若い読者に向かい合う覚悟

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 今の「ホビダス・趣味ログ」に投稿するのは、ひやひやものである。
 画面を開いているうちに、ストンと凍結してしまうことがあるからだ。
 
 私の場合、いったん下書き用テキストに入力しておいて、完成したらそれをブログ画面にコピペするようにしているのだが、この前、そうやって整えた原稿をいざ投稿しようとしたら、次の瞬間、もうログイン画面にアクセスできなくなっていた。

 趣味ログを利用されている皆さんがおっしゃるように、このブログサービスがクローズされるのも時間の問題かもしれない。
 
 ホビダスが終焉してしまえば、自分の過去ログもすべて凍結してしまうことになる。
 そのため、愛着のある記事だけを抜き出して、アクセス可能なタイミングを見計らっては、新しい「はてなブログ」にコピーするという作業を始めている。

 “お引越し” ということで、新ブログにすべてエクスポートしてしまえば簡単なのかもしれないけれど、ネタの鮮度を考えれば捨ててしまった方がいいような過去ログも多い。
 そのため、多くはこのまま残していくことに決めた。

 今のところ1ヶ月で、約40記事ほど移し終えた。
  ざっと概算すると、ホビダスに載せた記事数は1,600ぐらいになるはずだから、まだまだ「日暮れて道遠し」の心境である。

 「はてな」の方で、この1ヶ月間の作業中に寄せられたアクセス数は1,360。
 アクセス数という言葉を「ユニークビジター(訪問者)」と解釈すれば、まだまだホビダスの1日分のアクセス数と変わらない状況だ。

 過去ログをコピーしているのは、ジャンルでいえば、「映画」「アート」「文学」「音楽」のたぐい。
 いずれも、頭の中が五里霧中の状態からスタートし、原稿を書くことによって、モヤモヤしていた思考を整理できたようなものばかりだ。

 「愛着がある」というのはそういう意味だが、悩みがひとつ。
 アクセスしてくる「はてなブログ」の読者が若すぎるということだ。
 
 自分が主に扱っているのは、1950年代の映画の感想とか、戦後文学の批評。ネタとしてはそうとう古いものばかり。「はてなブログ」の読者にとっては、なじみの薄いテーマにならざるを得ない。

 しかも、読者の趣味にも合っていない。
 アクセスしてくれた方々のプロフィールを見るかぎり、その趣味は「英会話」、「ランニング」、「グルメ」、「ガーデニング」、「寺社巡り」、「スマホ活用術」、「ガジェット機器批評」 … など。
 それらを見るかぎり、私がアップしているジョルジュ・ルオーの絵画とか、マル・ウォルドロンのジャズとか、長谷川等伯の絵などとはあまり接点がなさそうに思えてくる。

 ただ、それでもアクセス数が増えてきているということは、趣味的には合わなくても、私が書いた記事になんらかの共感を抱いてくれた人が増えたからだろうと思っている。
 そう考えると、とてもありがたい。

 そうであるならば、今の方針を貫きながらも、「はてな」の若い読者たちと連帯できる方法がありそうに思えてくる。

 基本的に、彼らは “若い” がゆえに、悩みを抱えている。
 社会経験が乏しいための自信喪失、迷い、焦燥などが、その書いた記事から読み取れる。

 どこでそれが分かるのか。

 悩みを抱えている人ほど、読者に対して、「元気を出せ」と叱咤し、激励するようなメッセージを送りがちになるからだ。
 「失恋で落ち込むことほどバカバカしいことはない」
 「生きることに前向きに向かい合おう」
 「悩みは成長を促進するうえで必要なものだ」
 など、若者は落ち込んでいるときこそ、ベタな “人生ブログ” 風の記事に傾きがちになる。

 それらの大半は、「外にいる読者」というよりは、自分自身に向けられたメッセージだ。
 仮想読者に対して指導するような立場を取ることで、自分の矜持を保とうとしているのだろう。

 私は、そういう読者に、むしろ積極的に古典絵画の見方や、昔の映画の鑑賞法、古い小説などを紹介していきたいと思った。
 人類の残した文化遺産のなかには、必ず「若いころの悩み」を解決するためのメッセージが込められている。
 そして、「人間」をどうとらえるのかという見方が提示されている。

 私がしなければならないことは、そういう古い絵画、文学、映画などの「文化」に、現代的問題を見出すことだと思っている。
 失恋も、いじめも、不倫も、パワハラも、セクハラも、ストーカーも、今に始まったことではない。
 それは、古代ギリシャ・ローマの時代から、そして日本の奈良時代・平安時代からすでにあったことだ。

 それらをどう紹介していけるのか。
 力及ばずながら、なんとかそこにトライしてみたい。
   
 

カテゴリー: コラム&エッセイ   パーマリンク

若い読者に向かい合う覚悟 への7件のコメント

  1. イトヤン より:

    はじめまして。ホビダスでブログ名オープンロード書いていますイトヤンと申します。
    やっぱり開けないのは自分だけかと思いきや、他の方もそうでしたのですね。
    おすすめはてなブログさんですか?みんからやヤフーブログなどもありますがいかがでしょうか?。教えていただければ幸いです、

    • 町田 より:

      >イトヤン さん、ようこそ
      昔から、同じ時期にブログをスタートさせた “仲間” として、ずっと愛読させていただいていました。
      これまでコメントを差し上げることもなく、失礼申し上げましたが、このようにお越しいただいて、とてもうれしく思います。

      さて、もしお引越しされるとしたら、どのブログサービスが良いのかということ。
      私は今回「はてなブログ」さんしかアクセスしていないので、それ以外のサイトに対する知識はありませんが、「はてな」は運営会社が初心者にも使いやすいような様々な配慮をしているので、操作系も含め、非常に使いやすいことは確かです。(最初だけは慣れが必要ですが …)

      読者傾向としては、本文にも書きましたが、非常に若いことが特徴です。それだけに、これから自分の趣味を見つけようという “自分探し” の人も多いように感じました。
      だから、「ホビダス・趣味ログ」で鍛えてこられたような、個人の趣味を究めた内容の記事ならば、興味深く読まれる可能性は高いように感じます。

      また、同じ趣味を共有する読者同士がお互いに交信しあう「グループ」がいくつか立ち上がっており、「自動車」「バイク」などを趣味としている読者層も厚いので、この仲間に入っていくと、ちょっと “ホビダス”風のお付き合いが生まれるかもしれませんね。

      私は現在、以下のようなページを進めています。
      https://campingcarboy.hatenablog.com/
      今のところ、映画や本などの感想を中心に、かつてホビダスで掲載した記事を多少リライトしたものを転載していますが、そのうち仕事でもあるキャンピングカー情報を中心にしたコーナーを増やすか、あるいは新しいブログを立ち上げるかということも考えています。
      「はてな」の使い勝手の感想など、何かご質問がございましたら、どんなことでもけっこうですので、お気軽にお声かけください。
       

  2. ようこ より:

    こ~んにちは 町田さん

    お引越しはストレスです、長く住み慣れた場所から
    移動するのは若い頃ならともかく大変ですね。
    住まいを転々と変わった時期があり現在のところが
    最長になってそして最期の家です。
    腰が重くってもう引っ越せなさそウゥゥ

    同じ場所で続けてこられたブログのお引っ越しも
    片付けて落ち着くまでにお時間がかかりそうです
    でも引っ越しの良い点は断捨離がすすむこと (笑)
    同じところに長くいると、いらないものも
    ドンドンたまっていきます。

    ぁ、ここにはいらないものなんて無いです !
    ただモノが増えて行くと必然的に守りの体制に
    なってフットワークが悪くなるのは確かです。
    これはプロばかりだとこんな風にセッションが
    簡単にできるのだ、と。曲名もフットルース↓

    https://www.youtube.com/watch?v=c0HNZ-_1dac

    • 町田 より:

      >ようこ さん、ようこそ
      やっとぉ、つながったぁ !
      ようこさんからメール頂き、返信を … と、下書きしていたところ、
      管理画面がストンと落ちてしまって、しばらく空白のままでした。

      ブログのお引越し、確かにたいへんです(;^_^A。
      でもおっしゃるように、断捨離できていい面もありますね。
      けっきょく、新しいブログサービスのところには、このホビダスブログ
      で書いたもののなかから、“優良コンテンツ” (←自分で言うかい !)
      のみを再録しているので、そのせいか、移動先のブログでは評判
      がいいです。(←自分で言うかい !)。

      Daryl’s House でのKenny Logginsを迎えたライブ、なかなか
      カッコいいですねぇ !
      元気出ましたよ
      ありがとうございます。
       

  3. 木挽町 より:

    懐かしい曲がつぎつぎと。楽しめました。ありがとうございました。

    • 町田 より:

      >木挽町さん、ようこそ
      お元気そうで何よりです。
      もうすぐこちらは桜が咲きそうです。
      いちどゆっくりお花見でも。

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