シウマイっていえば崎陽軒だろ?

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - シウマイっていえば崎陽軒だろ?
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Share on FriendFeed

 
 関東で育った僕の場合、「シウマイ」といえば、もう横浜の「崎陽軒(きようけん)」なのだ。

 もちろん関東には、シウマイを作って販売している企業はいっぱいある。
 中華料理店でも、たいていオリジナルのシウマイをメニューに載せているし、町のお肉屋さんなんかでも、手作りのシウマイを販売しているお店は多い。

 そういうシウマイを食べ慣れている人からすれば、それが “普通の” シウマイの味だと思うのだろうけれど、生まれたときから崎陽軒のものしか食べていない僕は、味の異なるシウマイを口にしただけで、「あ、これは “本物” じゃない!」などと思ってしまうほど洗脳されているのだ。

 で、この前、
 「崎陽軒のシウマイみたいな味、俺ダメなんですよ」
 という友人と出会った。

 「では、どういうのがいいの?」
 と聞くと、スーパーや肉屋で売っている多少大ぶりのシウマイがおいしく感じるというのだ。
 小さい頃から家で食べていたのが、そういうシウマイだったと彼はいう。

 “好みの味” というのは、それこそ家庭環境やら、文化風土、土地柄などによってずいぶん異なるもんだなぁ … というごく当たり前のことに気づいたわけだが、その話を聞いた瞬間は、まさに青天の霹靂(へきれき)だった。
 崎陽軒のシウマイを「おいしくない」と感じる人間がいるなんてことを想像したこともなかったからだ。
 
 
 僕が崎陽軒のシウマイに出会ったのは、国鉄の東海道線・横浜駅ホームだった。(当時「JR」などという言葉もまだなかった)
 昭和30年代。
 5歳か6歳のときだった。

 その頃、僕は年に一度か二度、親父やお袋に連れていってもらう湘南海岸の海水浴を楽しみにしていた。
 
 ある海水浴の帰り、汽車が横浜駅のホームに滑り込んだときに、親父が列車の窓を開けて首を出し、弁当売りのおっさんに声をかけたのだ。
 そのとき買ったのが、崎陽軒のシウマイだった。
 たぶんわが一族は、東京駅にたどり着く前に、電車のなかでシウマイを食べつくしたのだと思う。
 
 「うめぇ !」
 腹も空いていたタイミングだったのか、こんなうまい物が世の中にあったのかぁ ! とびっくりした。

 以来、親父は出張などで横浜駅を通るたびに、崎陽軒のシウマイをお土産に買ってきてくれるようになった。
 今は、関東圏の主要都市なら、たいてい駅ビルやデパ地下などで崎陽軒のシウマイは買える。
 しかし、昭和30年代は、横浜駅のホームでしか買えなかったのだ。

 この崎陽軒のシウマイがすごいなぁ ! と思うのは、僕が5歳か6歳の頃食べていたものと、現在食べているものが味もサイズがまったく変わらないことだ。
 そのシウマイが入った「シウマイ弁当」のオカズも、何十年経ってもまったく変わらない。

 “驚異のマンネリ” ともいえるが、それでいいのだと思う。
 お客に飽きられることを心配するよりも、同じ味をキープする方が勇気がいる。
 1日3食シウマイ弁当を食う人間なんていないからね。
 

 シウマイのお土産を楽しみにしていた頃、1箱買うと、その中に必ず陶製の醤油さしが1個入っていた。
 「ひょうちゃん」といった。
 ひょうたん型の醤油さしには、みな横山隆一氏が描いた “顔” がついていて、これを貯めるのが、また楽しみだった。

▼ 初期型ひょうちゃん

 僕は “ひょうちゃん” のお尻に粘土の土台を付けて、机の上でも立つようにした。
 机の上に立ったひょうちゃんは、全部で70個か80個ぐらいになっただろうか。
 それを兵隊人形に見立て、整列させたり、散兵させたりして、1人で遊んだ。

 このひょうちゃんは、3度くらい世代交代して、ときどき “特別仕様” などが出ることもあったという。
 レアものになると、一個2,500円から3,000円ぐらいの価格がつくものもあるとか。

 僕が持っている初期型ひょうちゃんの兵隊たちは、捨てた記憶がないので、今も倉庫のどこかに眠っているかもしれない。
 時間があるとき探してみようと思っているが、果たせないまま2~3年経っている。
 
  

カテゴリー: ヨタ話   パーマリンク

シウマイっていえば崎陽軒だろ? への4件のコメント

  1. 振り向いた蟹 より:

    あけましておめでとうございます。 
    本年もよろしくお願いします。
    まあ元々町田さんとは味覚は全てにおいて
    違いますからね!ガハッハ!
    そう、肉屋のシウマイはジューシーで
    やっぱりグリーンピースが乗ってないと
    シウマイにあらずですよ。ガハッハ!

    • 町田 より:

      >振り向いた蟹さん、ようこそ
      こちらこそ、今年もよろしくお願い申し上げます。

      私も肉屋のシウマイ、別に嫌いじゃないんです。
      ただ、ボリュームがあり過ぎて、ご飯のおかずになりにくい。
      四つぐらい食べると、ご飯がいらなくなるでしょ?
      やっぱシウマイはご飯といっしょじゃないと駄目でしょう !
      そんなわけで、崎陽軒のシウマイは、ご飯といっしょに食べられるサイズで、そこが気に入っています。

      で、グリーンピースは昔は崎陽軒のシウマイにも載っていたらしいですね。
      でもいつ頃からか、それがなくなりました。
      聞くところによると、今は中の “あん” に入っているらしいです。

      とにかく、今年もまた、よろしく。
       

  2. Take より:

    中華街にある順海閣さんが、崎陽軒さんにシュウマイの作り方を教えた、という話を聞いてからは、ついこのお店に足を運んでしまいます。
    やっぱりシューマイは崎陽軒ですね。
    といいながら、大船駅でロールパンにシューマイを2個挟んでいたのを売っていました。僕の駅でのシューマイの思い出はこちらになってしまいます。
    ビールとシューマイで列車旅は、このシューマイパンより少し後になってからですね。

    • 町田 より:

      >Take さん、ようこそ
      今年もよろしくお願いもうしあげます。
      やぁ、楽しい。
      シウマイというのは、それぞれ個別の文化と思い出に支えられている食べ物なんですね。
      人によって、みな好みが違うというのがとても面白いです。

      ロールパンにシウマイですかぁ !
      焼きそばパンのような突出した個性を感じます。
      列車でのビールとシウマイの旅はほんとうにいいですね。
      私もよくこれをやります。
       

振り向いた蟹 への返信 コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">