願望” というやつだ。
 
 
人間の最強の欲望
 
 人間には、さまざまな「欲望」がある。
 食欲、性欲、睡眠欲とか。
 そういうのは、もちろん動物にもあるけれど、動物の「欲」は満たされた段階でひとまず収まる。
 
 ところが、人間の場合は、その「欲」がどんどんエスカレートしていく。
 食欲が満たされると、お腹がいっぱいになっても、「次はもっとうまい物を食いたい」という気持ちが起きる。
 性欲が満たされても、すぐさま、「次はもっと美人と寝たい」とか、「イケメンに抱かれたい」とか、頭の中で妄想がふくらむ。

 そういう際限なく湧いてくる人間のあさましい「欲」を、動物の「欲求」と区別するために、「欲望」という言葉を使う人もいる。
 
 で、人間のあらゆる欲望のなかで、最後にたどりつくのが、
 「誰かに認められたい !」
 という、自己承認欲求なのだとか。
 
 この欲望は人間の欲望のなかでも、もっともピュアなものだといわれている。
 ただし、この欲望が最上位にくると、たとえば、知識を満たしたい欲望とか、人に優しくしたい欲望とか、平和を望みたい欲望とか、そういう理想主義的な欲望はすべて、遠くの方へ押しやられてしまう。
 
 で、インスタグラムというのは、この「人に認めてもらいたい」という、人間の最もピュアな欲望を全面開放した “装置” なんだろうな、と思うのだ。
 言葉は悪いけれど、究極の「ひけらかし」装置ね。  
 
 それは人間の最強の「欲望」だから、誰にも止められない。
 神様も、社会も、親も、先輩も止められない。
  
  
インスタをやるのは、実は意外な人々 
 
 そういう人間心理を反映してか、ネットを覗いていると、インスタづくりのノウハウを指導する記事がたくさん掲載されている。
 「ハッシュタグをどうするか」
 とか、 
 「プロフィール写真はどうすればいいのか」
 とか、いろいろなアドバイスが掲げられているけれど、ハッシュタグといわれてもハッシュドビーフぐらいしか思い浮かばない私には、「それってハヤシライスの新メニュー?」ってな調子で、もうチンプンカンプンである。

 で、驚いたことに …
 あるサイトでは、「インスタをやる女性たちは、若い子よりもオバサンの方が多い」という情報を掲げていた。
 2017年度のデータらしい。
 
 その調査によると、まず20代の “インスタ率” は50%という数値が公表される。
 それに対し、40代~50代女性のインスタ率はまだ低いながらも、前年比288%アップだとか。
 
 この伸び率に、女性たちの「年齢別人口分布」を考慮してみる。
 すると、20代女性の人口は610万人。
 それに対し、40代は905万人。50代は789万人。
 
 つまり、40代と50代合わせて1,694万人のオバサンたちが、今後 “インスタ常習犯” として名乗りを上げてくる可能性があるのだ。
 この世代は、世にいう「バブル世代」だから、華やかな文物に囲まれることが好き。
 ディスコなどで男たちの視線を集めてきたという自信もある。
 
 
最後はオバサマの勝利だ

 このデータをアップした管理人は、こう述べている。
 「とにかく、若い女性よりも、オバサマの方がお金を自由に使える。海外旅行に行く余裕も生まれるし、いいものも食べられる。50歳超えると子供は手を離れるので、時間もたっぷり。要するにリア充なのです」

 豊富な資金力を背景に、今のオバサンたちは「美魔女」を目指してアンチエイジングに励む。
 鏡を見て、「けっこう私まだイケてるかも …」
 なんてつぶやくオバサンも増えているのだろうな。
 
 そして、潤沢な資金を利用して、
 海外旅行
 グルメ
 インスタの材料にはこと欠かない。
 
 「平成」という時代が終わっても、次の時代は、(しばらくの間)こういうオバサンたちが、時代の空気をつくっていうことになるのだろう。
 
 

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